TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025091631
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206991
出願日
2023-12-07
発明の名称
防振装置
出願人
株式会社フコク
代理人
弁理士法人相原国際知財事務所
主分類
F16F
15/04 20060101AFI20250612BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】種々の方向の振動を簡単な調整により且つ広範囲に亘って低コストで防振可能であり、吸振性能及び減衰性能を容易に制御可能な信頼性の高い防振装置を提供する。
【解決手段】防振装置は、ボルトと、第1挿通孔、第1内周部、及び第1外周部を有する第1皿ばねと、第2挿通孔、第2内周部、及び第2外周部を有する第2皿ばねと、ボルトが挿通され、軸線方向に対向する一対の端面を有し、締結具により各端面に第1内周部と第2内周部とがそれぞれ挟持されるスリーブと、第1外周部と第2外周部とが重ね合わせた状態で固定され、ボルト及びスリーブの変位領域が開口された固定板とを備え、第1皿ばねは複数の第1防振体を有し、第2皿ばねは複数の第2防振体を有し、各第1防振体及び各第2防振体は、被防振部材を介してボルトに振動が入力されたとき、スリーブを隔てた位置で、それぞれ振動を吸収するとともに振動を減衰させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
被防振部材を防振する防振装置であって、
前記被防振部材が取り付けられるボルトと、
一方に凸状に湾曲し、径方向中央に形成され前記ボルトが挿通される第1挿通孔、前記第1挿通孔の周縁に形成される第1内周部、及び径方向外側に形成される第1外周部を有する第1皿ばねと、
前記第1皿ばねと反対側の他方に凸状に湾曲し、径方向中央に形成され前記ボルトが挿通される第2挿通孔、前記第2挿通孔の周縁に形成される第2内周部、及び径方向外側に形成される第2外周部を有する第2皿ばねと、
前記ボルトが挿通され、軸線方向に対向する一対の端面を有し、締結具により前記各端面に前記第1内周部と前記第2内周部とがそれぞれ挟持されるスリーブと、
前記第1外周部と前記第2外周部とが重ね合わせた状態で固定され、前記ボルト及び前記スリーブの変位領域が開口された固定板と
を備え、
前記第1皿ばねは、前記第1内周部から前記第1外周部に亘って平面視放射状に形成された複数の第1防振体を有し、
前記第2皿ばねは、前記第2内周部から前記第2外周部に亘って平面視放射状に形成された複数の第2防振体を有し、
前記各第1防振体及び前記各第2防振体は、前記被防振部材を介して前記ボルトに振動が入力されたとき、前記スリーブを隔てた位置で、それぞれ前記振動を吸収するとともに前記振動を減衰させる、防振装置。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記スリーブは、その軸線方向に沿う長さを異なるものとすることにより前記防振装置の吸振性能及び減衰性能を調整するための防振調整機構を構成する、請求項1に記載の防振装置。
【請求項3】
前記第1防振体は、前記第1内周部と前記第1外周部との間において第1スリットで分離された第1テーパ面部であり、
前記第2防振体は、前記第2内周部と前記第2外周部との間において第2スリットで分離された第2テーパ面部であり、
前記第1テーパ面部及び前記第2テーパ面部は、前記被防振部材を介して前記ボルトに前記振動が入力されたとき、それぞれ所定の第1テーパ角度、所定の第2テーパ角度で変形することにより前記振動を吸収する、請求項2に記載の防振装置。
【請求項4】
前記第1テーパ角度と前記第2テーパ角度とは逆位相である、請求項3に記載の防振装置。
【請求項5】
前記第1テーパ面部の裏面と前記第2テーパ面部の裏面とには、それぞれ第1減衰部材、第2減衰部材が接着され、
前記第1減衰部材及び前記第2減衰部材は、前記被防振部材を介して前記ボルトに前記振動が入力されたとき、それぞれ前記第1テーパ面部、前記第2テーパ面部の変形量に応じて変形することにより前記振動を減衰する、請求項4に記載の防振装置。
【請求項6】
前記スリーブは、前記第1皿ばね及び前記第2皿ばねをそれぞれ予圧縮状態で支持可能な長さを有する、請求項5に記載の防振装置。
【請求項7】
前記第1皿ばねと前記第2皿ばねとは同一形状の部品である、請求項1から6の何れか一項に記載の防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防振装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、防振対象物が載置される載置部と、載置部を支持する支持部と、載置部と支持部とを連結する連結機構とを有する防振装置が開示されている。連結機構は、一端部側が載置部に装着されていて、他端部側が支持部に装着されている少なくとも2つの弾性体を有している。各弾性体は、少なくとも2つの変曲点を持つようにそれぞれに湾曲し、各弾性体が支持部に対して装着される位置及び角度を変更するための変更機構をさらに有している。
【0003】
具体的には、弾性体は板ばね部材であり、また、変更機構は、装着板、移動部材、及びレール部材を有する。装着板はヒンジを中心として回転可能に移動部材に取り付けられ、装着板に対する板ばね部材の装着にはネジ部材が用いられる。ネジ部材を操作することにより、支持部に対する板ばね部材の位置や角度を変更可能である。このような変更を行うことにより、各板ばね部材の変曲点の位置を変更することができ、各板ばね部材が載置部を押し上げる力を調整することができ、ひいては防振装置の吸振性能を制御することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6478403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記防振装置は、特許文献1の図14に示されるように、例えば5つの板ばね部材にそれぞれ変更機構が備えられている。変更機構は前述したように複雑な構成を有しており、また、各板ばね部材をそれぞれの変更機構で全体のバランスが取れるように個別に調整しなければならない。従って、防振調整の作業に多大な労力を要する。また、調整作業はネジ部材が螺進、或いは螺退する範囲でしか行うことができないため、防振調整の範囲が狭くならざるを得ない。
【0006】
また、上記防振装置は、前述したように例えば5つの板ばね部材を備えており、さらに他の多数の部材から構成されている。従って、防振装置の製造コストが高く、また、応力が集中し易い各板ばね部材や各変更機構が経年使用により破損し易いという問題もある。従って、種々の方向の振動を簡単な調整により且つ広範囲に亘って低コストで防振可能であり、吸振性能及び減衰性能を容易に制御可能な信頼性が高い防振装置が求められている。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、種々の方向の振動を簡単な調整により且つ広範囲に亘って低コストで防振可能であり、吸振性能及び減衰性能を容易に制御可能な信頼性の高い防振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するべく、本発明の防振装置は、被防振部材を防振する防振装置であって、被防振部材が取り付けられるボルトと、一方に凸状に湾曲し、径方向中央においてボルトが挿通される第1挿通孔、第1挿通孔の周縁に形成される第1内周部、及び径方向外側に形成される第1外周部を有する第1皿ばねと、第1皿ばねと反対側の他方に凸状に湾曲し、径方向中央においてボルトが挿通される第2挿通孔、第2挿通孔の周縁に形成される第2内周部、及び径方向外側に形成される第2外周部を有する第2皿ばねと、ボルトが挿通され、軸線方向に対向する一対の端面を有し、締結具により各端面に第1内周部と第2内周部とがそれぞれ挟持されるスリーブと、第1外周部と第2外周部とが重ね合わせた状態で固定され、ボルト及びスリーブの変位領域が開口された固定板とを備え、第1皿ばねは、第1内周部から第1外周部に亘って平面視放射状に形成された複数の第1防振体を有し、第2皿ばねは、第2内周部から第2外周部に亘って平面視放射状に形成された複数の第2防振体を有し、各第1防振体及び各第2防振体は、被防振部材を介してボルトに振動が入力されたとき、スリーブを隔てた位置で、それぞれ振動を吸収するとともに振動を減衰させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、種々の方向の振動を簡単な調整により且つ広範囲に亘って低コストで防振可能であり、吸振性能及び減衰性能を容易に制御可能な信頼性の高い防振装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る防振装置の斜視図である。
防振装置の断面図である。
第1皿ばねの斜視図である。
ボルトが鉛直方向の振動を受けたときの防振装置の断面図である。
ボルトが水平方向の振動を受けたときの防振装置の断面図である。
ボルトがねじり方向の振動を受けたときの防振装置の断面図である。
スリーブの長さLに対するばね定数kzと固有振動数fnとの一例を表した表である。
図7の表に基づいて作成したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社フコク
防振装置
12日前
株式会社フコク
防振装置
1か月前
個人
流路体
5か月前
個人
ホース保持具
2か月前
個人
差動歯車用歯形
5日前
個人
トーションバー
2か月前
株式会社不二工機
電磁弁
1か月前
個人
固着具と成形品部材
5か月前
個人
ボルトナットセット
3か月前
個人
回転式配管用支持具
4か月前
株式会社オンダ製作所
継手
4か月前
株式会社アイシン
駆動装置
5か月前
株式会社三協丸筒
枠体
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
4か月前
株式会社ミクニ
弁装置
4か月前
カヤバ株式会社
ダンパ
7日前
カヤバ株式会社
ダンパ
7日前
個人
ベルトテンショナ
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
協和工業株式会社
空気弁
4か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
3か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
4か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
1か月前
株式会社ナジコ
自在継手
5か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
4か月前
株式会社ノーリツ
分配弁
1か月前
株式会社不二工機
電動弁
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
1か月前
株式会社不二工機
逆止弁
5か月前
個人
角型菅の連結構造及び工法
4か月前
株式会社フジキン
ボールバルブ
21日前
日東電工株式会社
断熱材
2か月前
続きを見る
他の特許を見る