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公開番号2025087485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202179
出願日2023-11-29
発明の名称焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01F 5/06 20060101AFI20250603BHJP(無機化学)
要約【課題】酸化マグネシウム中の微量元素の濃度のばらつきが抑制された焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムを提供する。
【解決手段】焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムは、ホウ素を含む。上記ホウ素の含有量は、500~1500ppmである。上記ホウ素の濃度の変動係数は、0.50以下である。したがって、上記酸化マグネシウム中の上記ホウ素の濃度のばらつきが抑制されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ホウ素の含有量は、500~1500ppmであり、かつ
前記ホウ素の濃度の変動係数は、0.50以下である、
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
さらにナトリウムを含み、
前記ナトリウムの含有量は、0.1~200ppmであり、かつ
前記ナトリウムの濃度の変動係数は、0.25以下である、
請求項1に記載の焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
【請求項3】
さらにCl、Mn、Fe、Cuから選択される少なくとも1種以上の元素を含む、
請求項1又は請求項2に記載の焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム。
【請求項4】
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法であって、
ホウ素を含有する水酸化マグネシウム原料、及び、アルカリ原料を、それぞれ連続的に反応槽へ供給しながら、前記水酸化マグネシウム原料と前記アルカリ原料とを乱流が生じている状態で反応させつつ、反応で形成された水酸化マグネシウムの上層スラリーを連続的に前記反応槽から取り出す反応工程と、
取り出された前記水酸化マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを形成する形成工程と、
を備え、
前記水酸化マグネシウム中の前記ホウ素の含有量は500~1500ppmであり、
前記水酸化マグネシウム中の前記ホウ素の濃度の変動係数は0.50以下である、
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法。
【請求項5】
方向性電磁鋼板の製造方法であって、
焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムを含むスラリーを、脱炭焼鈍された鋼板に塗布する塗布工程と、
前記スラリーを塗布された前記鋼板を焼鈍する焼鈍工程と、
を備え、
前記酸化マグネシウムはホウ素を含み、
前記ホウ素の含有量は、500~1500ppmであり、
前記ホウ素の濃度の変動係数は、0.50以下である、
方向性電磁鋼板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
方向性電磁鋼板の製造時には焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムが鋼板に塗布される。その酸化マグネシウムに含まれる微量元素の量は、完成した方向性電磁鋼板の製品特性に影響する。例えば、特許文献1には、ホウ素を400~1500ppm、ナトリウムを1~650ppm、塩素を500ppm以下、硫黄をSO

換算で0.10~0.70質量%含有し、かつホウ素及びナトリウムの合計含有モルに対する塩素及び硫黄の合計含有モル比(Cl+S)/(B+Na)が0.50~0.80である焼鈍分離剤用酸化マグネシウム、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-173172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムにおける微量元素の含有量が規定されている。しかし、特許文献1には、酸化マグネシウム中の微量元素の濃度のばらつきについては記載されていない。
【0005】
本発明は、酸化マグネシウム中の微量元素の濃度のばらつきが抑制された焼鈍分離剤用の酸化マグネシウム、その製造方法、及びそれを用いた方向性電磁鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の各開示を含むものである。
【0007】
(第1の開示)
第1の開示は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムである。上記酸化マグネシウムはホウ素を含む。上記ホウ素の含有量は、500~1500ppmである。上記ホウ素の濃度の変動係数は0.50以下である。
【0008】
(第2の開示)
第2の開示では、第1の開示において、上記酸化マグネシウムはナトリウムを更に含む。上記ナトリウムの含有量は、0.1~200ppmである。上記ナトリウムの濃度の変動係数は、0.25以下である。
【0009】
(第3の開示)
第3の開示では、第1の開示又は第2の開示において、上記酸化マグネシウムは、Cl、Mn、Fe、Cuから選択される少なくとも1種以上の元素を更に含む。
【0010】
(第4の開示)
第4の開示は、焼鈍分離剤用の酸化マグネシウムの製造方法である。上記酸化マグネシウムの製造方法は、反応工程と、形成工程と、を備える。反応工程は、ホウ素を含有する水酸化マグネシウム原料、及び、アルカリ原料を、それぞれ連続的に反応槽へ供給しながら、上記水酸化マグネシウム原料と前記アルカリ原料とを乱流が生じている状態で反応させつつ、反応で形成された水酸化マグネシウムの上層スラリーを連続的に上記反応槽から取り出す。形成工程は、取り出された上記水酸化マグネシウムを焼成して酸化マグネシウムを形成する。上記酸化マグネシウムはホウ素を含む。上記ホウ素の含有量は、500~1500ppmである。上記ホウ素の濃度の変動係数は、0.50以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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