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公開番号
2025077319
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189408
出願日
2023-11-06
発明の名称
防振装置
出願人
株式会社フコク
代理人
弁理士法人相原国際知財事務所
主分類
F16F
15/06 20060101AFI20250512BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】宇宙空間等の過酷な環境に配置される被防振部材が受ける種々の方向の振動を防振可能であり、且つ吸振性能及び減衰性能を容易に制御することができる防振装置を提供する。
【解決手段】防振装置は、一方に凸状に湾曲する皿ばねと外周部が接触し皿ばねとともに減衰セルを形成する摺接板と、減衰セルの径方向中央において皿ばね及び摺接板を一貫して形成される挿通孔と被防振部材を貫通するとともに挿通孔に挿通され複数の減衰セルを軸線方向に移動可能に位置決めする位置決め部材と、皿ばねを予圧縮した状態で位置決め部材の軸線方向における両端にそれぞれ固定される固定板とを備え、皿ばねはその径方向中央から平面視放射状に形成された複数の防振体から構成され、減衰セルは被防振部材に向けて振動が入力されたとき、防振体によって振動を吸収するとともに防振体の個々の外周部が摺接板に対して摺接することにより生じる摩擦力によって振動を減衰する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
被防振部材を防振する防振装置であって、
一方に凸状に湾曲する皿ばねと、
前記皿ばねの外周部が接触し、前記皿ばねとともに減衰セルを形成する摺接板と、
前記減衰セルの径方向中央において前記皿ばね及び前記摺接板を一貫して形成される挿通孔と、
前記被防振部材を貫通するとともに前記挿通孔に挿通され、複数の前記減衰セルを軸線方向に移動可能に位置決めする位置決め部材と、
前記皿ばねを予圧縮した状態で前記位置決め部材の前記軸線方向における両端にそれぞれ固定される固定板と
を備え、
前記皿ばねは、その径方向中央から平面視放射状に形成された複数の防振体から構成され、
前記減衰セルは、前記被防振部材に向けて振動が入力されたとき、前記各防振体によって前記振動を吸収するとともに、前記各防振体の個々の前記外周部が前記摺接板に対して摺接することにより生じる摩擦力によって前記振動を減衰する、防振装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記皿ばねは、前記固定板、又は前記軸線方向に隣接する別の前記減衰セルの前記摺接板に当接する内周面部を有し、
前記防振体は、スリットで分離された前記外周部と、前記内周面部と前記外周部との間に形成され、前記被防振部材に入力された振動を吸収するテーパ面部とを有する、請求項1に記載の防振装置。
【請求項3】
前記被防振部材に向けて振動が入力されたとき、前記防振体の前記テーパ面部がそれぞれ所定のテーパ角度で倒れるようにして変形し、当該防振体の前記外周部が前記テーパ面部の変形量に応じた所定の押圧力で前記摺接板に摺接する、請求項2に記載の防振装置。
【請求項4】
前記外周部が摺接する前記摺接板の摺接面は、前記摺接板の他の部位と異なる面粗度を有する、請求項3に記載の防振装置。
【請求項5】
前記位置決め部材の外周面には、前記減衰セルを前記軸線方向に移動可能に支持する支持部材が取り付けられる、請求項1から4の何れか一項に記載の防振装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防振装置に関し、特に宇宙空間で使用するのに好適な防振装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、振動発生装置に直接的に又は間接的に連結される第1の部品と、振動受け装置に直接的に又は間接的に連結される第2の部品とを有する制振構造が開示されている。この制振構造は、軸心に対して非対称に構成される直進運動部材と、上記軸心に対して対称に配置されかつ上記第1の部品及び上記第2の部品間を接続し、軸方向における上記第1の部品と上記第2の部品の相対移動に伴って変形する弾性部材とを備えている。
【0003】
上記弾性部材は、制振合金材から製造した2つの平板ばねである。各平板ばねが直進運動部材の軸方向における移動に応じて変形することにより、振動発生装置から受けた振動が減衰される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-16983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記制振構造は、直進運動以外の振動を吸収したり減衰したりすることはできない。また、上記制振構造は、被防振部材に向けて入力される振動の態様に応じて吸振性能及び減衰性能を容易に制御することもできない。従って、種々の方向の振動を防振可能であり、且つ吸振性能及び減衰性能を容易に制御可能な、汎用性の高い防振装置が求められている。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、宇宙空間に配置される被防振部材が受ける種々の方向の振動を防振可能であり、且つ吸振性能及び減衰性能を容易に制御することができる防振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するべく、本発明の防振装置は、被防振部材を防振する防振装置であって、一方に凸状に湾曲する皿ばねと、皿ばねの外周部が接触し、皿ばねとともに減衰セルを形成する摺接板と、減衰セルの径方向中央において皿ばね及び摺接板を一貫して形成される挿通孔と、被防振部材を貫通するとともに挿通孔に挿通され、複数の減衰セルを軸線方向に移動可能に位置決めする位置決め部材と、皿ばねを予圧縮した状態で位置決め部材の軸線方向における両端にそれぞれ固定される固定板とを備え、皿ばねは、その径方向中央から平面視放射状に形成された複数の防振体から構成され、減衰セルは、被防振部材に向けて振動が入力されたとき、各防振体によって振動を吸収するとともに、各防振体の個々の外周部が摺接板に対して摺接することにより生じる摩擦力によって振動を減衰する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の防振装置によれば、宇宙空間に配置される被防振部材が受ける種々の方向の振動を防振可能であり、且つ吸振性能及び減衰性能を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る防振装置の斜視図である。
防振装置の部分断面と一部分解した斜視図である。
皿ばねの斜視図である。
摺接板の斜視図である。
減衰セルの斜視図である。
固定板の斜視図である。
位置決め部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る防振装置1について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る防振装置1の斜視図を示し、図2は、防振装置1の部分断面と一部分解した斜視図を示す。防振装置1は、被防振部材2を防振するために用いられ、位置決め部材4の軸線方向に重ねられた複数の減衰セル6を含む。被防振部材2は、外部からの振動伝達を防止することが期待される部材であり、例えば各種センサやカメラなどの精密機器が実装される基板である。
(【0011】以降は省略されています)
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