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公開番号2025118284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013514
出願日2024-01-31
発明の名称口内状態の画像診断方法
出願人歯っぴー株式会社
代理人個人,個人
主分類G16H 50/20 20180101AFI20250805BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】人工知能を用いることで、歯周病の進行状態を判別する精度の高い口内状態の画像診断方法を提供する。
【解決手段】歯列を口腔正面部より撮像し歯列撮影画像を作成するステップと、前記歯列撮影画像の画像処理編集を行い。編集後歯列撮影画像を作成するステップと、編集後歯列撮影画像に写るものが歯であるか否かを判定するステップと、様々な歯周病の進行状態の歯列を撮像した歯周病歯列撮影画像群を、ビッグデータとして学習させた画像人工知能ツールを用い、前記編集後歯列撮影画像より利用者の歯周病進行度であるリスクレベルを診断するステップと、リスクレベルの診断結果、及び編集後歯列撮影画像に基づき、生成人工知能ツールを用い、利用者個々人に対し、歯に関する最適なアドバイス文章を作成するステップと、からなる、口内状態の画像診断方法。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
1本以上の歯を含む歯列を口腔正面部より撮像し歯列撮影画像を作成するステップと、
前記歯列撮影画像の画像処理編集を行い、編集後歯列撮影画像を作成するステップと、
前記編集後歯列撮影画像に基づき、利用者の歯周病進行度であるリスクレベルを診断するステップと、
前記リスクレベルを診断するステップの診断結果と、前記編集後歯列撮影画像のそれぞれに基づき、利用者個々人に対し、歯に関する最適なアドバイス文章を生成AIツールが作成するステップからなり、
前記リスクレベルを診断するステップは、
歯周病に罹患した様々な歯周病進行状態の歯列、あるいは歯周病に罹患していない健康状態の歯列を口腔正面部より撮影し、様々な歯周病の進行状態の歯列を撮像した歯周病歯列撮影画像群を、ビッグデータとして予めソフトウェアに学習させた画像人工知能ツールを用いて歯周病進行度のリスクレベルを診断する構成とした、
請求項1に記載の口内状態の画像診断方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記編集後歯列撮影画像において、
上顎の歯列の縦方向の長さ分の上顎歯列長平均ピクセル数と、下顎の歯列の縦方向の長さ分の下顎歯列長平均ピクセル数とを用い、
かかる上顎歯列平均ピクセル数と下顎歯列長平均ピクセル数の比率より、前記編集後歯列撮影画像の歯列の領域を判定するステップを含む、
請求項1に記載の画像診断方法。
【請求項3】
前記編集後歯列撮影画像を関数を用い解析することにより、
前記編集後歯列撮影画像の歯列の領域を判定するステップを含む、
請求項1に記載の画像診断方法。
【請求項4】
前記歯列撮影画像の前記画像処理編集には、
同一の前記歯列撮影画像を元に、露出を様々な段階に明暗調整した露出調整歯列撮影画像を作成し、
複数の露出調整歯列撮影画像を重ね合成し画像処理を行う構成とした、
請求項1に記載の画像診断方法。
【請求項5】
前記歯列撮影画像を作成するステップにおいて用いる撮影装置は、
焦点距離が100mm以下においても明瞭に撮影を可能とする短焦点レンズと近接センサで受光する構成とした撮影装置により撮影を行い前記歯列撮影画像を作成することを特徴とする、
請求項1に記載の画像診断法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工知能ツールを用いた口内状態の画像診断方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、口腔内(歯や歯茎)の健康状態に対する一般大衆からの関心が高まりつつある。具体的には、例えば歯の色はその人の見た目に関与する部分である。そのため、特に若者は非常に神経質となり、過剰な歯磨きや過剰なホワイトニングを引き起こす要因となっている。
【0003】
また、歯周病は現代人にとって広く一般的な疾患である。歯周病とは、細菌の感染により引き起こされ、歯肉や歯を支持する骨などが溶け、歯がぐらつき最終的には抜け落ちる恐れがある疾患である。歯茎の歯周病は、虫歯以上に歯を失くす要因となり、また口臭等の発生の要因となるため、注意が必要である。
【0004】
従来、かかる歯周病の検査としては、歯周ポケットの深さを測定するプロービング法が一般的である。かかるプロービング法では、利用者の歯根に沿い、先端部付近が略90°に屈曲した金属製の棒状検査具であるポケットプローブを、歯近縁歯肉の下部に向け少しずつ押し込んで行く。そして、ポケットプローブの先端が、歯の接合上皮に到達するまでの距離に基づき、歯周ポケットの深さを算出し、利用者の歯周病の進行具合を検査する。
【0005】
また近年、外観で進行状態が判別可能な疾患に対し、疾患の病状部をスマートフォンやタブレット等の電子機器を用い撮影し、かかる撮影画像を専門医に対し送信し、その後専門医が診断し、オンラインで病状の判断を下す技術や、あるいは、歯周病の病状部の撮影画像に基づき、歯部を識別し、歯周病の進行状態についての診断を下す口内状態の判定装置に関する技術が存在する(特許技術文献1)。
【0006】
また、歯周病を誘発する歯垢の検査に関し、歯垢の着色液を用い可視化したり、歯垢検査ライトを用い検査する技術等も存在する(特許技術文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-54646号公報
特願2023-191084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
先述のような歯の問題の早急な解決には、歯医者への通院等により、予め定期的に専門家の診断を受けるのが望ましい。しかしながら、定期的な通院にはある程度の時間や費用等を確保する必要があり、かかる仕組みは利用者によって手軽に利用出来る態様ではない。
【0009】
また、口腔内の健康状態を検出する専用機器(例えば口臭等の検査機器)も開発されてはいるが、使用方法が特殊であったり、また装置が高価である等の理由により、利用者が容易に利用可能な態様ではない。
【0010】
また、先述の従来の歯周病のプロービング法では、利用者の歯肉へのポケットプローブの直接の差し込みを必要とする。このため、利用者には苦痛が伴い、また診療所への利用者の直接的な来訪を必要とし、歯科医自身が検査する必要がある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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