特許ウォッチ

公開番号2025084229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023197976
出願日2023-11-22
発明の名称冷蔵庫
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社
代理人ポレール弁理士法人
主分類F25D 21/04 20060101AFI20250527BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】
回転仕切体の結露を抑制すると共に、消費電力の増加を抑止した冷蔵庫を提供する。
【解決手段】
本発明の冷蔵庫1は、前方が開口して貯蔵室を形成した断熱箱体10と、前記開口を開閉する冷蔵室扉2a及び冷蔵室扉2bと、冷蔵室扉2aと冷蔵室扉2bとの間の隙間に備えられた回転仕切体39と、冷蔵室扉2aを支持する上部扉ヒンジ17aと、を備える。
冷蔵室扉2aは、少なくとも回転仕切体39近傍に這わされて、流体203が流動する加熱回路配管202を有し、断熱箱体10に配された高温部から加熱回路配管202に熱伝達させ、及び/又は、冷蔵室扉2aのうち庫外に面する端面から加熱回路配管202に熱伝達させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
前方が開口して貯蔵室を形成した箱体と、
前記開口を開閉する第一扉及び第二扉と、
前記第一扉と前記第二扉との間の隙間に備えられた空気流通遮断部材と、
前記第一扉を支持する第一扉ヒンジと、を備え、
前記第一扉は、少なくとも前記空気流通遮断部材近傍に這わされて、流体が流動する加熱回路配管を有し、
前記箱体に配された高温部から前記加熱回路配管に熱伝達させ、及び／又は、
前記第一扉のうち庫外に面する端面から前記加熱回路配管に熱伝達させることを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記箱体に配された高温部から前記加熱回路配管に熱伝達させ、
前記第一扉ヒンジ又は金属は、前記加熱回路配管と熱的に接触し、
前記高温部から前記加熱回路配管への熱の伝達を前記第一扉ヒンジ又は前記金属の固体熱伝導により行うことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項３】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記第一扉のうち庫外に面する端面から前記加熱回路配管に熱伝達させ、
前記庫外に面する端面は、前記第一扉の長手方向に沿った面であり、
前記加熱回路配管は、該端面に沿うように配置したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項４】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記加熱回路配管は環状であり、前記流体を流動させるポンプを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項５】
請求項４に記載の冷蔵庫において、
前記ポンプから送り出された前記流体は、前記高温部及び／又は前記端面からの熱伝達を受けてから前記空気流通遮断部材近傍を通るように配置されたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項６】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記箱体に配された高温部から前記加熱回路配管に熱伝達させ、
前記加熱回路配管の一部は、前記第一扉ヒンジの内部を通って前記箱体内に達し、前記高温部と熱的に接触していることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項７】
請求項６に記載の冷蔵庫において、
前記第一扉ヒンジの内部には、
前記加熱回路配管の一部を構成し、前記高温部側に前記流体を送流する加熱回路送流配管と、前記加熱回路配管の一部を構成し、前記高温部と熱交換して加熱された前記流体を前記第一扉側に戻す加熱回路戻り配管と、を備え、
前記加熱回路配管の一部は、前記第一扉及び前記箱体の上方を通っていることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項８】
請求項６又は７に記載の冷蔵庫において、
前記第一扉ヒンジは、前記箱体の上面に固定される箱体固定部と、前記箱体固定部に接続されたヒンジピンとで構成したことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項９】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記空気流通遮断部材近傍に這わされた前記加熱回路配管は、前記第一扉のうち前側に配されていることを特徴とする冷蔵庫。
【請求項１０】
請求項１に記載の冷蔵庫において、
前記空気流通遮断部材近傍に這わされた前記加熱回路配管は、前記第一扉のうち中央または後側に配されていることを特徴とする冷蔵庫。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、冷蔵庫に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
観音開き式扉を備えた冷蔵庫では、扉同士の隙間を閉塞する回転仕切（空気流通遮断部材）が設けられている。回転仕切には結露が発生するため、特許文献１は、回転仕切２０Ｃに回転仕切ヒータ２０７とヒートパイプ２０１を備え、ヒートパイプ２０１の下端部を回転仕切ヒータ２０７に熱的に結合させている（実施の形態２）。
【０００３】
回転仕切ヒータに通電すると、回転仕切ヒータが発熱し、その熱によってヒートパイプの下端が加熱される。その作用によりヒートパイプ内の作動流体は蒸気となってヒートパイプの上端に移動し、冷却されて蒸気は凝縮する。そして、該凝縮の際に放出された温熱が回転仕切に伝熱し、回転仕切部の表面温度が上昇し、回転仕切への結露を防止するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００８－８５５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の構成においては、ヒートパイプ内の作動流体を専ら回転仕切ヒータで加熱し流動させているので、消費電力が増加するという課題があった。
【０００６】
本発明の目的は、空気流通遮断部材の結露を抑制すると共に、消費電力の増加を抑止した冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記目的を達成するために、本発明は、
前方が開口して貯蔵室を形成した箱体と、
前記開口を開閉する第一扉及び第二扉と、
前記第一扉と前記第二扉との間の隙間に備えられた空気流通遮断部材と、
前記第一扉を支持する第一扉ヒンジと、を備え、
前記第一扉は、少なくとも前記空気流通遮断部材近傍に這わされて、流体が流動する加熱回路配管を有する。そして、第一の本発明は、
前記箱体に配された高温部から前記加熱回路配管に熱伝達させ、及び／又は、
前記第一扉のうち庫外に面する端面から前記加熱回路配管に熱伝達させることを特徴とする冷蔵庫である。
【０００８】
また、第二の本発明は、
前記箱体に配されて冷媒が循環する冷凍サイクルを有し、
前記冷凍サイクルの一部として、前記加熱回路配管が設けられており、
前記流体は、前記冷媒であることを特徴とする冷蔵庫である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、空気流通遮断部材の結露を抑制すると共に、消費電力の増加を抑止した冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の実施例１に係る冷蔵庫１の正面図である。
図１をII－II線で切断した冷蔵庫１の縦断面図である。
図１をIII－III線で切断した冷蔵庫１の横断面図である。
図３のＩＶ部拡大図である。
本発明の実施例１に係る冷蔵庫１のサイクルの構成を示す図である。
本発明の実施例１に係る冷蔵庫１の上面図である。
断熱箱体１０に冷蔵室扉２ａを取り付けた冷蔵庫１の斜視図である。
冷蔵室扉２ａの正面図である。
本発明の実施例１に係る冷蔵庫１の冷却運転中の温度変化の一例を示すグラフである。
実施例１の変形例に係る冷蔵室扉の拡大図である。
本発明の実施例２に係る冷蔵庫１の上面図である。
断熱箱体１０に冷蔵室扉２ａを取り付けた冷蔵庫１の斜視図である。
図１２のXIII部拡大図である。
本発明の実施例２に係る冷蔵庫１の結露防止運転制御を示すフローチャートである。
本発明の実施例２に係る冷蔵庫１の冷却運転中の温度変化の一例を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許