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公開番号2025083375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025034160,2021104926
出願日2025-03-05,2021-06-24
発明の名称印刷装置及び印刷システム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類B41J 29/38 20060101AFI20250523BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】蓄積印刷用の印刷ジョブの受信中に、他人がその印刷ジョブの受信をキャンセルすることを制限する技術を提供する。
【解決手段】MFP100のCPU101は、蓄積印刷における、ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、パネル105のキー入力部105bに含まれるキャンセルキー105b3から印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、印刷ジョブの受信を継続する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
通信インタフェースと、
ユーザインタフェースと、
メモリと、
コントローラと、
を備えた印刷装置であって、
前記コントローラは、
前記通信インタフェースからユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信すると、その印刷ジョブを、その印刷ジョブに基づいた印刷を行わずに前記メモリに蓄積し、その後、前記ユーザインタフェースから前記ユーザ名が入力されて、ログインされ、受信ユーザ名と入力ユーザ名とが一致する場合に、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷を行う蓄積印刷処理と、
前記蓄積印刷処理による、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷の実行中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブに基づいた印刷のキャンセル指示が入力された場合、前記印刷ジョブに基づいた印刷を停止させる印刷停止処理と、
を実行可能であり、
前記受信ユーザ名は、前記受信された印刷ジョブに含まれるユーザ名であり、
前記入力ユーザ名は、前記ユーザインタフェースから入力されたユーザ名であり、
前記コントローラは、
前記蓄積印刷処理における、前記ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続する、
印刷装置。
続きを表示（約 4,100 文字）【請求項２】
前記コントローラは、
前記通信インタフェースから前記印刷ジョブを含むデータを受信しているときに、前記ユーザインタフェースから第１キャンセル指示を受け付けた場合、前記データの受信をキャンセルする第１キャンセル処理と、
前記ユーザインタフェースから第２キャンセル指示を受け付けている間は、前記通信インタフェースからの前記データの受信をキャンセルする第２キャンセル処理と、
を実行可能であり、
前記蓄積印刷処理では、前記第１及び第２キャンセル指示のいずれも受け付けない、
請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを、前記キャンセル指示を受付可能であることを示す第１態様と、前記キャンセル指示を受付可能でないことを示す第２態様と、を切替え可能であり、
前記蓄積印刷処理による、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷の実行中は、前記ユーザインタフェースを前記第１態様にして、前記第１態様の前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブに基づいた印刷のキャンセル指示が入力された場合、前記印刷のキャンセルを行い、
前記蓄積印刷処理における、前記ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中は、前記ユーザインタフェースを前記第２態様にして、前記第２態様の前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続する、
請求項１又は２に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記コントローラは、
蓄積印刷機能を有効にする指示を、前記ユーザインタフェース及び前記通信インタフェースのうち、少なくとも一方から受け付け可能であり、
前記蓄積印刷機能を有効にする指示を受け付けた場合、前記蓄積印刷機能を有効に設定するとともに、前記蓄積印刷機能が有効に設定されているときに前記蓄積印刷処理を実行し、
前記蓄積印刷機能が無効であるときに、前記印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに基づいた印刷を行うことができ、
前記蓄積印刷機能が無効であるときの、前記印刷ジョブの受信中は、前記ユーザインタフェースを前記第１態様にして、前記第１態様の前記ユーザインタフェースから前記キャンセル指示が入力された場合、前記印刷ジョブの受信をキャンセルし、
前記蓄積印刷機能が有効であるときの、前記印刷ジョブの受信中は、前記ユーザインタフェースを前記第２態様にして、前記第２態様の前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続する、
請求項３に記載の印刷装置。
【請求項５】
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを、前記キャンセル指示を受付可能であることを示す第１態様と、前記キャンセル指示を受付可能でないことを示す第２態様と、を切替え可能であり、
蓄積印刷機能を有効にする指示を、前記ユーザインタフェース及び前記通信インタフェースのうち、少なくとも一方から受け付け可能であり、
前記蓄積印刷機能を有効にする指示を受け付けた場合、前記蓄積印刷機能を有効に設定するとともに、前記蓄積印刷機能が有効に設定されているときに前記蓄積印刷処理を実行し、
前記蓄積印刷機能が無効であるときに、前記印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブに基づいた印刷を行うことができ、
前記蓄積印刷機能が無効であるときの、前記印刷ジョブの受信中は、前記ユーザインタフェースを前記第１態様にして、前記第１態様の前記ユーザインタフェースから前記キャンセル指示が入力された場合、前記印刷ジョブの受信をキャンセルし、
前記蓄積印刷機能が有効であるときの、前記印刷ジョブの受信中は、前記ユーザインタフェースを前記第２態様にして、前記第２態様の前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続する、
請求項１又は２に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記メモリには、前記受信ユーザ名と、前記受信ユーザ名に対応する前記入力ユーザ名との対応情報が記憶され、
前記コントローラは、
前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致するか否かを判定する判定処理
を実行可能であり、
前記判定処理では、前記受信ユーザ名に対応する前記入力ユーザ名が前記対応情報として前記メモリに記憶されている場合に、前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致すると判定し、
前記蓄積印刷処理では、前記判定処理により前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致すると判定された場合に、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷を行う、
請求項１～５のいずれか１項に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースからユーザ名が入力され、そのユーザ名でログイン後に、ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示がなされるときに、
前記キャンセル指示がなされる印刷ジョブに含まれる前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致しない場合、前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続し、
前記キャンセル指示がなされる印刷ジョブに含まれる前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致する場合、前記印刷ジョブの受信をキャンセルする、
請求項１又は２に記載の印刷装置。
【請求項８】
前記メモリには、前記受信ユーザ名と、前記受信ユーザ名に対応する前記入力ユーザ名との対応情報が記憶され、
前記コントローラは、
前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致するか否かを判定する判定処理
を実行可能であり、
前記判定処理では、前記受信ユーザ名に対応する前記入力ユーザ名が前記対応情報として前記メモリに記憶されている場合に、前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致すると判定し、
前記ユーザインタフェースからユーザ名が入力され、そのユーザ名でログイン後に、ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示がなされるときに、
前記キャンセル指示がなされる印刷ジョブに含まれる前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致するか否かを前記判定処理により判定し、
前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名とが一致しない場合、前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続し、
前記受信ユーザ名と前記入力ユーザ名と一致する場合、前記印刷ジョブの受信をキャンセルする、
請求項７に記載の印刷装置。
【請求項９】
前記通信インタフェースは、ネットワークインタフェース及びローカル通信インタフェースを含み、
前記コントローラは、
前記ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示がなされるときに、
前記印刷ジョブが前記ネットワークインタフェースから受信中の印刷ジョブである場合、前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続し、
前記印刷ジョブが前記ローカル通信インタフェースから受信中の印刷ジョブである場合、前記印刷ジョブの受信をキャンセルする、
請求項１～８のいずれか１項に記載の印刷装置。
【請求項１０】
情報処理装置と、前記情報処理装置と接続された印刷装置とを含む印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
通信インタフェースと、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記通信インタフェースからユーザ名が含まれる印刷ジョブを前記印刷装置へ送信し、
前記印刷装置は、
通信インタフェースと、
ユーザインタフェースと、
メモリと、
コントローラと、
を備え、
前記印刷装置の前記コントローラは、
前記情報処理装置から前記印刷装置の前記通信インタフェースから前記ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信すると、その印刷ジョブを、その印刷ジョブに基づいた印刷を行わずに前記メモリに蓄積し、その後、前記ユーザインタフェースから前記ユーザ名が入力されて、ログインされ、受信ユーザ名と入力ユーザ名とが一致する場合に、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷を行う蓄積印刷処理と、
前記蓄積印刷処理による、前記蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷の実行中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブに基づいた印刷のキャンセル指示が入力された場合、前記印刷ジョブに基づいた印刷を停止させる印刷停止処理と、
を実行可能であり、
前記受信ユーザ名は、前記受信された印刷ジョブに含まれるユーザ名であり、
前記入力ユーザ名は、前記ユーザインタフェースから入力されたユーザ名であり、
前記印刷装置の前記コントローラは、
前記蓄積印刷処理における、前記ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、前記ユーザインタフェースから前記印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる前記印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、前記印刷ジョブの受信を継続する、
印刷システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は、受信した印刷ジョブをメモリに蓄積した後、ユーザのログインに応じて蓄積印刷を行う技術に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、受信した印刷ジョブをメモリに蓄積した後、ユーザのログインに応じて蓄積印刷を行う印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１４２１７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、特許文献１に記載の印刷装置では、蓄積印刷用の印刷ジョブの受信中に、その印刷ジョブの受信が、その印刷ジョブを送信したユーザではない他人、例えば、印刷装置を操作中の操作者によりキャンセルされてしまう虞がある。
【０００５】
本願は、蓄積印刷用の印刷ジョブの受信中に、他人がその印刷ジョブの受信をキャンセルすることを制限する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、本願の印刷装置は、通信インタフェースと、ユーザインタフェースと、メモリと、コントローラと、を備えた印刷装置であって、コントローラは、通信インタフェースからユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信すると、その印刷ジョブを、その印刷ジョブに基づいた印刷を行わずにメモリに蓄積し、その後、ユーザインタフェースからユーザ名が入力されて、ログインされ、受信ユーザ名と入力ユーザ名とが一致する場合に、蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷を行う蓄積印刷処理と、蓄積印刷処理による、蓄積された印刷ジョブに基づいた印刷の実行中に、ユーザインタフェースから印刷ジョブに基づいた印刷のキャンセル指示が入力された場合、印刷ジョブに基づいた印刷を停止させる印刷停止処理と、を実行可能であり、受信ユーザ名は、受信された印刷ジョブに含まれるユーザ名であり、入力ユーザ名は、ユーザインタフェースから入力されたユーザ名であり、コントローラは、蓄積印刷処理における、ユーザ名が含まれる印刷ジョブを受信中に、ユーザインタフェースから印刷ジョブの受信のキャンセル指示が入力されることによる印刷ジョブの受信のキャンセルを行うことなく、印刷ジョブの受信を継続する。
【発明の効果】
【０００７】
本願によれば、蓄積印刷用の印刷ジョブの受信中に、他人がその印刷ジョブの受信をキャンセルすることを制限することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本願の一実施形態に係る印刷システムのブロック図である。
図１のＭＦＰの内部状態の変化に応じたパネルの状態の変化の一例を示す図である。
図２とは異なるパネルの状態の変化の一例を示す図である。
図１のＭＦＰのＮＶＭに記憶された各種データの一例を示す図である。
印刷ジョブのデータ構成の一例を示す図である。
受信＆印刷処理の手順を示すフローチャートである。
図６の受信＆印刷処理の続きの手順を示すフローチャートである。
パネル操作処理の手順を示すフローチャートである。
表示処理の手順を示すフローチャートである。
ログイン処理の手順を示すフローチャートである。
図１のＰＣ側のブラウザ処理とＭＦＰ側のメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本願の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、本願の一実施形態に係るＭＦＰ１００（「印刷装置」の一例）を含む印刷システム１の制御構成を示している。印刷システム１は、ＭＦＰ１００及びＰＣ１０（「情報処理装置」の一例）を備えている。なお、ＭＦＰは、multifunction peripheral の略語である。
【００１０】
ＭＦＰ１００は、ＦＡＸ機能、コピー機能、スキャン機能及び印刷機能を備えた複合機である。ＭＦＰ１００は、ＣＰＵ１０１、ＲＯＭ１０２、ＲＡＭ１０３及びＮＶＭ１０４を備えている。なお、ＮＶＭは、non-volatile memory の略語である。
（【００１１】以降は省略されています）

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