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公開番号
2025092715
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025061407,2023108926
出願日
2025-04-02,2023-06-30
発明の名称
ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法
出願人
キリンホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類
C12C
5/02 20060101AFI20250612BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】プリン体濃度が低減されつつも、味の強度、味の余韻およびバランスの良好な新
規なビールテイスト発酵アルコール飲料の提供。
【解決手段】本発明によれば、プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビール
テイスト発酵アルコール飲料であって、グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、アラ
ニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、グリシンおよびアラニンの合計濃度が10
mg/L以上180mg/L以下である、飲料が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料
であって、
グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、
アラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、
グリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下である、ビ
ールテイスト発酵アルコール飲料。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上130mg/L以下である、請
求項1に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項3】
グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上35mg/L以下である、請求
項1または2に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項4】
プリン体濃度が0.5mg/100mL以下である、請求項1~3のいずれか一項に記
載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項5】
麦芽使用比率が25質量%以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載のビールテ
イスト発酵アルコール飲料。
【請求項6】
アルコール濃度が10.0v/v%以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の
ビールテイスト発酵アルコール飲料。
【請求項7】
プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料
の製造方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、製造
された飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグリシ
ンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグリシ
ンおよびアラニンを含有させる工程を含む、製造方法。
【請求項8】
プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール飲料
の風味改善方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、
製造された飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグ
リシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグ
リシンおよびアラニンを含有させる工程を含む、風味改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法に関し、より詳細に
はプリン体濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料およびその製造方法に関
する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
発酵麦芽飲料であるビール中には、プリン体化合物が4~10mg/100mL程度存
在するといわれている。プリン体化合物は、食餌として摂取された場合、尿酸に分解され
る。高尿酸血症における食餌制限では、このプリン体化合物の摂取の制限がなされる場合
があるが、より高含有食物としての肉、卵、肝等の制限に加えて、ビール等の発酵麦芽飲
料についても食餌制限を受けることがある。このため、ビール等の発酵麦芽飲料について
もプリン体化合物を低減した製品が望まれる。
【0003】
これまでに、ビール等の発酵麦芽飲料においてプリン体化合物を低減化する技術として
は、ビールの麦汁にヌクレオシド・フォスフォリラーゼおよび/またはヌクレオシダーゼ
を作用させて、麦汁中のヌクレオシドを分解させ、プリン体化合物の濃度を低減させる技
術(特許文献1)が知られている。また、発酵麦芽飲料の製造工程において、プリン体化
合物を選択的に吸着する吸着剤でプリン体化合物を吸着、除去する処理を、糖化工程以降
、ホップ添加前の工程において、25℃以上、かつ糖化工程に用いる温度以下の温度範囲
で行うことにより、発酵麦芽飲料のプリン体化合物濃度を低減させる技術(特許文献2)
も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第96/25483号
特開2004-290071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、プリン体濃度が低減されつつも、味の強度、味の余韻およびバランスが良好
な新規なビールテイスト発酵アルコール飲料の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、プリン体濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料において
、グリシン濃度、アラニン濃度およびそれらの合計濃度が所定値となるようにすることで
、プリン体濃度が低減されつつも、味の強度、味の余韻およびバランスが良好なものとな
ることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0007】
本発明によれば以下の発明が提供される。
[1]プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール
飲料であって、グリシン濃度が5.5mg/L以上であり、アラニン濃度が4.4mg/
L以上であり、かつ、グリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg
/L以下である、ビールテイスト発酵アルコール飲料。
[2]グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上130mg/L以下である
、上記[1]に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[3]グリシンおよびアラニンの合計濃度が20mg/L以上35mg/L以下である、
上記[1]または[2]に記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[4]プリン体濃度が0.5mg/100mL以下である、上記[1]~[3]のいずれ
かに記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[5]麦芽使用比率が25質量%以上である、上記[1]~[4]のいずれかに記載のビ
ールテイスト発酵アルコール飲料。
[6]アルコール濃度が10.0v/v%以下である、上記[1]~[5]のいずれかに
記載のビールテイスト発酵アルコール飲料。
[7]プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール
飲料の製造方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であり、
製造された飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料のグ
リシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるようにグ
リシンおよびアラニンを含有させる工程を含む、製造方法。
[8]プリン体濃度が3.5mg/100mL以下であるビールテイスト発酵アルコール
飲料の風味改善方法であって、製造された飲料のグリシン濃度が5.5mg/L以上であ
り、製造された飲料のアラニン濃度が4.4mg/L以上であり、かつ、製造された飲料
のグリシンおよびアラニンの合計濃度が10mg/L以上180mg/L以下となるよう
にグリシンおよびアラニンを含有させる工程を含む、風味改善方法。
【0008】
本発明によれば、プリン体濃度が低減されたビールテイスト発酵アルコール飲料におい
て、グリシン濃度、アラニン濃度およびそれらの合計濃度が所定値となるようにすること
で、プリン体濃度を低減しつつも、味の強度、味の余韻およびバランスが良好なビールテ
イスト発酵アルコール飲料を提供することができる。このため本発明は、消費者の健康志
向等、多様なニーズに応えることができる点で有利である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明において「ビールテイスト」とは通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母
等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを意
味する。
【0010】
本発明において、「ビールテイスト発酵アルコール飲料」は、炭素源、窒素源、および
水等を原料として酵母により発酵させた飲料を意味し、ビール、発泡酒および原料として
麦芽を使用するビールや発泡酒にアルコールを添加してなる飲料(例えば、酒税法上、「
リキュール(発泡性)(2)」に分類されるリキュール系新ジャンル飲料)が挙げられる
。ビールテイスト発酵アルコール飲料の好ましい態様としては、麦芽および/または未発
芽の麦類を原料の少なくとも一部とするビールテイスト発酵アルコール飲料(すなわち、
ビールテイスト発酵麦芽アルコール飲料)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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