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公開番号2025071008
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2024179753
出願日2024-10-15
発明の名称波長変換シートの製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類G02B 5/20 20060101AFI20250424BHJP(光学)
要約【課題】カールを抑制し得る波長変換シートの製造方法を提供する。
【解決手段】下記の工程1~5を有する、波長変換シートの製造方法。工程1:第1プライマー層、第1基材及び第1バリア層を有する量子ドット用第1保護フィルムの前記第1プライマー層上に、第1量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、第1積層体を得る工程。工程2:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。工程3:第2プライマー層、第2基材及び第2バリア層を有する量子ドット用第2保護フィルムの前記第2プライマー層上に、第2量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、第2積層体を得る工程。工程4:前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。工程5:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層側の面と、前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層を有する側の面とを貼り合わせる工程。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記の工程1~5を有する、波長変換シートの製造方法。
工程1:少なくとも、第1プライマー層、第1基材及び第1バリア層を有する量子ドット用第1保護フィルムの前記第1プライマー層上に、第1量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、前記量子ドット用第1保護フィルムの前記第1プライマー層上に第1量子ドット含有層を有する第1積層体を得る工程。
工程2:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。
工程3:少なくとも、第2プライマー層、第2基材及び第2バリア層を有する量子ドット用第2保護フィルムの前記第2プライマー層上に、第2量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、前記量子ドット用第2保護フィルムの前記第2プライマー層上に第2量子ドット含有層を有する第2積層体を得る工程。
工程4:前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。
工程5:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層側の面と、前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層を有する側の面とを貼り合わせることにより、前記第1積層体と前記第2積層体とを積層した波長変換シートを得る工程。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記第1量子ドット含有層形成用塗布液及び前記第2量子ドット含有層形成用塗布液が、それぞれ、紫外線硬化性樹脂組成物を含む、請求項1に記載の波長変換シートの製造方法。
【請求項3】
前記工程5において、前記第1積層体と前記第2積層体とを積層した後に、前記第1量子ドット含有層及び前記第2量子ドット含有層に紫外線を照射する工程を有する、請求項1に記載の波長変換シートの製造方法。
【請求項4】
前記第1バリア層及び前記第2バリア層が、無機酸化物層及び被覆層を含む、請求項1に記載の波長変換シートの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、波長変換シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピューターの発達に伴って、液晶表示装置の需要が増加している。最近は家庭用の液晶テレビの普及率も高まっており、さらには、スマートフォン、タブレット端末も広く普及しつつある。このため、液晶表示装置の市場はさらに拡大する状況にある。
液晶表示装置は、一般的に、カラーフィルタ、液晶セル及びバックライトを有している。液晶表示装置は、液晶セル内の液晶層のシャッター機能により光の強弱をコントロールするとともに、カラーフィルタにより各画素の色をR、G、Bの三原色に分けて表示することにより、画像を表示している。
【0003】
液晶表示装置のバックライトの光源としては、従前は、冷陰極管が用いられてきた。しかし、低消費電力及び省スペースの観点から、バックライトの光源は、冷陰極管からLEDに切り替えられている。
バックライトの光源として使用されるLEDは、青色LEDと、YAG系黄色蛍光体とを組み合わせた白色LEDが広く用いられている。白色LEDは、発光波長のスペクトル分布がブロードであり、疑似白色とよばれている。
【0004】
一方、近年では、量子ドットを用いたバックライトの開発も進められている。量子ドットとは、半導体のナノメートルサイズの微粒子をいう。
量子ドットを用いたバックライトの基本構成は、青色光を放出する青色LED等の一次光を生じる光源と、量子ドットとを組み合わせたものである。
【0005】
量子ドットは、例えば、CdSeであるコアとZnSであるシェルにより構成される半導体微粒子と、シェルの周辺を覆うリガンドにより構成されるナノサイズの化合物半導体微粒子である。量子ドットは、その粒子径が化合物半導体の励起子のボーア半径よりも小さいため、量子閉じ込め効果が現れる。そのため、量子ドットの発光効率は、従来用いられている希土類イオンを賦活剤とする蛍光体よりも高く、90%以上の高発光効率を実現することができる。
量子ドットの発光波長は、量子化された化合物半導体微粒子のバンドギャップエネルギーにより決まるため、量子ドットの粒径を変化させることで任意の発光波長を得ることができる。これらの量子ドットと青色LED等とを組み合わせたバックライトは、高発光効率で高い色純度を実現することが可能とされている(例えば、特許文献1及び2)。
また、量子ドットは、液晶表示装置のバックライトの他、照明、量子ドットレーザー等にも用いられている。
【0006】
量子ドットは上記の優れた特徴を備える一方で、水分、酸素等の影響により劣化しやすいという問題がある。このため、量子ドット含有層の両側の面は、バリア層を含む保護フィルムにより保護することが好ましい。量子ドット含有層の両面を保護フィルムで保護した波長変換シートとして、例えば、特許文献3及び4が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2012/132239号
特開2015-18131号公報
国際公開第2022/039013号
国際公開第2022/039015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献3及び4等の従来の波長変換シートは、カールが生じる場合があった。カールが生じた波長変換シートは、バックライトに組み込む際の作業性が低下する場合がある。また、カールが生じた波長変換シートは、カールを原因としてバリア層にクラックが生じる場合がある。
【0009】
本開示は、上記問題に鑑み、カールが生じることを抑制し得る、波長変換シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、以下の[1]を提供する。
[1] 下記の工程1~5を有する、波長変換シートの製造方法。
工程1:少なくとも、第1プライマー層、第1基材及び第1バリア層を有する量子ドット用第1保護フィルムの前記第1プライマー層上に、第1量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、前記量子ドット用第1保護フィルムの前記第1プライマー層上に第1量子ドット含有層を有する第1積層体を得る工程。
工程2:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。
工程3:少なくとも、第2プライマー層、第2基材及び第2バリア層を有する量子ドット用第2保護フィルムの前記第2プライマー層上に、第2量子ドット含有層形成用塗布液を塗布することにより、前記量子ドット用第2保護フィルムの前記第2プライマー層上に第2量子ドット含有層を有する第2積層体を得る工程。
工程4:前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層に紫外線を照射する工程。
工程5:前記第1積層体の前記第1量子ドット含有層側の面と、前記第2積層体の前記第2量子ドット含有層を有する側の面とを貼り合わせることにより、前記第1積層体と前記第2積層体とを積層した波長変換シートを得る工程。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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