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公開番号
2025115369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024220711
出願日
2024-12-17
発明の名称
再生アクリル樹脂の製造方法およびアクリル樹脂フィルム
出願人
株式会社カネカ
代理人
個人
,
個人
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20250730BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】易接着層の除去率を高くするとともに、加水分解を抑制することが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供する。
【解決手段】再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法である。再生アクリル樹脂の製造方法は、易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含む。アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上である。再生アクリル樹脂の製造方法は、アルカリ水溶液の温度が30℃以上90℃以下であり、アルカリ水溶液の温度およびアルカリ水溶液中に浸漬する時間の積で表される処理パラメータが2000℃・min以上10000℃・min以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、
前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、
前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、
前記アルカリ水溶液の温度が30℃以上90℃以下であり、
前記アルカリ水溶液の温度および前記アルカリ水溶液中に浸漬する時間の積で表される処理パラメータが2000℃・min以上10000℃・min以下である、再生アクリル樹脂の製造方法。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記アクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上である、請求項1に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上である、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記アクリル樹脂は、主鎖に環構造を含まない、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記易接着層は、ウレタン樹脂を含む、請求項1または2に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【請求項6】
ガラス転移温度が120℃以上であり、
25℃における水に対する接触角が65.0°以上71.5°以下である、アクリル樹脂フィルム。
【請求項7】
三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、
25℃における水に対する接触角が65.0°以上71.5°以下である、アクリル樹脂フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生アクリル樹脂の製造方法およびアクリル樹脂フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、通常、液晶セルの両側に、2枚の偏光子が配置されているが、偏光子には、その表面を保護するために、偏光子保護フィルムが備えられている。偏光子保護フィルムとしては、アクリルフィルムが用いられることがある(特許文献1、2参照)。また、アクリルフィルムと偏光子との密着性を向上させるために、アクリルフィルムの片面に易接着層が形成される場合がある(特許文献3参照)。この場合、易接着層に接着剤を塗布することにより、偏光子保護フィルムが偏光子に接着される。
【0003】
近年は、材料の有効活用の観点から、フィルムの端材を原料の一部として用いて樹脂を再生する取り組みが行われているところ、易接着層を備えるアクリルフィルムにおいて、端材を原料の一部として用いて光学フィルム用の樹脂を製造する際には、易接着層が異物として残留することに伴い生じる光学フィルムの欠陥を防止するため、易接着層を除去する必要がある。
【0004】
ここで、樹脂からなる基材上に積層された、基材とは異なる樹脂からなる層(異質の層)の除去方法としては、例えば、特許文献4に、合成樹脂又はセルロース有機酸エステルよりなる基材から、基材上に設けられた異質の層を、105℃以上のアルカリ水溶液中で除去した後、基材からアルカリ水溶液を除去する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/238885号
国際公開第2023/238886号
特開2010-55062号公報
特開2001-310970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
易接着層を備えるアクリルフィルムの再生においても、特許文献4に記載の方法を適用することが可能である。しかしながら、アクリルフィルムを構成するアクリル樹脂の三連子表示のシンジオタクティシティが高い場合に、アルカリ水溶液の温度を高くしたり、処理時間を長くしたりすると、易接着層の除去率が高くなるが、再生アクリル樹脂の加水分解率が高くなる場合がある。
【0007】
本発明は、易接着層の除去率を高くするとともに、加水分解を抑制することが可能な再生アクリル樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)易接着層が付着しているアクリル樹脂基材から前記易接着層を除去して再生アクリル樹脂を製造する方法であって、前記易接着層が付着しているアクリル樹脂基材をアルカリ水溶液中に浸漬してアルカリ処理する工程を含み、前記アクリル樹脂基材に含まれるアクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが54%以上であり、前記アルカリ水溶液の温度が30℃以上90℃以下であり、前記アルカリ水溶液の温度および前記アルカリ水溶液中に浸漬する時間の積で表される処理パラメータが2000℃・min以上10000℃・min以下である、再生アクリル樹脂の製造方法。
【0009】
(2)前記アクリル樹脂は、三連子表示のシンジオタクティシティが55%以上である、(1)に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
【0010】
(3)前記アクリル樹脂は、メタクリル酸メチルに由来する構造単位の含有率が98重量%以上である、(1)または(2)に記載の再生アクリル樹脂の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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