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公開番号2025083239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023197031
出願日2023-11-20
発明の名称化粧シート、化粧シートの製造方法および化粧材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250523BHJP(積層体)
要約【課題】低艶性および耐候性を両立した化粧シートを提供する。
【解決手段】本開示においては、基材層1と、上記基材層の一方の面に配置された装飾層2と、上記装飾層の上記基材層とは反対側の面に配置された艶消層3と、を有する化粧シートであって、上記艶消層の上記装飾層とは反対側の表面S1が、皺構造を有する表面形状を備え、上記艶消層は、硬化樹脂と、紫外線吸収剤Xと、を有し、上記紫外線吸収剤Xの光吸収スペクトルは、200nm以上、380nm以下の波長範囲にピーク波長λP1を有する第1の吸収ピークを有し、かつ、上記ピーク波長λP1での吸光度をAmaxとした場合に、上記ピーク波長λP1よりも高波長側において、上記吸光度Amaxの10%の吸光度A10となる波長λ10が、385nm以下である、化粧シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材層と、前記基材層の一方の面に配置された装飾層と、前記装飾層の前記基材層とは反対側の面に配置された艶消層と、を有する化粧シートであって、
前記艶消層の前記装飾層とは反対側の表面が、皺構造を有する表面形状を備え、
前記艶消層は、硬化樹脂と、紫外線吸収剤Xと、を有し、
前記紫外線吸収剤Xの光吸収スペクトルは、200nm以上、380nm以下の波長範囲にピーク波長λ
P1
を有する第1の吸収ピークを有し、かつ、前記ピーク波長λ
P1
での吸光度をA
max
とした場合に、前記ピーク波長λ
P1
よりも高波長側において、前記吸光度A
max
の10%の吸光度A
10
となる波長λ
10
が、385nm以下である、化粧シート。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記艶消層において、前記紫外線吸収剤Xの含有量は、前記硬化樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上、10質量部以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記紫外線吸収剤Xの光吸収スペクトルは、200nm以上、かつ、前記ピーク波長λ
P1
よりも短波長側の波長範囲にピーク波長λ
P2
を有する第2の吸収ピークを有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記紫外線吸収剤Xの光吸収スペクトルは、200nm以上、かつ、前記ピーク波長λ
P1
よりも短波長側の波長範囲にピーク波長を有する吸収ピークを有さない、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記紫外線吸収剤Xが、トリアジン系紫外線吸収剤である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記艶消層は、前記紫外線吸収剤X以外の紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記艶消層は、前記紫外線吸収剤X以外の紫外線吸収剤として、紫外線吸収剤Yを含み、
前記紫外線吸収剤Yの光吸収スペクトルは、200nm以上、380nm以下の波長範囲にピーク波長λ
Q1
を有する吸収ピークを有し、かつ、前記ピーク波長λ
Q1
での吸光度をB
max
とした場合に、前記ピーク波長λ
Q1
よりも高波長側において、前記吸光度B
max
の10%の吸光度B
10
となる波長が、385nmよりも大きい、請求項6に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記艶消層は、波長350nm以上400nm以下にピーク波長を有する吸収ピークを有する光重合開始剤を含有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記皺構造は、不規則な皺による凹凸形状を有する構造であり、前記不規則な皺は、複数の突起部により形成する複数の凸部と、前記複数の突起部により囲まれて形成する凹部と、を有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項10】
前記表面形状の60°グロス値が、10.0以下である、請求項1に記載の化粧シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シート、化粧シートの製造方法および化粧材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
化粧材に用いられる化粧シートには、例えば意匠性の向上を目的として、低艶性が求められる場合がある。
【0003】
特許文献1には、フィルム表面に凹凸を形成する方法として、硬化性組成物にエキシマ光を照射して、硬化膜にしわ状の凹凸構造を形成する方法が開示されており、艶消性を有する硬化膜が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-25623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
皺構造を有する表面形状を備える艶消層を形成する方法として、例えば、艶消層用組成物を塗布して塗布層を形成した後、(1)予備硬化のための紫外線照射処理、(2)100nm以上200nm未満のピーク波長を有する波長光の照射処理、および(3)電子線照射処理をこの順に行う方法がある。上記(1)予備硬化のための紫外線照射処理は、艶消層用組成物に適度な粘性を付与し、続く(2)100nm以上200nm未満のピーク波長を有する波長光の照射処理によって形成する皺構造のダレを抑制し、低艶性を発現可能な皺構造を得るために行われる。
【0006】
ここで、化粧材には、耐候性が求められる場合がある。例えば、屋外で使用される部材(外装用部材)は、過酷な環境に曝されるため、高い耐候性が求められる。耐候性を得るため、艶消層用組成物に紫外線吸収剤を配合すると、(1)予備硬化のための紫外線照射処理による効果が阻害され、皺構造の凹凸が形成しにくくなり、艶消効果が低下する傾向にある。このような艶消効果の低下の問題は、上記(1)~(3)の電離放射線による照射処理を行うことによって得られる艶消層に特有の問題である。
【0007】
本開示は、上記問題に鑑みてなされたものであり、低艶性および耐候性を両立した化粧シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示においては、基材層と、上記基材層の一方の面に配置された装飾層と、上記装飾層の上記基材層とは反対側の面に配置された艶消層と、を有する化粧シートであって、上記艶消層の上記装飾層とは反対側の表面が、皺構造を有する表面形状を備え、上記艶消層は、硬化樹脂と、紫外線吸収剤Xと、を有し、上記紫外線吸収剤Xの光吸収スペクトルは、200nm以上、380nm以下の波長範囲にピーク波長λ
P1
を有する第1の吸収ピークを有し、かつ、上記ピーク波長λ
P1
での吸光度をA
max
とした場合に、上記ピーク波長λ
P1
よりも高波長側において、上記吸光度A
max
の10%の吸光度A
10
となる波長λ
10
が、385nm以下である、化粧シートを提供する。
【0009】
本開示においては、上述の化粧シートの製造方法であって、上記基材層の一方の面に、上記装飾層を形成する装飾層形成工程と、上記装飾層の上記基材層とは反対側の面に、艶消層用組成物を塗布して塗布層を形成し、上記塗布層を電離放射線による照射処理により硬化させることにより、上記艶消層を形成する艶消層形成工程と、を有し、上記艶消層形成工程における上記電離放射線による照射処理は、(1)予備硬化のための紫外線照射処理、(2)100nm以上200nm未満のピーク波長を有する波長光の照射処理、および、(3)電子線照射処理を、この順に行う、化粧シートの製造方法を提供する。
【0010】
本開示においては、被着体と、上記被着体の面に配置された化粧シートと、を有する化粧材であって、上記化粧シートが、上述の化粧シートである、化粧材を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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