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公開番号2025109035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002684
出願日2024-01-11
発明の名称磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスク
出願人株式会社UACJ,古河電気工業株式会社
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人
主分類C22C 21/06 20060101AFI20250716BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】良好な耐衝撃性と耐変形抵抗性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスクを提供する。
【解決手段】Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.70質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が1.0質量%以上5.5質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなる磁気ディスク用アルミニウム合金板であって、前記アルミニウム合金板を40MPaの引張荷重下で245~250℃の温度で240分間保持した際の伸びが3.7mm以下である磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.70質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が1.0質量%以上5.5質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなる磁気ディスク用アルミニウム合金板であって、
前記アルミニウム合金板を40MPaの引張荷重下で245~250℃の温度で240分間保持した際の伸びが3.7mm以下であることを特徴とする磁気ディスク用アルミニウム合金板。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
Cu:0質量%以上0.40質量%以下、Zn:0質量%以上0.70質量%以下、Cr:0質量%以上0.40質量%以下、Zr:0質量%以上0.30質量%以下、Si:0質量%以上0.60質量%以下、及びBe:0質量%以上0.0020質量%以下からなる群から選択される少なくとも1種の元素を更に含有する、請求項1に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項3】
板厚が0.48mm以下である、請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項4】
板厚が0.42mm以下である、請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板を用いて形成されたアルミニウム合金基板と、該アルミニウム合金基板の表面に設けられたNi-Pめっき処理層と、該Ni-Pめっき処理層上に設けられた磁性体層とを備える磁気ディスク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスクに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と省略する)は、コンピュータや映像記録装置等の電子機器における記憶装置として多用されている。HDDには、データを記録するための磁気ディスクが組み込まれており、磁気ディスクは、アルミニウム合金からなり円環状を呈するアルミニウム合金基板と、アルミニウム合金基板の表面を覆うNi-Pめっき処理層と、Ni-Pめっき処理層上に積層された磁性体層とを有している。
【0003】
ところで、近年においては、マルチメディア等のニーズから、HDD等の磁気ディスク装置に対する大容量化及び高密度化の要求が高まっている。更なる大容量化のため、記憶装置に搭載される磁気ディスクの枚数は増加傾向にあり、それに伴って磁気ディスクの薄肉化も要求されている。
【0004】
しかしながら、磁気ディスクを薄肉化すると剛性と強度が低下してしまうという問題がある。剛性が低下すると、磁気ディスクが変形し難い程度を示す耐衝撃性が低下してしまうため、磁気ディスクの材料となるアルミニウム合金板には耐衝撃性の向上が求められている。また、高温下ではアルミニウム合金基板が変形しやすいという問題もあり、アルミニウム合金板には耐変形抵抗性の向上も求められている。
【0005】
このような実情から、近年では耐衝撃性と耐変形抵抗性に優れた磁気ディスク用アルミニウム合金板の開発が検討されている。例えば、特許文献1では、アルミニウム合金ブランクの化学組成において、剛性の向上に寄与するFeやMn、Ni等の元素を多く含有させることで、ヤング率を向上させ、高い剛性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金ブランクを提供できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-186597号公報
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されるFeやMn、Ni等の元素の含有量を増加させて剛性のみを向上させる方法では、目標とする良好な耐変形抵抗性は得られていないのが現状であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明者らは、アルミニウム合金板における各種添加元素の含有量とクリープ特性を制御することにより、良好な耐衝撃性と耐変形抵抗性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスクが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施態様に係る磁気ディスク用アルミニウム合金板は、Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.70質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が1.0質量%以上5.5質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなり、前記アルミニウム合金板を40MPaの引張荷重下で245~250℃の温度で240分間保持した際の伸びが3.7mm以下である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、良好な耐衝撃性と耐変形抵抗性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスクを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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