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公開番号2025088292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202901
出願日2023-11-30
発明の名称プログラム、3次元データ設計装置、3次元データ設計方法および3次元データ設計システム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B29C 64/386 20170101AFI20250604BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】歯型の模型の形状に依存せず、レジンが外れにくい義歯(前装冠)の3次元データを生成する。
【解決手段】コンピュータに、歯型の3次元データに応じた3次元歯型モデル上で、ビーズ状の構造体を配置する範囲または箇所の指定を受け付ける配置範囲受付部と、前記配置範囲受付部で指定を受け付けた範囲または箇所に基づいて、前記3次元歯型モデル上で前記ビーズ状の構造体を所定間隔にて配置する配置部と、前記配置部によって配置された前記ビーズ状の構造体の3次元データと前記歯型の3次元データとを出力する出力部と、を実現させるためのプログラムである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
コンピュータに、
歯型の３次元データに応じた３次元歯型モデル上で、ビーズ状の構造体を配置する範囲または箇所の指定を受け付ける配置範囲受付部と、
前記配置範囲受付部で指定を受け付けた範囲または箇所に基づいて、前記３次元歯型モデル上で前記ビーズ状の構造体を所定間隔にて配置する配置部と、
前記配置部によって配置された前記ビーズ状の構造体の３次元データと前記歯型の３次元データとを出力する出力部と、
を実現させるためのプログラム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記配置部は、前記ビーズ状の構造体の配置箇所を１つずつ指定可能とする、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項３】
前記配置部は、前記ビーズ状の構造体を、前記３次元歯型モデルの表面を構成するポリゴンに対して法線方向から配置する、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項４】
前記配置部は、前記ビーズ状の構造体について、形状とサイズと配置密度との少なくとも何れか一つを選択可能とする、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項５】
前記配置部は、前記ビーズ状の構造体について、指定した姿勢で配置可能とする、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項６】
前記配置部は、前記ビーズ状の構造体の形状を、楕円のラグビーボール形状を四分の一にした形状とする、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項７】
前記配置範囲受付部は、前記ビーズ状の構造体を配置する範囲または箇所の指定の受け付けを複数回繰り返し、
前記配置部は、前記配置範囲受付部で指定された範囲または箇所に基づいて、前記３次元歯型モデル上での前記ビーズ状の構造体の配置を複数回繰り返す、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項８】
前記出力部は、前記ビーズ状の構造体の３次元データと前記歯型の３次元データとを結合して３次元プリンタで使用可能なフォーマットで出力する、
ことを特徴とする請求項１に記載のプログラム。
【請求項９】
ユーザの操作履歴を解析する解析部と、
前記解析部による解析結果を表示部に表示させるとともに、前記解析結果に基づいて自装置での設定条件の変更を受け付ける表示受付部と、
ことを特徴とする請求項１ないし請求項８の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項１０】
歯型の３次元データに応じた３次元歯型モデル上で、ビーズ状の構造体を配置する範囲または箇所の指定を受け付ける配置範囲受付部と、
前記配置範囲受付部で指定を受け付けた範囲または箇所に基づいて、前記３次元歯型モデル上で前記ビーズ状の構造体を所定間隔にて配置する配置部と、
前記配置部によって配置された前記ビーズ状の構造体の３次元データと前記歯型の３次元データとを出力する出力部と、
を備えることを特徴とする３次元データ設計装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、プログラム、３次元データ設計装置、３次元データ設計方法および３次元データ設計システムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、歯科技工士が前装冠と呼ばれる歯の被せもの（クラウン）である義歯を作成する際、基台となるフレーム（金属）に対して、レジン（プラスチック等の合成樹脂）を塗布して硬化させることが知られている。
【０００３】
また、従来、フレームとレジンとの接着性を高めることを目的として、フレームの表面に凹凸を設けることが知られている。フレームに設けられた凹凸の分、フレームとレジンとの接触面積が増加することで、フレームとレジンとの接着性が高まる。表面に凹凸を設けたフレームを鋳造する際に、歯型の模型とワックスとリテンションビーズとを用いることが知られている。具体的には、歯型の模型上に塗布したワックスの上に、リテンションビーズ（プラスチック製のビーズ）を付着させたり、ワックスにリテンションビーズを混ぜ合わせたものを、歯型の模型上に塗布したりする。従来、このような歯型の模型とワックスとリテンションビーズとが一体となったものを基にして、表面に凹凸を有するフレームを鋳造することが知られている。
【０００４】
特許文献１には、フレームの表面に凹凸面を形成する目的で、歯型の模型に対応するフレームベース上に接着剤を塗布し、接着剤が塗布されたフレームベース上にリテンションビーズを配置する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従来技術によれば、フレームベース上に接着剤を塗布し、リテンションビーズをフレームベース上に付着させ、その後、鋳造することで凹凸面を有するフレームを形成していた。しかしながら、従来技術によれば、歯型の模型の形状が患者によって異なるため、リテンションビーズが均一に付着されないことがある。このような場合、フレームとレジンとの接着性が足りなくなり、義歯（前装冠）のレジンが外れやすくなってしまう、という問題がある。
【０００６】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、歯型の模型の形状に依存せず、レジンが外れにくい義歯（前装冠）の３次元データを生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータに、歯型の３次元データに応じた３次元歯型モデル上で、ビーズ状の構造体を配置する範囲または箇所の指定を受け付ける配置範囲受付部と、前記配置範囲受付部で指定を受け付けた範囲または箇所に基づいて、前記３次元歯型モデル上で前記ビーズ状の構造体を所定間隔にて配置する配置部と、前記配置部によって配置された前記ビーズ状の構造体の３次元データと前記歯型の３次元データとを出力する出力部と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、歯型の模型の形状に依存せず、レジンが外れにくい義歯（前装冠）の３次元データを生成することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、第１の実施の形態にかかる３次元データ設計システムの一例を示す模式図である。
図２は、情報処理装置およびサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図３は、サーバが備える機能を示す機能ブロック図である。
図４は、３次元データ設計処理の流れを示すフローチャートである。
図５は、遷移した画面を示す図である。
図６は、遷移した画面を示す図である。
図７は、遷移した画面を示す図である。
図８は、リテンションビーズの配置手法について示す図である。
図９は、３Ｄモデルのリテンションビーズの形状の一例を示す図である。
図１０は、既存の手法との作成手順の比較を示す図である。
図１１は、第２の実施の形態にかかるサーバが備える機能を示す機能ブロック図である。
図１２は、情報解析処理の流れを示すフローチャートである。
図１３は、表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に添付図面を参照して、プログラム、３次元データ設計装置、３次元データ設計方法および３次元データ設計システムの実施の形態を詳細に説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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