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公開番号
2025084792
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2025021976,2021551133
出願日
2025-02-14,2020-05-26
発明の名称
偏光板のセットおよび該セットを含む画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250527BHJP(光学)
要約
【課題】それぞれ偏光板の貫通孔部分におけるずれが小さく、視認側偏光板のずれ量と背面側偏光板のずれ量との差が非常に小さい偏光板のセットを提供する。
【解決手段】画像表示セルの視認側に配置される矩形の第1の偏光板と、背面側に配置される矩形の第2の偏光板と、からなる。第1の偏光板は、第1の偏光子とその一方の側に配置された保護層と、画像表示セル側に配置された第1の粘着剤層と、を有し;第2の偏光板は、第2の偏光子と一方の側に配置された保護層と、第2の偏光子の画像表示セルと反対側に配置された反射型偏光子と、画像表示セル側に配置された第2の粘着剤層と、を有する。第1の偏光子および第2の偏光子の厚みは、それぞれ20μm以下であり、第1の偏光子は短辺方向に吸収軸を有し、第2の偏光子は長辺方向に吸収軸を有し、第1の偏光板および第2の偏光板は、それぞれの端部またはその近傍かつ互いの対応する位置に貫通孔を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像表示セルの視認側に配置される矩形の第1の偏光板と、該画像表示セルの背面側に配置される矩形の第2の偏光板と、からなる偏光板のセットであって、
該第1の偏光板が、第1の偏光子と該第1の偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護層と、該画像表示セル側に配置された第1の粘着剤層と、を有し、
該第2の偏光板が、第2の偏光子と該第2の偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護層と、該第2の偏光子の該画像表示セルと反対側に配置された反射型偏光子と、該画像表示セル側に配置された第2の粘着剤層と、を有し、
該第1の偏光子および該第2の偏光子の厚みが、それぞれ20μm以下であり、
該第1の偏光子が短辺方向に吸収軸を有し、該第2の偏光子が長辺方向に吸収軸を有し、
該第1の偏光板および該第2の偏光板が、それぞれの端部またはその近傍かつ互いの対応する位置に貫通孔を有する、
偏光板のセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光板のセットおよび該セットを含む画像表示装置に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター等の画像表示装置には、画像表示を実現し、および/または当該画像表示の性能を高めるために、偏光板が広く使用されている。近年、スマートフォン、タッチパネル式の情報処理装置の急速な普及により、カメラが搭載された画像表示装置が広く利用されるようになっている。これに対応して、カメラ部に対応する位置に貫通孔を有する偏光板もまた広く利用されるようになっている。このような貫通孔を有する偏光板においては、貫通孔またはその近傍において種々の検討事項がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/047510号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、それぞれ偏光板の貫通孔部分におけるずれが小さく、かつ、視認側偏光板のずれ量と背面側偏光板のずれ量との差が非常に小さい偏光板のセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の偏光板のセットは、画像表示セルの視認側に配置される矩形の第1の偏光板と、該画像表示セルの背面側に配置される矩形の第2の偏光板と、からなる。該第1の偏光板は、第1の偏光子と該第1の偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護層と、該画像表示セル側に配置された第1の粘着剤層と、を有し;該第2の偏光板は、第2の偏光子と該第2の偏光子の少なくとも一方の側に配置された保護層と、該第2の偏光子の該画像表示セルと反対側に配置された反射型偏光子と、該画像表示セル側に配置された第2の粘着剤層と、を有する。該第1の偏光子および該第2の偏光子の厚みは、それぞれ20μm以下であり、該第1の偏光子は短辺方向に吸収軸を有し、該第2の偏光子は長辺方向に吸収軸を有する。該第1の偏光板および該第2の偏光板は、それぞれの端部またはその近傍かつ互いの対応する位置に貫通孔を有する。
1つの実施形態においては、上記第1の粘着剤層の上記画像表示セル側の最外部から上記第1の偏光子の厚み方向中心部までの距離A
1
(μm)、該第1の偏光子の厚みT
pol1
(μm)、該第1の粘着剤層のクリープ値C
psa1
(μm/hr)、該第1の粘着剤層の厚みT
psa1
(μm)、および上記第1の偏光板における保護層の厚みT
pro1
(μm)は、下記の関係を満足し、
(A
1
×T
pol1
)×(C
psa1
×T
psa1
)/T
pro1
=K
1
≦300×10
2
(μm
3
/hr)
上記第2の粘着剤層の該画像表示セル側の最外部から上記第2の偏光子の厚み方向中心部までの距離A
2
(μm)、該第2の偏光子の厚みT
pol2
(μm)、該第2の粘着剤層のクリープ値C
psa2
(μm/hr)、該第2の粘着剤層の厚みT
psa2
(μm)、および上記第2の偏光板における保護層の厚みT
pro2
(μm)が、下記の関係を満足する:
(A
2
×T
pol2
)×(C
psa2
×T
psa2
)/T
pro2
=K
2
≦300×10
2
(μm
3
/hr)。
1つの実施形態においては、上記K
1
およびK
2
は、それぞれ200×10
2
(μm
3
/hr)以下である。
1つの実施形態においては、上記第1の粘着剤層のクリープ値C
psa1
は100(μm/hr)以下である。
1つの実施形態においては、上記第2の偏光子の厚みT
pol2
は10μm以下である。
1つの実施形態においては、上記K
1
およびK
2
は、それぞれ150×10
2
(μm
3
/hr)以下である。
1つの実施形態においては、上記第1の偏光子の厚みT
pol1
は10μm以下である。
1つの実施形態においては、上記第1の粘着剤層の厚みT
psa1
および上記第2の粘着剤層の厚みT
psa2
は、それぞれ10μm~22μmである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、それぞれの偏光板の貫通孔部分におけるずれが小さく、かつ、視認側偏光板のずれ量と背面側偏光板のずれ量との差が非常に小さい偏光板のセットを提供することができる。それぞれの偏光板の貫通孔部分におけるずれが小さいことは、偏光板のセットとしたときにその効果が相乗的に発揮され得る。ずれ量の差が非常に小さいことは、偏光板のセットを画像表示装置に適用した場合に、デザイン上の利点が極めて大きい。例えば、偏光板のセットは、カメラ部のみを非表示領域とした画像表示装置および/またはベゼルレスの画像表示装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による偏光板のセットにおける第1の偏光板および第2の偏光板を説明する概略平面図である。
図1の偏光板のセットにおける第1の偏光板および第2の偏光板のそれぞれのII-II線による概略断面図であって、第1の偏光板および第2の偏光板のそれぞれの配置位置に対応して説明する概略断面図である。
図1の偏光板のセットを含む画像表示装置の概略断面図である。
本発明の実施形態による偏光板のセットに用いられる偏光板において貫通孔部分におけるずれを説明する要部拡大断面図である。
本発明の実施形態による偏光板のセットに用いられる偏光板における貫通孔の形成位置を説明する概略平面図である。
本発明の実施形態による偏光板のセットにおける第2の偏光板に用いられ得る反射型偏光子の一例の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくするために図面は模式的に表されており、さらに、図面における長さ、幅、厚み等の比率、ならびに角度等は、実際とは異なっている。
【0009】
A.偏光板のセットの概略
図1は、本発明の1つの実施形態による偏光板のセットにおける第1の偏光板および第2の偏光板を説明する概略平面図であり;図2は、図1の偏光板のセットにおける第1の偏光板および第2の偏光板のそれぞれのII-II線による概略断面図であり;図3は、図1の偏光板のセットを含む画像表示装置の概略断面図である。図示例の偏光板のセット100は、第1の偏光板10と第2の偏光板20とからなる。第1の偏光板および第2の偏光板はそれぞれ、画像表示セルの平面視形状に対応して、長辺と短辺とを有する矩形形状を有する。なお、本明細書において「矩形形状」というときは、図1に示すように各頂点が面取りされたR形状のような異形加工部分を含む形状も包含する。図3に示すように、第1の偏光板10は画像表示セル120の視認側に配置され、第2の偏光板20は画像表示セル120の背面側に配置される。図示例においては、第1の偏光板10は、第1の偏光子11と、第1の偏光子11の視認側に配置された保護層(外側保護層)12と、第1の偏光子11の画像表示セル側に配置された保護層(内側保護層)13と、画像表示セル120側の最外層として配置された第1の粘着剤層14と、を有する。第1の粘着剤層14は、第1の偏光板10を画像表示セル120に貼り合わせるために用いられる。目的等に応じて、保護層12および13の一方は省略されてもよい。第2の偏光板20は、第2の偏光子21と、第2の偏光子21の背面側(画像表示セルと反対側)に配置された反射型偏光子26と、第2の偏光子21の画像表示セル側に配置された保護層(内側保護層)23と、画像表示セル120側の最外層として配置された第2の粘着剤層24と、を有する。第2の粘着剤層24は、第2の偏光板20を画像表示セル120に貼り合わせるために用いられる。第2の偏光板20においては、外側保護層の代わりに反射型偏光子26が配置されている。すなわち、第2の偏光板20においては、反射型偏光子26が外側保護層を兼ねている。図示例では第2の偏光板の外側保護層は省略されているが、反射型偏光子26は、外側保護層の背面側(画像表示セルと反対側)に配置されてもよい。反射型偏光子26は、任意の適切な粘着剤層(例えば、厚み2μm~20μm)を介して第2の偏光子21または外側保護層(存在する場合)に貼り合わせられる。
【0010】
本発明の実施形態においては、第1の偏光板10は貫通孔15を有し、第2の偏光板20は貫通孔25を有する。貫通孔15および25は、第1の偏光板および第2の偏光板のそれぞれの端部またはその近傍であって、かつ、互いの対応する位置に形成されている。貫通孔を形成することにより、例えば画像表示装置がカメラを内蔵する場合に当該カメラ性能に対する悪影響を防止することができる。さらに、貫通孔を偏光板の端部またはその近傍に形成することにより、偏光板が画像表示装置に適用された場合に、画像表示に対する貫通孔の影響(例えば、貫通孔部分における光漏れ)を最小限とすることができる。貫通孔は、例えばレーザー加工、エンドミルによる切削加工、トムソン刃やピナクル(登録商標)刃による打ち抜き加工等種々の方法で形成され得る。なお、本明細書において「互いの対応する位置に設けられている」とは、2つの偏光板を重ねたときに貫通孔が重なることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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