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公開番号
2025094748
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210483
出願日
2023-12-13
発明の名称
金属部材、MEMS装置、容器及びストロー
出願人
株式会社UACJ
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
B32B
15/01 20060101AFI20250618BHJP(積層体)
要約
【課題】光の干渉により金属部材の表面を着色し、観察者の視線の角度が変化した場合であっても色相の変化が小さい金属部材、この金属部材を備えたMEMS装置、容器及びストローを提供する。
【解決手段】金属部材1は、金属からなる基材2と、可視光を透過する物質からなり、基材2上に設けられた透明層3と、透明層3上に設けられた反射層4と、を有している。反射層4は、反射層4に入射した光の一部を反射するように構成されている。基材2と透明層3との界面21の展開面積比Sdrが3%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金属からなる基材と、
可視光を透過する物質からなり、前記基材上に設けられた透明層と、
前記透明層上に設けられた反射層と、を有し、
前記反射層は、前記反射層に入射した光の一部を反射するように構成されており、
前記基材と前記透明層との界面の展開面積比Sdrが1%以上である、金属部材。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
波長400nm以上700nm以下の範囲における前記反射層の分光透過率の平均値が2%以上80%以下である、請求項1に記載の金属部材。
【請求項3】
前記透明層は、前記基材を構成する金属の酸化物からなる、請求項1に記載の金属部材。
【請求項4】
前記透明層は、15nm以上600nm以下の厚みを有している、請求項1に記載の金属部材。
【請求項5】
前記反射層は、金属及び/または金属化合物からなり、2nm以上30nm以下の厚みを有している、請求項1に記載の金属部材。
【請求項6】
前記反射層は銅原子または銀原子を含んでいる、請求項4に記載の金属部材。
【請求項7】
前記反射層は複数の結晶粒を含んでおり、前記結晶粒の平均粒径が3nm以上15nm以下である、請求項5に記載の金属部材。
【請求項8】
前記基材はアルミニウムまたはアルミニウム合金から構成されている、請求項1に記載の金属部材。
【請求項9】
前記金属部材は、さらに、可視光を透過する物質からなり、前記反射層上に設けられた保護層を有している、請求項1に記載の金属部材。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の金属部材を有するMEMS装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属部材、この金属部材を備えたMEMS装置、容器及びストローに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
金属部材は、例えば建築材料や電子機器の筐体などの、高い意匠性が求められる用途に用いられることがある。この種の金属部材の表面は、意匠性を高める目的で着色されることがある。金属部材の表面に有彩色の色調を付与する際には、塗料が用いられることが多い。しかし、塗料には、紫外線の照射等の種々の原因によって劣化しやすい有機物が含まれている。そのため、塗料によって有彩色の色調が付与された彩色部材は、使用中に塗膜の剥離や褪色、劣化が生じやすいという問題がある。
【0003】
これに対し、光の干渉を利用することにより、塗料を用いずに部材の表面に有彩色の色調を付与する技術が提案されている。例えば特許文献1には、透明な陽極酸化皮膜を形成し得る金属素地と、その表面に形成されたバリヤー層と、該バリヤー層上に形成された0.5~100nmの膜厚の光反射性層とからなる干渉色発色金属体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-363772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の金属体は、その表面に対する観察者の視線の角度を変化させた際に色相が変化することがあった。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、光の干渉によって金属部材の表面を着色することができ、観察者の視線の角度が変化した場合であっても色相の変化が小さい金属部材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、金属からなる基材と、
可視光を透過する物質からなり、前記基材上に設けられた透明層と、
前記透明層上に設けられ、前記反射層に入射した可視光の一部を反射する反射層と、を有し、
前記基材と前記透明層との界面の展開面積比Sdrが1%以上である、金属部材にある。
【発明の効果】
【0008】
前記金属部材は、基材と、基材上に設けられた透明層と、透明層上に設けられた反射層とを有している。また、反射層は、反射層に入射した可視光の一部を反射可能に構成されているため、基材と透明層との界面において反射した光と、反射層において反射した光等とを干渉させることができる。
【0009】
また、前記金属部材における基材と透明層との界面の展開面積比Sdrは前記特定の範囲内である。このように、基材と透明層との界面の凹凸形状を、展開面積比Sdrが前記特定の範囲内となるように調整することにより、金属部材の表面に対する観察者の視線の角度が変化した場合であっても、金属部材の表面の色相の変化を小さくすることができる。
【0010】
従って、前記の態様によれば、光の干渉によって金属部材の表面を着色することができ、観察者の視線の角度が変化した場合であっても色相の変化が小さい金属部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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