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公開番号2025097100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023213183
出願日2023-12-18
発明の名称穿孔ビット工具及び潤滑水循環穿孔システム
出願人株式会社呉英製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B28D 1/14 20060101AFI20250623BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】穿孔角度を変更する場合であっても水漏れすることなく設置面に対して容易に対応することができる穿孔ビット工具及び潤滑水循環穿孔システムを提供すること。
【解決手段】被穿孔物を穿孔するビット23と、前記ビットに着脱自在に接続して筒状の内部に潤滑水の流路を有するロット棒22と、前記ロット棒を他の前記ロット棒と接続して支持すると共に、前記ロット棒を回転させることで前記ビットを回転させる駆動部21と、を備える穿孔ビット工具20において、前記ビットの外径D1が25mm以下であり、前記ロット棒の外径D2は、前記ビットの外径D1に対して98%以下で95%以上である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
被穿孔物を穿孔するビットと、前記ビットに着脱自在に接続して筒状の内部に潤滑水の流路を有するロット棒と、前記ロット棒を他の前記ロット棒と接続して支持すると共に、前記ロット棒を回転させることで前記ビットを回転させる駆動部と、を備える穿孔ビット工具において、
前記ビットの外径が25mm以下であり、
前記ロット棒の外径は、前記ビットの外径に対して98%以下で95%以上である穿孔ビット工具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ロット棒の外径は、前記ビットの外径に対して97.5%以下で95.5%以上である請求項1に記載の穿孔ビット工具。
【請求項3】
前記ロット棒の外径は、前記ビットの外径に対して97%以下で96%以上である請求項1に記載の穿孔ビット工具。
【請求項4】
前記駆動部と前記ロット棒との間に介在するシャンクを有する請求項1に記載の穿孔ビット工具。
【請求項5】
前記ロット棒は、円筒形のロット本体と、前記ロット本体の一端にロット本体の内側に形成され他の前記ロット棒又は前記駆動部のネジ部を係合するネジ受部と、前記ロット本体の他端に、他の前記ロット棒に接続するために形成され、前記ロット本体の外径よりも小さなネジ部と、前記ロット本体の外周面に互いに平行な面となるレンチ操作部と、を備える請求項1に記載の穿孔ビット工具。
【請求項6】
前記ロット本体は、周面に螺旋状の溝を備え、
前記溝は、溝幅が3.5mm以上5.3mm以下で、溝深さが0.45mm以上0.55mm以下で、溝ピッチが18mm以上22mm以下で、軸線方向に対する傾斜角度が42度以上47度以下に形成され、
前記レンチ操作部は、前記ロット本体と前記ネジ受部との間に配置されている請求項5に記載の穿孔ビット工具。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の穿孔ビット工具と、前記穿孔ビット工具のロット棒に沿って平行に配置され前記穿孔ビット工具を直線的に案内するガイド機構と、前記ロット棒内の流路を介してビットの先端側に潤滑水を供給すると共に、前記被穿孔物の穿孔開始面に前記ロット棒を挿通して取り付けられるブッシュホルダを介して穿孔時に発生する削りかす及び前記潤滑水が混合するスラッジを回収して濾過し、前記潤滑水として循環させる潤滑水循環装置と、を備える潤滑水循環穿孔システムであって、
前記ガイド機構は、前記被穿孔物に固定する固定台と、前固定台に連続する直線状の支柱と、前記支柱にスライド自在に取り付けるスライドブロックと、前記スライドブロックに着脱自在に取り付けられ前記穿孔ビット工具を支持する装着支持部と、を有し、
前記支柱は、接続される前記ロット棒の1本の長さ以上で前記ロット棒の2本の長さ以下であり、
前記潤滑水循環装置は、筐体内に配置され前記潤滑水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンクの潤滑水を前記ロット棒に供給ホースを介して供給する供給ポンプと、前記スラッジを前記ブッシュホルダから集塵ホースを介して前記筐体内に配置した濾過フィルタ内に集塵する集塵駆動部と、を備える潤滑水循環穿孔システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被穿孔部材の加工位置に潤滑水を供給しながらシャフトを継ぎ足して深い穿孔を行う穿孔ビット工具及び潤滑水循環穿孔システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート、高強度コンクリート、タイル、石材等の被穿孔部材を穿孔する穿孔装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の穿孔装置は、被穿孔部材を穿孔するためのビットが回転シャフトの先端に取り付けられている。また、作業面に削孔する回転シャフトをガイドするガイド構成も備えている。なお、穿孔装置では、垂直方向の穿孔だけでなく傾斜方向からの穿孔を行うことができ、かつ、作業部位に潤滑水を供給し回収してろ過した後に再度使用する潤滑水循環型の装置を組み合わせて用いる構成につても知られている(特許文献2参照)。
また、深い穿孔を行う場合に、シャフト(ロット棒)のブレを回避する構成についても様々な提案がなされている(例えば、特許文献3,4参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-155659号公報
特開2008-261203号公報
特開2003-245919号公報
特開2010-052215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のようなビットで穿孔しながらシャフト(ロット棒)を継ぎ足して深い穿孔作業を行う場合、孔内のスラッジ(潤滑水と切削粉とが混合した混合物)の流路を確保することと、シャフト(ロット棒)の振動を抑制することとを両立して、さらに適切に改善する要望があった。
本発明は、前記した要望に鑑みて案出されたものであり、ロット棒を継ぎ足して穿孔しても穿孔作業を適切に行うことができる穿孔ビット工具及び潤滑水循環穿孔システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明に係る穿孔ビット工具は、被穿孔物を穿孔するビットと、前記ビットに着脱自在に接続して筒状の内部に潤滑水の流路を有するロット棒と、前記ロット棒を他の前記ロット棒と接続して支持すると共に、前記ロット棒を回転させることで前記ビットを回転させる駆動部と、を備える穿孔ビット工具において、前記ビットの外径が25mm以下であり、前記ロット棒の外径は、前記ビットの外径に対して98%以下で95%以上である構成とした。
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る潤滑水循環穿孔システムは、穿孔ビット工具と、前記穿孔ビット工具のロット棒に沿って平行に配置され前記穿孔ビット工具を直線的に案内するガイド機構と、前記ロット棒内の流路を介してビットの先端側に潤滑水を供給すると共に、前記被穿孔物の穿孔開始面に前記ロット棒を挿通して取り付けられるブッシュホルダを介して穿孔時に発生する削りかす及び前記潤滑水が混合するスラッジを回収して濾過し、前記潤滑水として循環させる潤滑水循環装置と、を備える潤滑水循環穿孔システムであって、前記ガイド機構は、前記被穿孔物に固定する固定台と、前固定台に連続する直線状の支柱と、前記支柱にスライド自在に取り付けるスライドブロックと、前記スライドブロックに着脱自在に取り付けられ前記穿孔ビット工具を支持する装着支持部と、を有し、前記支柱は、接続される前記ロット棒の1本の長さ以上で前記ロット棒の2本の長さ以下であり、前記潤滑水循環装置は、筐体内に配置され前記潤滑水を貯水する貯水タンクと、前記貯水タンクの潤滑水を前記ロット棒に供給ホースを介して供給する供給ポンプと、前記スラッジを前記ブッシュホルダから集塵ホースを介して前記筐体内に配置した濾過フィルタ内に集塵する集塵駆動部と、を備える構成とした。
【発明の効果】
【0007】
本願発明に係る穿孔ビット工具及び潤滑水循環穿孔システムでは、シャフトを接続して深い穴を形成しても、スラッジの流路が確保されると共にシャフトの振動を抑制して深い孔を適切に穿孔する穿孔作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る潤滑水循環穿孔システムを模式的に例示する全体構成図である。
(a)は、実施形態に係る潤滑水循環穿孔システムの穿孔ビット工具を模式的に示す正面図、(b)は、使用するガイド機構の支柱を傾斜させた状態を模式的に示す正面図である。
実施形態に係る潤滑水循環穿孔システムの穿孔ビット工具の構成を模式的に示す側面図である。
実施形態に係る穿孔ビット工具のビットとロット棒の構成を分解して例示する斜視図である。
図4のビットとロット棒の外径の関係を例示する側面図である。
(a)~(c)は、実施形態に係る穿孔ビット工具を使用する場合の手順を例示する模式図である。
(a)~(c)は、実施形態に係る穿孔ビット工具を使用する場合の手順を例示する模式図である。
(a)は、実施形態に係る穿孔ビット工具で穿孔した状態を例示する一部断面図である。(b)は、実施形態に係る穿孔ビット工具で穿孔したビット及びロット棒を引き抜いた状態を例示する一部断面図である。
実施形態に係る穿孔ビット工具の他の構成のビットとロット棒との接続関係を例示する斜視図である。
図9のビットとロット棒とのの関係を例示する側面図である。
他の実施形態に係る穿孔ビット工具のロット棒の構成を例示する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態における潤滑水循環穿孔システム及び穿孔ビット工具の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図において上下左右前後は、形式的に示すもので絶対的な方向を示すものではない。また、各構成において、一部を誇張して記載している場合がある。さらに、以下の説明では、被穿孔物としてコンクリートに設置し、コンクリートの所定位置を穿孔開始面として穿孔する例として説明する。
【0010】
<潤滑水循環穿孔システム>
図1に示すように、潤滑水循環穿孔システム100は、潤滑水循環装置50と、潤滑水循環装置50から潤滑水の供給を受けて穿孔作業を行う穿孔ビット工具20と、穿孔ビット工具20をガイドするガイド機構10とを備えている。なお、潤滑水循環穿孔システム100では、ガイド機構10の固定台1を設置面Wに固定するための真空ポンプ30と、潤滑水循環装置50の集塵駆動部60と、潤滑水循環装置50の泡遮断機構70と、穿孔ビット工具20を駆動するための駆動源41と、真空ポンプ30等の電源を担う電源装置40と、を更に備えていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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