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公開番号2025085448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199336
出願日2023-11-24
発明の名称活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09J 133/00 20060101AFI20250529BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水系化されたアクリル系樹脂を用いたにもかかわらず、不揮発分が高く、保存安定性に優れる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】アクリル系エマルジョン(A)と、ラジカル重合性組成物(B)とを有する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物であって、前記ラジカル重合性組成物(B)が、下記の(B1)~(B3)を有するようにした。
(B1):活性エネルギー線硬化性化合物。
(B2):反応性基を2個以上有する界面活性剤。
(B3):(B2)以外の界面活性剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系エマルジョン(A)と、ラジカル重合性組成物(B)とを有する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物であって、
前記アクリル系エマルジョン(A)に含まれる重合体のガラス転移温度が10℃以下であり、
前記ラジカル重合性組成物(B)が、下記の(B1)~(B3)を有する活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
(B1):活性エネルギー線硬化性化合物。
(B2):反応性基を2個以上有する界面活性剤。
(B3):(B2)以外の界面活性剤。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記反応性基を2個以上有する界面活性剤(B2)の含有量が、ラジカル重合性組成物(B)に含まれる界面活性剤総量の50質量%以上である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項3】
前記反応性基を2個以上有する界面活性剤(B2)が、ポリオキシアルキレン鎖を構造中に有するものである、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項4】
前記反応性基を2個以上有する界面活性剤(B2)が、ウレタン(メタ)アクリレートである、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項5】
前記活性エネルギー線硬化性化合物(B1)が、2以上の(メタ)アクリロイル基を有するものである、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
【請求項6】
前記(B2)以外の界面活性剤(B3)が、下記の一般式(1)で表される界面活性剤である、請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物。
XO-(Y
1
O)m-(Y
2
O)n-SO
3
Z ・・・(1)
(ただし、Xは二重結合を有する官能基である。Y
1
およびY
2
はアルキレン基であり、かつY
1
とY
2
は異なる基である。Zは対イオンである。mは1以上の整数であり、nは0以上の整数である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物に関し、さらに詳しくは、不揮発分が高く、しかも保存安定性に優れる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウエハを用いた集積回路の作製や穴開け等の加工工程においては、被加工部材の汚れや損傷を防ぐことを目的として一時的に前記被加工部材の表面を保護するための表面保護用の粘着シートが用いられている。
そして、近年では加工技術の微細化や被加工部材の薄膜化等の理由で被加工部材に対して適度な粘着力が求められる一方、表面保護の役目を終えた後には表面保護用の粘着シートを剥離する必要があることから、剥離する際には軽い力で糊残りなく剥離できることが求められている。
【0003】
このような表面保護用の粘着シートは、近年では半導体ウエハに限らず様々な部材の加工時にも利用されている。
かかる粘着シートとしては、保護対象部材へのダメージを与えにくい点から、活性エネルギー線を照射することにより硬化し、粘着力を低下させることができる活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物が重用されている。
このような活性エネルギー線硬化性は、例えば、エチレン性不飽和基を有するモノマーおよびオリゴマーの少なくとも一方とアクリル系樹脂とを配合したり、アクリル系樹脂自体にエチレン性不飽和基を含有させたエチレン性不飽和基含有アクリル系樹脂を用いたりすることで発現させることが可能である。
【0004】
活性エネルギー線硬化性を発現させるために用いるアクリル系樹脂は、非常に高粘度であるため、通常、有機溶剤中で合成される。そのため、活性エネルギー線硬化性の粘着剤組成物の使用にあたっては、有機溶剤により希釈して粘度調整を行った上で保護対象部材に塗工し、塗膜を形成するのが一般的となっている。
【0005】
しかし、使用時に有機溶剤によって希釈する行為は、大気汚染や作業環境、火災の危険性等に対するVOC規制下において問題となる。このため、近年では、活性エネルギー線硬化性を発現させるために用いるアクリル系樹脂の水分散型等の水系化の要望が高まっている。
【0006】
このような要望に対して、例えば、特許文献1では、アクリルエマルジョン系重合体と、重量平均分子量8,000以上の重合体を含有する高分子分散剤を用いて水に分散された放射線硬化用ラジカル重合性多官能モノマーからなる放射線硬化型再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物が提案されている。
また、特許文献2では、非乳化剤系における重合反応により得られたアクリル系エマルジョンと、自己乳化型ウレタン(メタ)アクリレート系化合物と、光重合開始剤とからなるエマルジョン型粘着剤組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-346296号公報
特開2012-001615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のものは、重量平均分子量8,000以上の重合体を含有する高分子分散剤を用いて乳化した放射線硬化用ラジカル重合性多官能モノマーの保存安定性については考慮されていない。高分子量の乳化剤を用いた場合、エマルジョンが大きくなってしまい、沈殿が生じやすく、保存安定性が低下する傾向がみられる。
また、特許文献2のものは、含有するUV硬化成分が、自己乳化型ウレタン(メタ)アクリレート系化合物であるがゆえに、低粘度のまま高不揮発分化することが困難であり、塗膜形成時の乾燥性が十分とはいえず、さらなる改善が求められている。
【0009】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、水系化されたアクリル系樹脂を用いたにもかかわらず、不揮発分が高く、保存安定性に優れる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アクリル系エマルジョン(A)と、ラジカル重合性組成物(B)とを有し、前記ラジカル重合性組成物(B)が、下記の(B1)~(B3)を有することで、不揮発分が高く、しかも保存安定性に優れる活性エネルギー線硬化性剥離型粘着剤組成物となることを見出し、本発明を完成させた。
(B1):活性エネルギー線硬化性化合物。
(B2):反応性基を2個以上有する界面活性剤。
(B3):(B2)以外の界面活性剤。
(【0011】以降は省略されています)

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