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公開番号2025085581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2024072102,2023198757
出願日2024-04-26,2023-11-24
発明の名称活性エネルギー線硬化型接着剤および積層体
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09J 4/00 20060101AFI20250529BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】極性基を有するシクロオレフィン系樹脂からなるフィルム(F1)を含む積層体の製造において、透明性に優れ、硬化後の反りが小さく、優れた接着性をする積層体を形成可能な活性エネルギー線硬化型接着剤およびそれを用いた積層体を提供すること。
【解決手段】本願の課題は、極性基を有するシクロオレフィン系樹脂からなるフィルム(F1)を具備する積層体の製造に用いるフィルム貼合用の接着剤であって、接着剤100質量%中に、単官能モノマー(M1)を20~95質量%含有する活性エネルギー線硬化型接着剤によって解決される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
極性基を有するシクロオレフィン系樹脂からなるフィルム(F1)を具備する積層体の製造に用いるフィルム貼合用の接着剤であって、
接着剤100質量%中に、単官能モノマー(M1)を20~95質量%含有する活性エネルギー線硬化型接着剤。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
単官能モノマー(M1)が、炭素原子を7つ以上有し水酸基を含有しない単官能モノマー(M1-1)を含む請求項1記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項3】
単官能モノマー(M1)が、更に、水酸基を含有する単官能モノマー(M1-2)を含む請求項2記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項4】
炭素原子を7つ以上有し水酸基を含有しない単官能モノマー(M1-1)が、脂肪族鎖式炭化水素基、脂肪族環式炭化水素基、芳香環、およびヘテロ環(芳香環を有するものを除く)からなる群より選択されるいずれかの構造を有する単官能モノマーを少なくとも1種以上含む請求項2記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項5】
更に重量平均分子量1000~60,000のオリゴマー(O)を含有する請求項3記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項6】
オリゴマー(O)がウレタンアクリレート(O-1)、ポリエステルアクリレート(O-2)、エポキシアクリレート(O-3)からなる群より選ばれる少なくとも1種類以上である請求項5記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項7】
オリゴマー(O)がウレタンアクリレート(O-1)を含む請求項5記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項8】
ウレタンアクリレート(O-1)が、ポリオールとポリイソシアネートと水酸基を含有する単官能モノマー(M1-2)との反応生成物であり、
ポリオールが、炭素数4以上のアルキレン構造を有するポリエーテルポリオール、単位構造の炭素数が12以上であるポリエステルポリオールおよびポリオレフィンポリオールからなる群より選択されるいずれかである請求項7記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項9】
更に多官能モノマー(M2)を含有する請求項5記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
【請求項10】
更にシラン化合物(S)を含有する請求項9記載の活性エネルギー線硬化型接着剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型接着剤およびそれを用いた積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型接着剤は、重合速度が速く、また一般に無溶剤で使用できるため、作業性に優れ、さらに重合時に必要となるエネルギーが極めて低い等の優れた特性を有している。活性エネルギー線硬化型接着剤としては、ラジカル系、カチオン系、またはラジカル系とカチオン系の併用系(ハイブリッド系)の活性エネルギー線硬化型接着剤が挙げられ、幅広い用途で使用されている。
【0003】
液晶表示関連分野などに用いられる偏光子は、通常ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素や染料を吸着させたものを一軸延伸して製造される。このポリビニルアルコール系偏光子は、熱や水分により収縮し、偏光性能の低下をきたす。そこで、PVA系偏光子の表面に保護フィルムを貼合せたものが偏光板として用いられている。
【0004】
PVA系偏光子と保護フィルムの貼り合わせには、水系接着剤や活性エネルギー線硬化型接着剤が使用されており、なかでも保護フィルムに用いられる基材の汎用性や、生産面における効率化や省エネルギー化の観点から、活性エネルギー線硬化型接着剤の利用が進んでいる。
活性エネルギー線硬化型接着剤には、PVA系偏光子と保護フィルムの貼り合わせに十分な接着性、PVA系偏光子の偏光性能低下を抑制するための耐熱性、耐湿性、耐水性などの性能が求められる。
【0005】
特許文献1には、ノルボルネン系樹脂フィルムなどのトリアセチルセルロースより透湿度の低いフィルムを保護フィルムに用いた偏光板の接着強度などの課題に対して、芳香環を含まないエポキシ樹脂を主成分とするカチオン系の活性エネルギー線硬化型接着剤が開示されている。
【0006】
特許文献2には、ノルボルネン系樹脂のみならず、アクリル系樹脂やトリアセチルセルロースのフィルムにも強固に接合する接着剤として、2-ヒドロキシブチルアクリレートと1,3-ビス(N,N-ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを併用したハイブリッド系の活性エネルギー線硬化型接着剤が開示されている。
【0007】
特許文献3には、反り、偏光特性、耐久性の課題に対して、特定の範囲のSP値であるアクリル系モノマーを使用したラジカル系の活性エネルギー線硬化型接着剤が開示されている。
【0008】
一方、偏光板に用いられる保護フィルムは、以前はトリアセチルセルロースフィルムが用いられていたが、透湿度の高いトリアセチルセルロースフィルムを保護膜として貼合した偏光板は、温度60℃、相対湿度90%RHのような湿熱条件下で劣化を引き起こすことから、透湿度の低い樹脂フィルムとして、非晶性ポリオレフィン系樹脂、アクリル樹脂などの使用が増えている。(特許文献1、2、3)
【0009】
また、近年では、これまで以上のフィルムの薄膜化が可能であり、アンチブロッキング、アンチグレア、UVカット等の機能付与しやすい非晶性ポリオレフィン系樹脂として、極性基を有するモノマーとシクロオレフィンモノマーとの共重合樹脂や、極性基を有するポリマーとシクロオレフィンポリマーの混合樹脂や、極性基を有するシクロオレフィン系
樹脂が使用されてきている。特許文献4には、極性基を有するシクロオレフィン樹脂からなる光学フィルムとポリビニルアルコールからなる偏光子を、ジプロピレングリコールジアクリレートと複数のエポキシモノマーからなる紫外線硬化型接着剤で貼合して得られる偏光板が開示されている。
【0010】
しかし、極性基を有するモノマーとシクロオレフィンモノマーとの共重合樹脂や、極性基を有するポリマーとシクロオレフィンポリマーの混合樹脂や、極性基を有するシクロオレフィン系樹脂からなるフィルムに対して、従来の接着剤では、塗膜ヘイズが高い、製造後の偏光板の反りが大きい、接着力が低いという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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