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公開番号2025094392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209875
出願日2023-12-13
発明の名称椅子
出願人株式会社オカムラ
代理人個人
主分類A47C 7/62 20060101AFI20250618BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】レイアウト変更時等における作業性を向上させることができる椅子を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る椅子は、第1方向の第1側を向く台座面を有するとともに、第1方向の第1側に開口する凹部が形成された椅子本体と、台座面に支持された状態で凹部内に積層可能に配置される複数の表示部材と、を備えている。複数の表示部材のうち、第1方向の第2側に配置されるとともに第1識別情報が付された表示部材を第1表示部材、第1表示部材に対して第1方向の第1側に配置されるとともに第2識別情報が付された表示部材を第2表示部材とする。複数の表示部材が凹部内に積層された状態において、第2表示部材は、少なくとも第1識別情報が凹部の開口部を通じて外部に露出しないように、第1表示部材を覆う。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向の第1側を向く台座面を有するとともに、前記第1方向の第1側に開口する凹部が形成された椅子本体と、
前記第1方向の厚さが前記第1方向における前記凹部の深さ未満に形成されるとともに、前記台座面に支持された状態で前記凹部内に積層可能に配置される複数の表示部材と、を備え、
複数の前記表示部材のうち、前記第1方向の第2側に配置されるとともに第1識別情報が付された前記表示部材を第1表示部材、前記第1表示部材に対して前記第1方向の第1側に配置されるとともに第2識別情報が付された前記表示部材を第2表示部材とすると、
複数の前記表示部材が前記凹部内に積層された状態において、前記第2表示部材は、少なくとも前記第1識別情報が前記凹部の開口部を通じて外部に露出しないように、前記第1表示部材を覆う椅子。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記第1方向における前記表示部材の厚さは、前記第1方向における前記凹部の深さの半分以下に形成されている請求項1に記載の椅子。
【請求項3】
複数の前記表示部材が前記凹部内に積層された状態において、前記第1表示部材のうち前記第1方向の第1側を向く面と、前記第2表示部材のうち前記第1方向の第2側を向く面と、が結合される請求項1又は請求項2に記載の椅子。
【請求項4】
複数の前記表示部材は、前記第1方向の第2側を向く面に、それぞれ粘着層を備えている請求項3に記載の椅子。
【請求項5】
前記台座面の少なくとも一部には、シボ加工が施されている請求項4に記載の椅子。
【請求項6】
前記椅子本体は、前記凹部が形成された表示支持部を備え、
前記表示支持部には、前記台座面で開口するように前記表示支持部を前記第1方向に貫通するとともに、前記第1方向から見て前記表示部材よりも小径に形成された貫通孔が形成されている請求項1又は請求項2に記載の椅子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
会議室や劇場、ホール等の施設等で使用される椅子は、座席の場所等を認識させるために、座席番号等の識別情報が付された状態で配列されている。特に、各種施設のうち、多目的に使用される施設(以下、多目的施設という。)では、イベント内容に応じて椅子のレイアウトを変更する必要がある。そのため、多目的施設に採用される椅子は、非使用時において例えばバックヤード等にスタッキングされた状態で格納され、使用時においてイベントや用途等に応じて所定の位置にレイアウトできるように、移動可能に構成される。
【0003】
しかしながら、各椅子に付された識別情報が固定的である場合には、例えば以下の理由によって各椅子のレイアウト作業が煩雑であるという課題があった。
第1に、椅子は、非使用時において識別情報毎に整頓された状態で格納されているとは限らない。そのため、バックヤード等に格納された椅子を再度レイアウトする際には、設置位置に応じた識別情報が付された椅子を探し出す作業や、識別情報とレイアウトとを照らし合わせる作業を行う必要がある。
第2に、多目的施設では、イベントや用途等に応じて椅子のレイアウトや識別情報が異なることもある。そのため、識別情報が固定的である場合には、使用されない識別情報が付された椅子が、使用される識別情報が付された椅子よりも手前側に格納されている場合等もある。
【0004】
ここで、例えば下記特許文献1には、椅子の開口溝内に表示板が遊嵌される構成において、表示板に軟磁性体が内蔵された構成が開示されている。この構成によれば、マグネットが内蔵された取り外し手段によって開口溝内から表示板を取り外せるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5820603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術にあっては、レイアウト変更の度に表示板を着脱する必要があることから、作業性向上の観点で未だ改善の余地があった。
【0007】
本発明は、レイアウト変更時等における作業性を向上させることができる椅子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る椅子は、第1方向の第1側を向く台座面を有するとともに、前記第1方向の第1側に開口する凹部が形成された椅子本体と、前記第1方向の厚さが前記第1方向における前記凹部の深さ未満に形成されるとともに、前記台座面に支持された状態で前記凹部内に積層可能に配置される複数の表示部材と、を備え、複数の前記表示部材のうち、前記第1方向の第2側に配置されるとともに第1識別情報が付された前記表示部材を第1表示部材、前記第1表示部材に対して前記第1方向の第1側に配置されるとともに第2識別情報が付された前記表示部材を第2表示部材とすると、複数の前記表示部材が前記凹部内に積層された状態において、前記第2表示部材は、少なくとも前記第1識別情報が前記凹部の開口部を通じて外部に露出しないように、前記第1表示部材を覆う。
【0009】
本態様によれば、複数の表示部材が凹部内に積層された状態において、少なくとも第1識別情報が凹部の開口部を通じて外部に露出しないように、第2表示部材によって第1表示部材を覆うことで、第1表示部材を除去することなく、椅子に新たな識別情報を表示させることができる。すなわち、椅子のレイアウト変更時等において、第1表示部材に第2表示部材を積層するだけで、新たな識別情報が表示された椅子を提供できる。これにより、元々付されていた識別情報に基づいて椅子を管理する必要がないので、椅子のレイアウト変更を簡単に行うことができる。この場合、従来のように、レイアウト変更の度に表示板を着脱する必要がないので、作業性の向上を図ることができる。
【0010】
(2)上記(1)の態様に係る椅子において、前記第1方向における前記表示部材の厚さは、前記第1方向における前記凹部の深さの半分以下に形成されていることが好ましい。
本態様によれば、表示部材を積層したとしても、第2表示部材が凹部から膨出することを抑制できる。これにより、着座時やレイアウト変更時等において、凹部付近を触れた際に表示部材に手等が触れることを抑制できる。これにより、予期せぬ表示部材の脱落等を抑制して、使い勝手や作業性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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