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公開番号2025096505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2025064924,2023121401
出願日2025-04-10,2023-07-26
発明の名称象嵌された計時器用コンポーネント及びその製造方法
出願人コマディール・エス アー
代理人個人
主分類G04B 45/00 20060101AFI20250619BHJP(時計)
要約【課題】 外観に欠点がないようにしつつ、空欠部を完璧に充填して装飾や目盛りを形成
する。
【解決手段】 本発明は、金属性材料及び/又はセラミックス材料によって作られた本体
(10)がある象嵌された計時器用コンポーネント(1)に関する。この本体(10)に
は、装飾(12)の像を形成する少なくとも1つの空欠部(11)がある。本発明による
と、この少なくとも1つの空欠部は、冷間メタライゼーションを介する粒子(16)の凝
集によって形成される連続する層(13、14、15)によって完全に充填され、これに
よって、少なくとも1つの装飾(12)が象嵌された計時器用コンポーネント(1)を形
成する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
金属性材料及び/又はセラミックス材料によって作られた本体(10)がある象嵌され
た計時器用コンポーネント(1)であって、
前記本体(10)には、装飾(12)の像を形成する少なくとも1つの空欠部(11)
があり、
前記少なくとも1つの空欠部は、冷間メタライゼーションを介する粒子(16)の凝集
によって形成される連続する層(13、14、15)によって完全に充填され、
これによって、少なくとも1つの装飾(12)が象嵌された計時器用コンポーネント(
1)を形成する
ことを特徴とする計時器用コンポーネント(1)。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記層を形成する前記粒子(16)は、金属性材料及び/又は少なくとも部分的にセラ
ミックスによって作られ、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニオブ、ジルコニウム、タンタル、
クロム、鉄、ジルコニア及びアルミナから選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の計時器用コンポーネント(1)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空欠部(11)はそれぞれ、200μmの深さの部分を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の象眼細工の計時器用コンポーネント(1)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの装飾(12)は、陽極酸化処理によって色付けされた金属層(1
8)によって覆われる
ことを特徴とする請求項1に記載の計時器用コンポーネント(1)。
【請求項5】
前記計時器用コンポーネントは、ベゼル、ケース裏部、表盤、ケースミドル部、リスト
レットリンク、リュウズ、押し部品のような外側部品の要素である
ことを特徴とする請求項1に記載の計時器用コンポーネント(1)。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の計時器用コンポーネント(1)を少なくとも1つ
備える
ことを特徴とする計時器。
【請求項7】
象嵌された計時器用コンポーネント(1)を製造する方法であって、
a)金属性材料及び/又はセラミックス材料によって作られた本体(10)を形成する
ステップと、
b)前記本体(10)の面(F)に、それぞれが装飾(12)の像を形成する少なくと
も1つの空欠部(11)を形成するステップと、
c)流れがキャリアガスと前記被覆を形成する粒子(16)を含む、「コールドスプレ
ー」と呼ばれる、冷間射出プロセスによって、前記少なくとも1つの空欠部がある前記面
(F)全体にわたって被覆される、少なくとも10μmの厚みを有する第1の層(13)
を堆積させるステップと、
d)前記ステップc)を1回又は数回繰り返して(14)、前記少なくとも1つの空欠
部が前記第1の層で覆われた前記面(F)全体にわたって、それぞれ厚み20μmである
一又は複数の追加の層を堆積させて、前記少なくとも1つの空欠部を完全に充填し、象嵌
された装飾(12)を形成するステップと、
e)前記少なくとも1つの空欠部にのみ前記層の堆積物を残すように、前記本体(10
)の前記面から堆積物を除去するように研磨するステップとを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記キャリアガスの流れは、45~60×10
5
N/m
2
(45~60bar)の圧力、
900~1000℃の温度であるときに、流量が85~90m
3
/時である
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記粒子は、金属又は金属合金、セラミックス又はサーメットによって作られている
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記粒子の質量流量は、70~80g/分である
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの金属性材料及び/又はセラミックスの装飾が象嵌された計
時器用コンポーネント及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
少なくとも部分的にセラミックス、金属又は複合材によって作られた、計時器用ベゼル
のような計時器用コンポーネントを形成して、ベゼルの下にある凹部において堆積物が見
えるようにして、目盛や商業的ブランド名などを形成することが知られている。この構成
には、サファイアによって作られた部分を完全に覆うことによって、機械的劣化から堆積
物を保護するという利点がある。しかし、この構成においては、堆積物の色調が歪んで透
過してしまうことだけではなく、堆積物の色調とサファイアの色調の差がないことによっ
て、装飾が読みにくくなることがある。
【0003】
このような課題を解決するために、装飾の像を形成する少なくとも1つの空欠部がある
、セラミックスによって作られた本体を含む象嵌されたセラミックス要素であって、前記
少なくとも1つの空欠部が実質的に50nmである第1及び第2の導電層と金属性ガルバ
ニック堆積によって完全に充填されて、視覚的品質が改善された少なくとも1つの金属性
装飾によって象嵌されたセラミックス要素を形成するものが提案されている。
【0004】
しかし、このような部品の製造は依然として、複雑であり、高コストであり、時間がか
かり、また、装飾を作るためにフック層(導電層)を配置する必要がある。また、外観に
欠点がないようにしつつ、空欠部を完璧に充填して装飾や目盛りを形成することは難しい

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
具体的には、本発明は、従来技術の様々な課題を解決することを目的とする。
【0006】
このために、本発明は、金属性材料及び/又はセラミックス材料によって作られた本体
がある象嵌された計時器用コンポーネントに関する。前記本体には、装飾の像を形成する
少なくとも1つの空欠部がある。本発明によると、前記少なくとも1つの空欠部は、冷間
メタライゼーションを介する粒子の凝集によって形成される連続する層によって完全に充
填され、これによって、少なくとも1つの装飾が象嵌された計時器用コンポーネントを形
成する。
【0007】
本発明の他の有利な代替的実施形態には、以下の特徴がある。
- 前記層を形成する前記粒子は、金属性材料及び/又は少なくとも部分的にセラミック
スによって作られ、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニオブ、ジルコニウム、タンタル、クロム
、鉄、ジルコニア及びアルミナから選択される。
- 前記少なくとも1つの空欠部はそれぞれ、少なくとも100μm、好ましくは200
μm、の深さの部分を含む。
- 前記少なくとも1つの装飾は、陽極酸化処理によって色付けされた金属層によって覆
われる。
- 前記計時器用コンポーネントは、ベゼル、ケース裏部、表盤、ケースミドル部、リス
トレットリンク、リュウズ、押し部品のような外側部品の要素である。
【0008】
本発明は、さらに、本発明に係る象嵌された計時器用コンポーネントを少なくとも1つ
備える計時器に関する。
【0009】
本発明は、さらに、象嵌された計時器用コンポーネントを製造する方法に関し、この方
法は、
a)金属性材料及び/又はセラミックス材料によって作られた本体を形成するステップ
と、
b)前記本体の面に、それぞれが装飾の像を形成する少なくとも1つの空欠部を形成す
るステップと、
c)流れがキャリアガスと前記被覆を形成する粒子を含む、「コールドスプレー」と呼
ばれる、冷間射出プロセスによって、前記少なくとも1つの空欠部がある前記面全体にわ
たって被覆される、少なくとも10μmの厚みを有する第1の層を堆積させるステップと

d)前記ステップc)を1回又は数回繰り返して、前記少なくとも1つの空欠部が前記
第1の層で覆われた前記面全体にわたって、それぞれ厚み20μmである一又は複数の追
加の層を堆積させて、前記少なくとも1つの空欠部を完全に充填し、象嵌された装飾を形
成するステップと、
e)前記少なくとも1つの空欠部にのみ前記層の堆積物を残すように、前記本体の前記
面から堆積物を除去するように研磨するステップとを含む。
【0010】
本発明に係る方法の他の好ましい変異形態には、以下の特徴がある。
- 前記キャリアガスの流れは、45~60×10
5
N/m
2
(45~60bar)の圧力
、800~1000℃の温度であるときに、流量が85~90m
3
/時である。
- 前記粒子は、金属又は金属合金、セラミックス又はサーメットによって作られている

- 前記粒子の質量流量は、70~80g/分である。
- 前記粒子の大きさは、45μm以下である。
- 前記粒子の大きさは、好ましくは、1~25μmである。
- この方法は、前記ステップb)と前記ステップc)の間に、随意的に、レーザーを介
して前記空欠部を彫ったりテクスチャー化したりして、前記粒子の接着性を改善するステ
ップを含む。
- この方法は、前記ステップf)の後に、随意的に、前記装飾に色付けするように前記
装飾の陽極酸化を行うステップを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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