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公開番号2025098976
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024221143
出願日2024-12-17
発明の名称歯付ベルト用プーリ
出願人三ツ星ベルト株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類F16H 55/38 20060101AFI20250625BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】隣り合う2つのころの隙間に歯部が係合する歯付ベルト用プーリにおいて、生産性を良好なものにできる歯付ベルト用プーリを提供する。
【解決手段】歯付ベルト4が巻き掛けられる環状ユニット2及び環状ユニット2を回転軸Sに固定する固定手段3を備えた歯付ベルト用プーリ1であって、環状ユニット2は、一対の円環部211・212と、一対の円環部211・212の間を連結して周方向Xに所定の間隔で配置され、外径側に形成される外径側バレ止め部213A・213Bと内径側に形成される内径側バレ止め部213Cとがフォーム加工された複数の柱部213と、を有する保持器21と、互いに向かい合う柱部213の外径側バレ止め部213A・213B間と互いに向かい合う柱部213の内径側バレ止め部213C間と一対の円環部211・212とによって囲われたポケット23にそれぞれ遊嵌状態で保持される、円柱形状の複数のころ22とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
歯付ベルトが巻き掛けられる環状ユニット、及び、前記環状ユニットを回転軸に固定する固定手段を備えた、歯付ベルト用プーリであって、
前記環状ユニットは、
一対の円環部と、前記一対の円環部の間を連結して周方向に所定の間隔で配置され、外径側に形成される外径側バレ止め部と内径側に形成される内径側バレ止め部とがフォーム加工された複数の柱部と、を有する保持器と、
互いに向かい合う前記柱部の前記外径側バレ止め部間と互いに向かい合う前記柱部の前記内径側バレ止め部間と前記一対の円環部とによって囲われたポケットにそれぞれ遊嵌状態で保持される、円柱形状の複数のころと、を備えた、歯付ベルト用プーリ。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記固定手段は、前記複数のころに対向する環状のベース体を有し、
前記複数のころと前記ベース体とは接触可能に配置されている、請求項1に記載の歯付ベルト用プーリ。
【請求項3】
前記ベース体は、各ころと前記ベース体とが接触する際、各ころと前記内径側バレ止め部との間に隙間ができないように、前記環状ユニットの内径側に配置されている、請求項2に記載の歯付ベルト用プーリ。
【請求項4】
前記ベース体は、各ころを、互いに向かい合う前記外径側バレ止め部間と前記ベース体との間に挟持するように、前記環状ユニットの内径側に配置されている、請求項2に記載の歯付ベルト用プーリ。
【請求項5】
前記固定手段は、更に、カバー体を有し、
前記ベース体は、前記環状ユニットの内周、一方の側面、及び、外周の少なくとも一部を覆うように形成され、前記回転軸に接続可能とされており、
前記カバー体は、前記環状ユニットの他方の側面、及び、外周の少なくとも一部を覆うように形成されており、前記ベース体に固定可能とされており、
前記ベース体の、前記環状ユニットの一方の側面を覆う部分と前記カバー体の、前記環状ユニットの他方の側面を覆う部分との間の前記回転軸方向に係る内幅は、前記環状ユニットの前記回転軸方向の外幅よりも小さく、
前記環状ユニットが、前記ベース体と前記カバー体との間に、前記回転軸方向に圧縮された状態で挟持されている、請求項2に記載の歯付ベルト用プーリ。
【請求項6】
前記ベース体と前記カバー体とは、一方に形成された凹部と他方に形成された凸部とが同心状に嵌合される、請求項5に記載の歯付ベルト用プーリ。
【請求項7】
前記ベース体は、径方向外側に延びたベース体側フランジ部が形成されており、
前記カバー体は、径方向外側に延びたカバー体側フランジ部が形成されており、
前記ベース体側フランジ部と前記カバー体側フランジ部との間の距離は、前記歯付ベルトの幅よりも大きい、請求項5に記載の歯付ベルト用プーリ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯付ベルトが巻き掛けられる歯付ベルト用プーリに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、駆動軸に連結される駆動プーリと、従動プーリと、駆動プーリと従動プーリとの間に巻き掛けられた歯付ベルトとを備えた動力伝動装置が知られている。
歯付ベルトの内周面には、凸状のベルト歯部がベルト長手方向に沿って所定のピッチで形成されている。また、駆動プーリ及び従動プーリに用いられるプーリには、一般的に、タイミングプーリが用いられ、駆動プーリ及び従動プーリの外周面には、歯付ベルトのベルト歯部と噛み合うプーリ溝部が形成されており、プーリ溝部はベルト歯部と円滑に噛み合うようにベルト歯部とほぼ相似形に形成されている。
【0003】
この点、特許文献1には、駆動プーリの外周部に形成されて歯付ベルトの歯部とかみ合う溝部(隙間)が、2つのピン部と、駆動プーリの回転中心Crを取り囲むように配置されて、歯付ベルトの歯部と接触しない溝底面の一部によって形成された、歯付ベルト用プーリが開示されている。
この構成によると、駆動プーリにおいて、駆動プーリのプーリ溝部とベルト歯部とがほぼ相似形で、かみ合いが面接触(接触面積が大きい)状態である従来の構成と比べて、駆動状態でプーリ溝部とベルト歯部とが円滑にかみ合う構成としつつ(接触面圧の増加を最小限に抑えつつ)、プーリ溝部とベルト歯部とのかみ合いを線接触(接触面積が小さい)状態とすることによって、かみ合い時の摩擦音(ギシギシ音)そのものを低減できるとともに、溝底面がベルト歯部に接触せず、かつ、少なくとも一部(例えば、ピンとプーリ溝部の溝底面との間)が外部に開放される構成とすることによって、破裂音や叩き音をも抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-048924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の歯付ベルト用プーリは、部品点数が多く、特に、複数の溝部(プーリ溝部)の数だけピン部を要し、これら複数のピン部を歯付ベルト用プーリの回転軸方向に対向するベース部とカバー部との間に配置させなければならない(具体的には、各ピン部の一端をベース部に形成された挿入孔に挿入し、各ピン部の他端をカバー部に形成された挿入孔に挿入しなければならない)。
このため、歯付ベルト用プーリの製造にあたっては、各パーツのアッセンブリー工程で、時間、労力、費用が大幅に掛かってしまい、通常の歯付ベルト用プーリ(切削加工品)の場合と比べ、生産性が大幅に悪化してしまう問題があった。
【0006】
この点、複数のころ及び保持器で構成されるケージ・ローラ組立体が、ころが転動する少なくとも一つの軌道輪(同心状に配置された外輪および/または内輪)をさらに備えたころ軸受(転がり軸受)の機能ユニットとして、従来から汎用されている。つまり、ケージ・ローラ組立体は、その内外の部材を互いに相対回転可能に動作させる媒体である軸受の機能ユニットとして汎用されている。
【0007】
そこで、当該ケージ・ローラ組立体を単に軸受の機能ユニットとして用いるのではなく、内外の一方の部材から内外の他方の部材へ動力を伝達する歯付ベルト用プーリ(動力伝達部材)の機能ユニットとして活用できないかという発想に至った。つまり、複数のころ及び保持器で構成されるケージ・ローラ組立体そのものを歯付ベルト用プーリの環状ユニットとして活用すること(隣り合う(向かい合う)2つのころの隙間に歯付ベルトのベルト歯部が係合する態様で使用すること)で、特許文献1の歯付ベルト用プーリの場合と比べ、製造が容易つまり生産性(特にアッセンブリー工程での生産性)が向上する、という着想を得た。
【0008】
本発明の目的は、隣り合う(向かい合う)2つのころの隙間に歯部が係合する歯付ベルト用プーリにおいて、生産性を良好なものにできる歯付ベルト用プーリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は、歯付ベルトが巻き掛けられる環状ユニット、及び、前記環状ユニットを回転軸に固定する固定手段を備えた、歯付ベルト用プーリであって、
前記環状ユニットは、
一対の円環部と、前記一対の円環部の間を連結して周方向に所定の間隔で配置され、外径側に形成される外径側バレ止め部と内径側に形成される内径側バレ止め部とがフォーム加工された複数の柱部と、を有する保持器と、
互いに向かい合う前記柱部の前記外径側バレ止め部間と互いに向かい合う前記柱部の前記内径側バレ止め部間と前記一対の円環部とによって囲われたポケットにそれぞれ遊嵌状態で保持される、円柱形状の複数のころと、を備えたことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、ころが転動する少なくとも一つの軌道輪(同心状に配置された外輪および/または内輪)をさらに備えたころ軸受(転がり軸受)として汎用されている軸受けユニットを、歯付ベルト用プーリの環状ユニットとして流用することができる。
このため、特許文献1の歯付ベルト用プーリの構成のように、複数のピン部(ころに相当)を、歯付ベルト用プーリの回転軸方向に対向するベース部とカバー部との間に配置(具体的には、各ピン部の一端をベース部に形成された挿入孔に挿入し、各ピン部の他端をカバー部に形成された挿入孔に挿入しなければならない)させる必要がなく、歯付ベルト用プーリの製造が容易つまり生産性(特にアッセンブリー工程での生産性)を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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