TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025088366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203033
出願日2023-11-30
発明の名称導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
出願人UBE株式会社,株式会社UACJ
代理人弁理士法人 津国
主分類C08L 101/02 20060101AFI20250604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】導電性及びその均一性並びに外観に優れた成形品を与える導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂組成物100質量%中に、熱可塑性樹脂(A)50~70質量%、アルミニウム微粒子(B)28~42質量%、及びカーボンブラック(C)0~10質量%を含み、熱可塑性樹脂組成物100質量%中のアルミニウム微粒子(B)とカーボンブラック(C)との合計量が38~42質量%であり、アルミニウム微粒子(B)の篩分け法による平均粒子径が250μm以下である、導電性熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂組成物100質量%中に、熱可塑性樹脂(A)50~70質量%、アルミニウム微粒子(B)28~42質量%、及びカーボンブラック(C)0~10質量%を含み、
熱可塑性樹脂組成物100質量%中のアルミニウム微粒子(B)とカーボンブラック(C)との合計量が38~42質量%であり、
アルミニウム微粒子(B)の篩分け法による平均粒子径が250μm以下である、導電性熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィン樹脂である、請求項1に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、
少なくとも第一の熱可塑性樹脂の層及びアルミニウム箔の層を含む積層体を切断及び/又は粉砕し、前記積層体の細片を得る工程と、
前記細片に第二の熱可塑性樹脂及び任意選択のカーボンブラック(C)を添加、混合して、混合物を得る工程と、
前記混合物を溶融混練して、前記細片中のアルミニウム箔からアルミニウム微粒子(B)を形成し、導電性熱可塑性樹脂組成物を得る工程と、
を含み、第一及び第二の熱可塑性樹脂は同種類の樹脂であり、前記積層体100質量%中の前記アルミニウム箔の含有量が55~65質量%である、製造方法。
【請求項4】
第一及び第二の熱可塑性樹脂がいずれもポリオレフィン樹脂である、請求項3に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、得られる成形品の導電性及び外観に優れる導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
アルミ等の金属を、金属粒子、金属短繊維、金属箔等の形態にて用い、これを樹脂中に含有させてなる樹脂成形体が知られている。例えば、特許文献1では、プロピレン系樹脂に対し、平均粒径が3~100μm、平均厚みが0.1~10μm、アスペクト比が5~100のフレーク(薄片)状アルミニウムを含有させた樹脂組成物及びこれを用いた成形体が、耐水蒸気透過性に優れることが開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、四角状であり、特定の厚み及びサイズを有するアルミニウムホイル(箔)の小片を熱可塑性樹脂に対し、0.1~10%の割合で添加してなる樹脂成型品が、高い意匠性及びデザイン性を有することが開示されている。特許文献3には、金属箔とプラスチックフィルムとの積層体の細片が、ランダムに相互接着し又は他の基体中にランダムに分散している箔状金属細片入り樹脂成形体が電磁波シールド性に優れることが開示されている。
【0004】
さらに、特許文献4には、熱可塑性樹脂と、主面の平均面積が0.3~50.0mm

である箔状金属片とを含有する導電性樹脂成形体であって、前記成形体中における箔状金属片の含有割合が10.0~60.0質量%である導電性樹脂成形体が、機械的強度及び導電性に優れることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-194208号公報
特開2005-255836号公報
特開昭58-84856号公報
特開2023-29054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1~3に開示の樹脂組成物及び成形体は、導電性が必要とされる用途に用いることを目的としたものではなく、十分な導電性を有するものではなかった。特許文献4の成形体は一定の導電性を有するものの、さらなる導電性を有する成形体が求められている。
また、特許文献1~4に開示の成形品は、箔状のアルミニウムを用いているため、箔状のアルミニウムが成形品の表面に露出し、外観が悪化したり、成形品の場所ごとに導電性が不均一になったりする問題が生じていた。
【0007】
本発明は、導電性及びその均一性並びに外観に優れた成形品を与える導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の[1]~[4]に関する。
[1]熱可塑性樹脂組成物100質量%中に、熱可塑性樹脂(A)50~70質量%、アルミニウム微粒子(B)28~42質量%、及びカーボンブラック(C)0~10質量%を含み;熱可塑性樹脂組成物100質量%中のアルミニウム微粒子(B)とカーボンブラック(C)との合計量が38~42質量%であり;アルミニウム微粒子(B)の篩分け法による平均粒子径が250μm以下である、導電性熱可塑性樹脂組成物。
[2]熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィン樹脂である、[1]に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物。
[3][1]又は[2]に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、
少なくとも第一の熱可塑性樹脂の層及びアルミニウム箔の層を含む積層体を切断及び/又は粉砕し、前記積層体の細片を得る工程と;前記細片に第二の熱可塑性樹脂及び任意選択のカーボンブラック(C)を添加、混合して、混合物を得る工程と;前記混合物を溶融混練して、前記細片中のアルミニウム箔からアルミニウム微粒子(B)を形成し、導電性熱可塑性樹脂組成物を得る工程と;を含み、第一及び第二の熱可塑性樹脂は同種類の樹脂であり、前記積層体100質量%中の前記アルミニウム箔の含有量が55~65質量%である、製造方法。
[4]第一及び第二の熱可塑性樹脂がいずれもポリオレフィン樹脂である、[3]に記載の導電性熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、導電性及びその均一性並びに外観に優れた成形品を与える導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

UBE株式会社
導電性熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
2日前
株式会社アカネ
通電焼結用型、通電焼結装置及び焼結体の製造方法
4日前
UBE株式会社
チタン酸リチウム粉末、それを用いた電極、及び非水電解質蓄電デバイス
29日前
日揮ホールディングス株式会社
CO2固定化装置及びCO2固定化方法
10日前
東ソー株式会社
摺動部材
21日前
東レ株式会社
多孔質構造体
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
15日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
11日前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
2か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
8日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
21日前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
2か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
17日前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
2か月前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1か月前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
21日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
21日前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
1か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
2か月前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
2か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
16日前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
16日前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
28日前
続きを見る