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公開番号2025092154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207853
出願日2023-12-08
発明の名称炊飯器
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人
主分類A47J 27/00 20060101AFI20250612BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】米から溶出するデンプンの量を増加させることができる炊飯器を提供する。
【解決手段】本開示に係る炊飯器は、鍋と、鍋を加熱する加熱部と、鍋の開口部を閉塞可能な蓋体と、被炊飯物の温度を検知する温度検知部と、加熱部を制御する制御部とを備える。制御部は、予熱、第1昇温、溶出促進、第2昇温、及び沸騰維持の工程を含む炊飯工程を実行するように構成される。予熱工程は、被炊飯物を加熱し、温度検知部の検知温度を予熱温度に維持する工程である。第1昇温工程は、前記検知温度を、予熱温度よりも高く且つ約100℃よりも低い溶出温度に上昇させる工程である。溶出促進工程は、前記検知温度を溶出温度に維持して、米からのデンプンの溶出を促す工程である。第2昇温工程は、前記検知温度を溶出温度から約100℃に上昇させる工程である。沸騰維持工程は、被炊飯物の沸騰を維持する工程である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
米及び水を含む被炊飯物が収容される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱部と、
前記鍋の開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記開口部が開放される開放位置との間で開閉可能な蓋体と、
前記被炊飯物の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記被炊飯物を加熱し、前記温度検知部の検知温度を予熱温度に維持する予熱工程と、
前記検知温度を、前記予熱温度から、前記予熱温度よりも高く且つ約100℃よりも低い溶出温度に上昇させる第1昇温工程と、
前記検知温度を前記溶出温度に維持して、前記米からのデンプンの溶出を促す溶出促進工程と、
前記検知温度を前記溶出温度から約100℃に上昇させる第2昇温工程と、
前記第2昇温工程の後に、前記被炊飯物の沸騰を維持する沸騰維持工程と、
を含む炊飯工程を実行するように構成されている、
炊飯器。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能な品種選択部を更に備え、
前記制御部は、
前記溶出促進工程において、予め決められた溶出時間に亘って前記検知温度を前記溶出温度に維持し、
前記品種選択部において選択された品種に応じて、前記溶出時間と前記溶出温度との少なくとも一方を変更するように構成されている、
請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記制御部は、前記品種選択部において選択可能な品種と、米のアミロース含有率との組合せが記憶された記憶部を有し、
前記制御部は、
前記品種選択部において選択された品種におけるアミロース含有率が低いほど、前記溶出温度を低くし、
前記溶出促進工程において、当該溶出温度に前記検知温度を維持するように構成されている、
請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記品種選択部は、ジャスミン米及びバスマティ米を含む複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能に構成され、
前記制御部は、
前記品種選択部においてジャスミン米が選択されたときに、バスマティ米が選択されたときよりも前記溶出温度を低くし、
前記溶出促進工程において、当該溶出温度に前記検知温度を維持するように構成されている、
請求項2又は3に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記制御部によって制御され、前記被炊飯物に含まれる液体を前記鍋の外部に排出する液体排出部と、
前記鍋の外部に設けられ、前記液体排出部によって前記鍋の内部空間から排出された液体を貯留する貯留部と、
を更に備え、
前記制御部は、
前記予熱工程と、前記第1昇温工程と、前記溶出促進工程と、前記第2昇温工程と、前記沸騰維持工程と、前記沸騰維持工程の後に米を蒸らす蒸らし工程とを含む炊飯工程を実行し、
前記溶出促進工程、又は前記溶出促進工程よりも後の工程において、前記液体排出部を制御して、前記被炊飯物に含まれる液体を前記貯留部に1回以上排出するように構成され、
前記貯留部に排出された液体は、前記蒸らし工程の終了まで、前記貯留部に保持されるように構成されている、
請求項1~3のいずれか1つに記載の炊飯器。
【請求項6】
複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能な品種選択部を更に備え、
前記制御部は、
前記品種選択部において選択可能な品種と、米のアミロース含有率との組合せが記憶された記憶部を有し、
前記品種選択部において選択された品種におけるアミロース含有率が低いほど、前記被炊飯物に含まれる液体の排出回数を増やすように構成されている、
請求項5に記載の炊飯器。
【請求項7】
複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能な品種選択部を更に備え、
前記制御部は、
前記品種選択部において選択可能な品種と、米のアミロース含有率との組合せが記憶された記憶部を有し、
前記品種選択部において選択された品種におけるアミロース含有率が低いほど、前記溶出促進工程の開始から、前記被炊飯物に含まれる液体の1回目の排出の開始までの時間を短くするように構成されている、
請求項5に記載の炊飯器。
【請求項8】
前記蓋体は、外蓋と、前記外蓋に取り付けられ、前記蓋体が閉鎖位置にあるときに前記鍋の開口部を塞ぐ内蓋とを有し、
前記液体排出部は、
前記内蓋に設けられ、前記蓋体が閉鎖位置にあるときに前記内部空間と前記鍋の外部とを流体連通する連通穴と、
前記内蓋に設けられ、前記制御部によって制御され、前記連通穴を閉塞する閉塞位置と前記連通穴を開放する連通位置との間で移動する圧力弁と、
を有し、
前記貯留部は、前記内蓋に設けられ、前記内部空間から前記連通穴を介して前記鍋の外部に排出された液体を貯留するように構成され、
前記制御部は、前記第2昇温工程と前記沸騰維持工程との少なくとも一方において、
前記圧力弁を閉塞位置に維持しつつ前記加熱部によって前記鍋を加熱して、前記内部空間を大気圧よりも高い加圧圧力に加圧し、
前記圧力弁を連通位置に移動させて、前記内部空間を前記加圧圧力から減圧することで、前記内部空間と前記鍋の外部との圧力差によって、前記被炊飯物に含まれる液体の少なくとも一部を前記連通穴を介して前記貯留部に排出するように構成されている、
請求項5に記載の炊飯器。
【請求項9】
複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能な品種選択部を更に備え、
前記制御部は、
前記品種選択部において選択可能な品種と、米のアミロース含有率との組合せが記憶された記憶部を有し、
前記品種選択部において選択された品種におけるアミロース含有率が低いほど、前記加圧圧力を低くし、当該加圧圧力から前記内部空間を減圧するように構成されている、
請求項8に記載の炊飯器。
【請求項10】
ジャスミン米及びバスマティ米を含む複数の米の品種から前記被炊飯物に含まれる米の品種を選択可能な品種選択部を更に備え、
前記制御部は、前記品種選択部においてバスマティ米が選択されたときに、ジャスミン米が選択されたときよりも前記加圧圧力を高くし、当該加圧圧力から前記内部空間を減圧するように構成されている、
請求項8に記載の炊飯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炊飯器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された炊飯器(加熱調理器)は、米及び水を含む被炊飯物を収容する鍋と、鍋を加熱する加熱部と、鍋内の溶液を鍋の外部に排出する排出部と、加熱部及び排出部を制御する制御部とを備える。
【0003】
制御部は、加熱部及び排出部を制御し、昇温工程、沸騰維持工程、排出工程、及び蒸らし工程の順に行われる炊飯工程を実行する。昇温工程は、鍋を加熱して、被炊飯物を約100℃まで加熱する工程である。沸騰維持工程は、被炊飯物の沸騰から所定時間を経過するまで、被炊飯物の沸騰を維持する工程である。排出工程は、排出部によって鍋内の液体を鍋の外部に排出する工程である。蒸らし工程は、鍋の温度が所定温度に到達するまで鍋を再加熱することで、鍋内の余分な水分を気化させる工程である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-217503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の炊飯器には、米から溶出するデンプンの量を増加させるという観点において、未だ改善の余地がある。
【0006】
したがって、本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、米から溶出するデンプンの量を増加させることができる炊飯器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る炊飯器は、
米及び水を含む被炊飯物が収容される鍋と、
前記鍋を加熱する加熱部と、
前記鍋の開口部を塞ぐ閉鎖位置と、前記開口部が開放される開放位置との間で開閉可能な蓋体と、
前記被炊飯物の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部の検知温度に基づいて前記加熱部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記被炊飯物を加熱し、前記温度検知部の検知温度を予熱温度に維持する予熱工程と、
前記検知温度を、前記予熱温度から、前記予熱温度よりも高く且つ約100℃よりも低い溶出温度に上昇させる第1昇温工程と、
前記検知温度を前記溶出温度に維持して、前記米からのデンプンの溶出を促す溶出促進工程と、
前記検知温度を前記溶出温度から約100℃に上昇させる第2昇温工程と、
前記第2昇温工程の後に、前記被炊飯物の沸騰を維持する沸騰維持工程と、
を含む炊飯工程を実行するように構成されている、
炊飯器。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、米から溶出するデンプンの量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係る炊飯器の模式断面図である。
図1の炊飯器における内蓋の斜視図である。
本開示の第1実施形態に係る炊飯器によって炊飯が行われたときの鍋温度センサの検知温度、被炊飯物の温度、内部空間の圧力、及び圧力弁の開閉状態の関係を示すグラフである。
米からのデンプン溶出量を、被炊飯物の温度ごとに示すグラフである。
アミロース含有率の異なる米からのデンプン溶出量を、被炊飯物の温度ごとに示すグラフである。
ジャスミン米及びバスマティ米からのデンプン溶出量を、被炊飯物の温度ごとに示すグラフである。
沸騰維持工程の減圧前における鍋内の液体及び米の状態を示す模式断面図である。
沸騰維持工程の減圧中における鍋内の液体及び米の状態を示す模式断面図である。
蓋体が閉鎖位置及び開放位置にある図2の内蓋を示す斜視図である。
本開示の第2実施形態に係る炊飯器によって炊飯が行われたときの鍋温度センサの検知温度、被炊飯物の温度、内部空間の圧力、及び圧力弁の開閉状態の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の基礎となった知見>
健康志向の高まりに伴い、従来よりも低カロリー(低熱量)な食品の需要が高まっている。米は、日本を含むアジアの国々において主食とされる一方で、多糖であるデンプンを多く含み、単位重量あたりの熱量が大きい。そのため、使用する米を変更することなく、炊飯後のご飯の有する熱量を減少可能な炊飯器の開発が進められている。例えば、特許文献1に記載の炊飯器では、米から被炊飯物に含まれる液体に溶出したデンプンを当該液体ごと除去することによって、炊き上がったご飯の有する熱量の低減が図られている。具体的には、排出工程において、被炊飯物に含まれる液体の一部は、排出部によって鍋の内部空間から鍋の外部に排出される。これにより、排出工程の開始時までに当該液体に溶出していたデンプンは、被炊飯物から除去される。
(【0011】以降は省略されています)

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