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公開番号
2025093259
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023221920
出願日
2023-12-11
発明の名称
接合構造体
出願人
株式会社ジェイ・オー・エヌ・七二
代理人
主分類
B29C
65/56 20060101AFI20250616BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】ボルトナット締め付け部分のクリープを抑制できる接合構造体を提供する。
【解決手段】FRP成形体4と金属部材5をボルト1及びナット7で接合した接合構造体において、FRP成形体4に設けられたボルト孔に金属管6が挿入され、金属管6はボルト締めにより座屈することなく長さ方向に圧縮変形されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともFRP構造体及び他の構造体を有し、それらをボルト及びナットで接合した接合構造体において、
前記FRP構造体に設けられたボルト孔に金属管が挿入されており、前記金属管はボルト締めにより座屈することなく長さ方向に圧縮変形されていることを特徴とする接合構造体。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記金属管が前記FRP構造体のボルト孔と前記他の構造体のボルト孔に跨って挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体。
【請求項3】
前記他の構造体は、その材質がプラスチック、FRP又は金属であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合構造体。
【請求項4】
前記ボルト及びナットは一対の金属ワッシャーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体。
【請求項5】
ボルト孔を設けたディスク状補強材が前記FRP構造体の表面に貼付けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体。
【請求項6】
前記金属管はAISI規格のAISI304ステンレス鋼又はAISI316ステンレス鋼からなることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体。
【請求項7】
前記金属管の側面に複数のスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造体。
【請求項8】
前記スリットの形状が丸型又は角型であり、千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項7に記載の接合構造体。
【請求項9】
前記スリットが細長の形状を有しており、前記金属管の長手方向に対して傾斜する角度を持って配列されていることを特徴とする請求項7に記載の接合構造体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、FRP成形体とFRP成形体または金属部材とをボルト及びナットで接合した接合構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
FRP(繊維強化プラスチック)は、金属材料に比べて軽量かつ強度が高い材料即ち比強度の高い材料である。FRPに使用される補強繊維はガラス繊維や炭素繊維のほか、用途によってはアラミド繊維も使われる。FRPの製法として細かく切断したガラス繊維を均一にまぶす方法やガラス繊維や炭素繊維に樹脂を浸透させる方法等がある。繊維強化プラスチックのマトリックスには、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂が使われることが多い。
【0003】
FRPの製造方法としては、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法、SMC(Sheet Molding Compound)プレス法、インジェクションを利用した樹脂高圧注入技術によるRTM(Resin Transfer Molding)法、オートクレーブ法等があり、高品質製品が製作できる段階にある。
【0004】
最近では、社会インフラ設備の変遷があり、風力発電など採用する発電方式の変化による設備大型化や電車、自動車、飛行機の輸送設備の燃費向上のための大型薄肉軽量化等のニーズが高まっている。大型化に伴いボルトとナット接合リベット接合等の信頼性向上が望まれている。FRP成形体の軽量・薄肉化の要望が高まる中、ボルト締め部やリベット接合部における割れ発生と割れの進展を抑制する技術が望まれており、この対処法は提案されている(特許文献1)。
【0005】
一方、ボルト締めによるFRPと金属の結合やFRPとFRPの接合の際のボルトとナット締め付け部の緩みの抑制が古くからの課題である。
耐食性環境で使われることが多いFRP成形体とステンレス鋼からなるボルトナットによる結合において、締め付け部の緩みは、ステンレスボルトとFRPのクリープ現象に起因するといわれてきた。
【0006】
金属材料のクリープ破壊の考え方について、金属材料を室温で使用する場合には、普通降伏強さを設計の基準として、これに適当な安全率を乗じて用いればたいして心配はいらないとされている(非特許文献1)。また各種ステンレスについては既に高温クリープ挙動が解明されており(非特許文献2)、室温程度では、クリープ現象は少ない。これに対し樹脂やFRPではクリープ現象の影響は無視できない。
【0007】
FRPは薄いと強度が不足し亀裂が入りやすくなるためその防止策とFRP成形体の接合部におけるクリープ抑制技術が現状の課題である。すでにボルト締め穴周辺、あるいはその他の目的であけられた穴周辺に過大な応力が加わるおそれがある部分を補強する簡易補強材としてディスク状補強材ワッペン(特許文献1)が提案されているが、クリープが問題になるような接合部のクリープ対策の必要性が増している。
【0008】
1980年以降に日本で公開された文献を調べると、モータ用防振マウント構造として金属ボルトと異形状金属ナットを用いて、異形状にすることで樹脂プレートを支える構造にして、金属同士の締め付けによりクリープを抑制している構造が知られている(特許文献2)。さらに、車両用ドアハンドル装置構造についても同様に異形状金属ナットを用いて樹脂製のプレートを保持し支える特殊形状構造して、金属同士の締め付けによりクリープを抑制している構造が知られている(特許文献3)。また、工業的な実用面では、金属及び樹脂に関してボルトナット締めの既定のトルクが推奨されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第7190087号公報
特開2010―54036号公報
特開特開2015―196985号公報
【非特許文献】
【0010】
矢島悦次郎、市川理衛、古沢浩一共著:若い技術者のための機械・金属材料,丸善株式会社,昭和50年4月10日,P61
植松美博,飯泉省三,星野和夫:日新製鋼技報No.41、p65‐81
日東製作所 日東トルクハンドブック(https://www.tohnichi.co.jp/download_servicesシャープtype_5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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