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公開番号2025093922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2025023029,2021545402
出願日2025-02-17,2020-02-04
発明の名称CLN6ポリヌクレオチドのアデノ随伴ウイルス送達
出願人リサーチ・インスティチュート・アット・ネーションワイド・チルドレンズ・ホスピタル
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C12N 7/01 20060101AFI20250617BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】神経セロイドリポフスチン症またはCLN6-バッテン病のCLN6遺伝子治療のためのrAAV、ならびにrAAVの使用方法を提供する。
【解決手段】CLN6ポリペプチドをコードする自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス9(scAAV9)であって、5’から3’の順序で、第1のAAV逆方向末端反復、特定のヌクレオチド配列を含むCBプロモーター、前記CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、および第2のAAV逆方向末端反復を含むscAAV9ゲノムを含む、自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス9(scAAV9)が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
CLN6ポリペプチドをコードする自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス9(scAAV9)であって、5’から3’の順序で、第1のAAV逆方向末端反復、配列番号3のヌクレオチド配列を含むCBプロモーター、配列番号1の前記CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、および第2のAAV逆方向末端反復を含むscAAV9ゲノムを含む、自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス9(scAAV9)。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記scAAV9ゲノムが、5’から3’の順序で、第1のAAV逆方向末端反復、CMVエンハンサ、配列番号3の前記ヌクレオチド配列を含むCBプロモーター、SV40イントロン、配列番号1の前記CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、および第2のAAV逆方向末端反復を含む、請求項1に記載のscAAV9。
【請求項3】
前記scAAV9ゲノムが、5’から3’の順序で、第1のAAV逆方向末端反復、配列番号3の前記配列を含むCBプロモーター、配列番号1の前記CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、ウシ成長ホルモンポリアデニル化ポリA配列、および第2のAAV逆方向末端反復を含む、請求項1に記載のscAAV9。
【請求項4】
前記CLN6ポリペプチドをコードする前記ポリヌクレオチドが、配列番号2と少なくとも90%同一の配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項5】
前記CLN6ポリペプチドをコードする前記ポリヌクレオチドが、配列番号2の核酸配列を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項6】
前記scAAV9ゲノムが、配列番号4の核酸配列と少なくとも90%同一の核酸配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項7】
前記scAAV9ゲノムが、配列番号4の核酸配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項8】
前記scAAV9ゲノムが、配列番号4の前記核酸配列を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項9】
前記AAV逆方向末端反復が、AAV2逆方向末端反復である、請求項1~8のいずれか一項に記載のscAAV9。
【請求項10】
前記rAAV9ゲノムが、一本鎖ゲノムを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のscAAV9。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年2月4日に出願された米国仮特許出願第62/800,915号、2019年7月30日に出願された米国仮特許出願第62/880,641号、2019年7月31日に出願された米国仮特許出願第62/881,151号、2019年10月9日に出願された米国仮特許出願第62/912,977号、および2019年10月18日に出願された米国仮特許出願第62/923,125号の優先権を主張し、これらの出願は全て、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
配列表の参照による組み込み
本出願は、開示の別個の部分として、コンピュータ可読形式の配列表(ファイル名:2020年1月31日に作成された53894_SeqListing.txt、24,923バイト、ASCIIテキストファイル)を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、セロイドリポフスチン症ニューロン6(CLN6)ポリヌクレオチドの組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)送達に関する。本開示は、神経セロイドリポフスチン症(NCL)またはCLN6-バッテン病のCLN6遺伝子治療のためのrAAVおよびrAAVの使用方法を提供する。
【背景技術】
【0004】
神経セロイドリポフスチン症(NCL)は、まとめてバッテン病と呼ばれる一群の重度の神経変性障害である。これらの障害は神経系に影響を及ぼし、典型的には、例えば、移動および思考能力に関する問題を悪化させる。異なるNCLは、それらの遺伝的原因によって区別される。
【0005】
CLN6-バッテン病は、2つの異なる形態、より一般的な形態の後期乳児変異型(vLINCL)、および成人発症型NCL(A型クフス病とも呼ばれる)として起こり得る(Cannelii et al.,Biochem Biophys Res Commun.2009;379(4):892-7、Arsov et al.,Am J Hum Genet.2011;88(5):566-73)。vLINCL(本明細書ではCLN6-バッテン病と称される)では、発症年齢は18ヶ月~6歳の間であり、死亡は通常12~15歳までに起こる。CLN6-バッテン病は最初、幼児期における言語障害および運動/認知発達の遅延として現れ、ほとんどの患者は発症から4年以内に車椅子に拘束される(Canafoglia et al.,Neurology.2015;85(4):316-24)。この疾患は、視力喪失、重度の運動障害、再発性発作、認知症および他の神経変性症状を含むように進行する。
【0006】
CLN6は、7つの推定膜貫通ドメインを有する311個のアミノ酸のタンパク質であり、そして主に小胞体に局在する。他のCLNタンパク質と同様に、その正確な機能は不明のままであるが、それは細胞内輸送およびリソソーム機能に関与している。CLN6には現在70を超える特徴付けられた疾患を引き起こす変異があり(Warrier et al.,Biochimica et Biophysica Acta.2013;1832(11):1827-30)、これらの変異の大部分はCLN6タンパク質の完全な喪失または高度に不安定および/もしくは非機能的であると考えられる切断型CLN6タンパク質産物の産生のいずれかをもたらす。CLN6-バッテン病のいくつかの天然動物モデルが記載されており、これらには、ヒツジ、イヌ、およびマウスのモデルが含まれる。Cln6
nclf
マウスモデル(本明細書では「Cln6
nclf
マウス」と称される)に見出される自然変異は、この疾患の多くの病理学的および行動的側面を再現する(Morgan et al.,PLoS One.2013年;8(11):e78694)。Cln6
nclf
マウスは、追加のシトシン(c.307insC、P102後のフレームシフト)の挿入を含み、CLN6-バッテン病患者に一般的に見られる変異と相同な未成熟終止コドンが生じる(Gao et al.,Am J Hum Genet.2002;70(2):324-35、Wheeler et al.,Am J Hum Genet.2002年;70(2):537-42)。
【0007】
現在、CLN6-バッテン病の症状を改善することができる治療法はない。したがって、CLN6-バッテン病の治療に対する当該技術分野における必要性が残っている。
【発明の概要】
【0008】
本明細書に提供されるのは、組換えAAVを使用するCLN6遺伝子治療のための方法および製品である。
【0009】
本明細書に提供されるのは、5’から3’の順序でハイブリッドニワトリβ-アクチン(CB)プロモーターと、CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドとを含む、rAAV9ゲノムを含む、CLN6ポリペプチドをコードする組換えアデノ随伴ウイルス9(rAAV9)である。場合によっては、rAAV9ゲノムは、自己相補的ゲノムを含む。あるいは、rAAV9ゲノムは、一本鎖ゲノムを含む。
【0010】
配列番号1に記載のCLN6ポリペプチドをコードする自己相補的組換えアデノ随伴ウイルス9(scAAV9)が提供され、この中で、scAAV9のゲノムは、5’から3’の順序で、第1のAAV逆方向末端反復、配列番号3の配列を含むハイブリッドニワトリβ-アクチン(CB)プロモーター、配列番号2に記載のCLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、および第2のAAV逆方向末端反復を含む。CLN6ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドは、配列番号2と少なくとも90%同一であり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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