TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025090617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2025027249,2022567462
出願日2025-02-21,2021-05-06
発明の名称RUVCドメインを有する酵素
出願人メタゲノミ,インク.
代理人弁理士法人清原国際特許事務所
主分類C12N 15/09 20060101AFI20250610BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】際立ったドメインの特徴を有するエンドヌクレアーゼ酵素、並びにそのような酵素又はそのバリアントを用いる方法を提供する。
【解決手段】操作されたヌクレアーゼシステムであって、(a)特定の配列のいずれか1つに対して少なくとも75%の配列同一性を有する配列を含むエンドヌクレアーゼ、並びに(b)前記エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたリボ核酸配列、及び(ii)前記エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造を含む、操作されたヌクレアーゼシステムを提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
操作されたヌクレアーゼシステムであって、
(a)配列番号5718~5846又は配列番号6257のいずれか1つに対して少なくとも75%の配列同一性を有する配列を含むエンドヌクレアーゼ、並びに
(b)前記エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、
(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたリボ核酸配列、及び
(ii)前記エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造
を含む、操作されたヌクレアーゼシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
操作されたヌクレアーゼシステムであって、
(a)配列番号5847~5861又は配列番号6258~6278を含むプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列に結合するように構成されたエンドヌクレアーゼであって、前記エンドヌクレアーゼがクラス2タイプIICasエンドヌクレアーゼである、エンドヌクレアーゼ、並びに
(b)前記エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、
(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたリボ核酸配列、及び
(ii)前記エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造
を含む、操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項3】
前記エンドヌクレアーゼが、未培養微生物に由来する、請求項1又は2に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項4】
前記エンドヌクレアーゼが、異なるPAM配列に結合するように操作されていない、請求項1~3のいずれか一項に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項5】
前記エンドヌクレアーゼが、Cas9エンドヌクレアーゼ、Cas14エンドヌクレアーゼ、Cas12aエンドヌクレアーゼ、Cas12bエンドヌクレアーゼ、Cas12cエンドヌクレアーゼ、Cas12dエンドヌクレアーゼ、Cas12eエンドヌクレアーゼ、Cas13aエンドヌクレアーゼ、Cas13bエンドヌクレアーゼ、Cas13cエンドヌクレアーゼ、又はCas13dエンドヌクレアーゼではない、請求項1~4のいずれか一項に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項6】
前記エンドヌクレアーゼが、Cas9エンドヌクレアーゼに対して80%未満の同一性を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項7】
前記リボ核酸配列が、(a)配列番号5886~5887、5891、5893、若しくは5894のいずれか1つ、又は(b)配列番号5862~5885、5888~5890、5892、5895~5896、若しくは6279~6301のいずれか1つの非縮重ヌクレオチドに対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項8】
操作されたヌクレアーゼシステムであって、
(a)操作されたガイドリボ核酸構造であって、
(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたリボ核酸配列、及び
(ii)エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたリボ核酸配列を含み、
ここで、前記リボ核酸配列が、(a)配列番号5886~5887、5891、5893、若しくは5894のいずれか1つ、又は(b)配列番号5862~5885、5888~5890、5892、5895~5896又は6279~6301のいずれか1つの非縮重ヌクレオチドに対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造、並びに
(b)前記操作されたガイドリボ核酸に結合するように構成されたクラス2タイプIICasエンドヌクレアーゼ
を含む、操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項9】
前記エンドヌクレアーゼが、配列番号5847~5861又は配列番号6258~6278を含む群から選択されるプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列に結合するように構成されている、請求項8に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
【請求項10】
前記ガイドリボ核酸配列が、15~24ヌクレオチド長又は19~24ヌクレオチド長である、請求項8~9のいずれか一項に記載の操作されたヌクレアーゼシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年5月8日に出願された「ENZYMES WITH RUVC DOMAINS」と題する米国仮出願第63/022,320号、2020年5月29日に出願された「ENZYMES WITH RUVC DOMAINS」と題する米国仮出願第63/032,464号、及び2020年11月19日に出願された「ENZYMES WITH RUVC DOMAINS」と題する米国仮出願第63/116,155号、及び2021年4月27日に出願された「ENZYMES WITH RUVC DOMAINS」と題する米国仮出願第63/180,570号の優先権を主張し、これらの全ては参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
Cas酵素は、それらの関連するクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat:CRISPR)ガイドリボ核酸(RNA)と共に、そのような微生物を、CRISPR-RNAガイド核酸切断によって感染性ウイルス及びプラスミドなどの非自己核酸から保護するのに役立つ原核生物免疫システムの広範な(約45%の細菌、約84%の古細菌)構成成分であるようである。CRISPR RNA要素をコードするデオキシリボ核酸(DNA)要素は、構造及び長さにおいて比較的保存され得るが、それらのCRISPR関連(CRISPR-associated:Cas)タンパク質は極めて多様であり、多種多様な核酸相互作用ドメインを含有する。CRISPR DNA要素は1987年という早い時期に観察されてきたが、CRISPR/Cas複合体のプログラム可能なエンドヌクレアーゼ切断能力は比較的最近になって初めて認識され、多様なDNA操作及び遺伝子編集用途における組換えCRISPR/Casシステムの使用につながった。
【0003】
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出されている配列表を含み、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。2020年5月29日に作成された当該ASCIIコピーの名称は、55921_712_601_SL.txtであり、サイズは24,659,439バイトである。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの態様では、本開示は、操作されたヌクレアーゼシステムであって、(a)RuvC_IIIドメイン及びHNHドメインを含むエンドヌクレアーゼであって、当該エンドヌクレアーゼは未培養微生物に由来し、当該エンドヌクレアーゼはクラス2タイプIICasエンドヌクレアーゼである、エンドヌクレアーゼ、並びに(b)エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたガイドリボ核酸配列、及び(ii)エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたtracrリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造を含む、操作されたヌクレアーゼシステムを提供する。いくつかの実施形態では、RuvC_IIIドメインは、配列番号1827~3637のいずれか1つに対して、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも95%、又は少なくとも98%の配列同一性を有する配列を含む。
【0005】
いくつかの態様では、本開示は、操作されたヌクレアーゼシステムであって、(a)配列番号1827~3637のいずれか1つに対して、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも88%、少なくとも90%、少なくとも92%、少なくとも95%、又は少なくとも98%の配列同一性を有するRuvC_IIIドメインを含むエンドヌクレアーゼ、並びに(b)エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたガイドリボ核酸配列、及び(ii)エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたtracrリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造を含む、操作されたヌクレアーゼシステムを提供する。
【0006】
いくつかの態様では、本開示は、操作されたヌクレアーゼシステムであって、(a)配列番号5512~5537を含むプロトスペーサー隣接モチーフ(protospacer adjacent motif:PAM)配列に結合するように構成されたエンドヌクレアーゼであって、当該エンドヌクレアーゼがクラス2タイプIICasエンドヌクレアーゼである、エンドヌクレアーゼ、並びに(b)エンドヌクレアーゼと複合体を形成するように構成された操作されたガイドリボ核酸構造であって、(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたガイドリボ核酸配列、及び(ii)エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたtracrリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造を含む、操作されたヌクレアーゼシステムを提供する。
【0007】
いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、未培養微生物に由来する。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、異なるPAM配列へと結合するようには操作されていない。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、Cas9エンドヌクレアーゼ、Cas14エンドヌクレアーゼ、Cas12aエンドヌクレアーゼ、Cas12bエンドヌクレアーゼ、Cas12cエンドヌクレアーゼ、Cas12dエンドヌクレアーゼ、Cas12eエンドヌクレアーゼ、Cas13aエンドヌクレアーゼ、Cas13bエンドヌクレアーゼ、Cas13cエンドヌクレアーゼ、又はCas13dエンドヌクレアーゼではない。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、Cas9エンドヌクレアーゼに対して80%未満の同一性を有する。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、HNHドメインを更に含む。いくつかの実施形態では、tracrリボ核酸配列は、配列番号5476~5511及び配列番号5538のいずれか1つから選択される約60~90個の連続するヌクレオチドに対して、少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む。
【0008】
いくつかの態様では、本開示は、操作されたヌクレアーゼシステムであって、(a)操作されたガイドリボ核酸構造であって、(i)標的デオキシリボ核酸配列にハイブリダイズするように構成されたガイドリボ核酸配列、及び(ii)エンドヌクレアーゼに結合するように構成されたtracrリボ核酸配列を含み、ここで、tracrリボ核酸配列が、配列番号5476~5511及び配列番号5538のいずれか1つから選択された約60~90個の連続するヌクレオチドに対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含む、tracrリボ核酸配列を含む、操作されたガイドリボ核酸構造、並びに(b)操作されたガイドリボ核酸に結合するように構成されたクラス2タイプIICasエンドヌクレアーゼを含む、操作されたヌクレアーゼシステムを提供する。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、配列番号5512~5537を含む群から選択されるプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列に結合するように構成されている。
【0009】
いくつかの実施形態では、操作されたガイドリボ核酸構造は、少なくとも2つのリボ核酸ポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、操作されたガイドリボ核酸構造は、ガイドリボ核酸配列及びtracrリボ核酸配列を含む、1つのリボ核酸ポリヌクレオチドを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、ガイドリボ核酸配列は、原核生物、細菌、古細菌、真核生物、真菌、植物、哺乳動物、又はヒトのゲノム配列に相補的である。いくつかの実施形態では、ガイドリボ核酸配列は、15~24ヌクレオチド長である。いくつかの実施形態では、エンドヌクレアーゼは、エンドヌクレアーゼのN末端又はC末端に近接した1つ以上の核局在化配列(nuclear localization sequence:NLS)を含む。いくつかの実施形態では、NLSは、配列番号5597~5612から選択される配列を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

メタゲノミ,インク.
RUVCドメインを有する酵素
8日前
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
2か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
2か月前
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
4か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
2か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
19日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
4か月前
サッポロビール株式会社
飲料
15日前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
3か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
2か月前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
1か月前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
1か月前
SMC株式会社
気体供給装置
4か月前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
3か月前
テルモ株式会社
液体除去器具
3か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
2か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
6日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
4か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
2か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
4か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
15日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
4か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
1か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
1か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
4か月前
新東工業株式会社
培養システム
4か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
1か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
3か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
4か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
3か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
3か月前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
3か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
3か月前
続きを見る