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公開番号
2025088887
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023203687
出願日
2023-12-01
発明の名称
同調質量ダンパの減衰切替装置
出願人
大和ハウス工業株式会社
,
株式会社フジタ
代理人
個人
,
個人
主分類
F16F
15/02 20060101AFI20250605BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】環境振動に起因する床の上下方向の揺れを効果的に低減しつつ、環境振動が収まった際には同調質量ダンパの上下方向の揺れを速やかに収束することのできる、同調質量ダンパの減衰切替装置を提供すること。
【解決手段】建物の床20に設置されている同調質量ダンパ30の振動の減衰と非減衰を実行する減衰切替装置70であり、同調質量ダンパ30と連結する第1連結部53と、減衰材58と接触する第2連結部54と、第1連結部53と第2連結部54の間で連結姿勢と連結解除姿勢を形成させる連結機構52とを備える連結ユニット50と、加速度閾値を記憶し、加速度計40から取得した計測データが加速度閾値未満となった際に連結機構52を動作し、連結姿勢を形成して同調質量ダンパ30の振動を減衰させ、加速度閾値以上となった際に連結機構52を動作し、連結解除姿勢を形成して同調質量ダンパ30の振動を減衰させない制御ユニット60とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の床に直接的もしくは間接的に設置されている同調質量ダンパの振動の減衰と非減衰を実行する減衰切替装置であって、該同調質量ダンパは、架台と、架台の上に設置されているばねと、ばねに支持されているマスとを備え、前記床に直接的もしくは間接的に加速度計が設置されている、同調質量ダンパの減衰切替装置において、
前記同調質量ダンパと連結する第1連結部と、該同調質量ダンパと連結せずに減衰材と接触する第2連結部と、該第1連結部と該第2連結部の間で連結姿勢と連結解除姿勢を形成させる連結機構と、を備える、連結ユニットと、
前記連結機構を動作させる際の目安となる加速度閾値を記憶し、前記加速度計から計測データを取得し、該計測データが該加速度閾値未満となった際に該連結機構を動作し、前記連結姿勢を形成して前記同調質量ダンパの振動を減衰させ、該計測データが該加速度閾値以上となった際に該連結機構を動作し、前記連結解除姿勢を形成して該同調質量ダンパの振動を減衰させない、制御ユニットとを有することを特徴とする、同調質量ダンパの減衰切替装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記連結機構は、
前記マスに設けられている支点を中心に回動自在である、前記第1連結部の一部を押して該第1連結部を回動させる、回動駆動部と、
前記第1連結部と前記第2連結部の一方に設けられて他方に磁気吸着する、電磁石もしくは永久磁石とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
【請求項3】
前記連結機構は、
前記マスに取り付けられている前記第1連結部と、前記第2連結部の一方に設けられて他方に磁気吸着する、電磁石であることを特徴とする、請求項1に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
【請求項4】
前記架台に前記減衰材を収容する容器が設置され、該容器に前記第2連結部の一部が該減衰材と接触する姿勢で収容されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
【請求項5】
前記第2連結部における前記減衰材と接触する領域に、横方向に広がるフランジが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
【請求項6】
前記架台が、前記床を支持する梁に直接的もしくは間接的に設置されるようになっていることを特徴とする、請求項5に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
【請求項7】
前記架台が、二重床の床版上に設置されるようになっていることを特徴とする、請求項5に記載の同調質量ダンパの減衰切替装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、同調質量ダンパの減衰切替装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
建物(もしくは建築物)の床には、常時において、地球自体の微動、鉄道を含む車両の走行による交通振動や工場設備等の稼働時の振動、風荷重による振動、さらには室内の歩行による振動などの、所謂環境振動に起因する常時微動が生じ、このような床における常時の微動レベルの揺れ(加速度)を低減するべく、床や床を支持する梁等に対して同調質量ダンパ(TMD:Tuned Mass Damper、チューンド・マス・ダンパ)が設置される場合がある。
【0003】
同調質量ダンパは、適切な減衰が付与されてロバスト性を有するように設計及び設定されるのが一般的であるが、この減衰量を可及的にゼロ(非減衰)に近づけることにより、床の揺れを最大限に小さくすることができる。例えば、環境振動の中でも設備振動等の振動源における振動数が一定の場合においては、このように非減衰に近い設定がなされた同調質量ダンパが効果的である。
【0004】
しかしながら、同調質量ダンパが非減衰に近い状態で設定されている場合に、歩行振動等の環境振動が収まったとしても同調質量ダンパは依然として揺れ続けることになり、逆に同調質量ダンパが床を揺らしてしまうといった現象が生じて好ましくない。従って、このような現象を防止するべく、結局は同調質量ダンパに適切な減衰量を設定することになるため、床の振動を最大限に小さくすることができなくなる。
【0005】
以上のことから、環境振動に起因する床の上下方向の揺れを効果的に低減しつつ、環境振動が収まった際には同調質量ダンパの上下方向の揺れを速やかに収束することのできる機構を備えた同調質量ダンパが望まれる。
【0006】
ここで、特許文献1には、床の制振装置が提案されている。この制振装置は、上下方向の振動が可能に支持されたレバーに重りが設置され、レバー又は重りは弾性支持部材により上下方向の振動が可能に支持されており、レバーの他端部にダンパが連結されており、床又は床と共通の振動系に設置されており、ダンパは粘性体ダンパであり、その粘性抵抗板の粘性体浸漬面積の増減により減衰力を調整可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平4-171337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の床の制振装置によれば、粘性体ダンパに浸漬される粘性抵抗板の粘性体浸漬面積の増減により、減衰力を調整することができるものの、環境振動に起因する床の上下方向の揺れを効果的に低減しつつ、環境振動が収まった際には同調質量ダンパの揺れを速やかに収束することのできる手段を備えるものではない。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、環境振動に起因する床の上下方向の揺れを効果的に低減しつつ、環境振動が収まった際には同調質量ダンパの上下方向の揺れを速やかに収束することのできる、同調質量ダンパの減衰切替装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成すべく、本発明による同調質量ダンパの減衰切替装置の一態様は、
建物の床に直接的もしくは間接的に設置されている同調質量ダンパの振動の減衰と非減衰を実行する減衰切替装置であって、該同調質量ダンパは、架台と、架台の上に設置されているばねと、ばねに支持されているマスとを備え、前記床に直接的もしくは間接的に加速度計が設置されている、同調質量ダンパの減衰切替装置において、
前記同調質量ダンパと連結する第1連結部と、該同調質量ダンパと連結せずに減衰材と接触する第2連結部と、該第1連結部と該第2連結部の間で連結姿勢と連結解除姿勢を形成させる連結機構と、を備える、連結ユニットと、
前記連結機構を動作させる際の目安となる加速度閾値を記憶し、前記加速度計から計測データを取得し、該計測データが該加速度閾値未満となった際に該連結機構を動作し、前記連結姿勢を形成して前記同調質量ダンパの振動を減衰させ、該計測データが該加速度閾値以上となった際に該連結機構を動作し、前記連結解除姿勢を形成して該同調質量ダンパの振動を減衰させない、制御ユニットとを有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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