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公開番号2025083681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197203
出願日2023-11-21
発明の名称表示装置
出願人アルプスアルパイン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 30/56 20200101AFI20250526BHJP(光学)
要約【課題】 迷光を抑制し空中像の視認性やコントラストを改善した表示装置を提供する。
【解決手段】 本発明の空中像表示装置100は、ビームスプリッター110と、ビームスプリッター110と対向するように配置され、空中像の原画像の意匠Qを生成するための切り欠きまたは開口が形成された再帰反射シート120と、ビームスプリッター110と再帰反射シート120との間に配置された屈折率が1より大きい透明部材(例えば、アクリル)130と、再帰反射シート120を裏面側から照射する光源140とを含む。光源140によって照射された意匠Qの空中像Pがビームスプリッター110の上方に浮遊して表示される。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
再帰反射を利用して空中像を表示可能な表示装置であって、
入射した光を反射光と透過光に分離する光学部材と、
前記光学部材と対向し、切り欠きまたは開口により意匠が形成された再帰反射部材と、
前記再帰反射部材の裏面側に配置された光源と、
前記光学部材と前記再帰反射部材との間に配置され、屈折率が1よりも大きい物質から構成される透明部材とを含む、表示装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記透明部材は、概ね矩形状を有し、前記透明部材の上面が前記光学部材に接し、底面が前記再帰反射部材に接する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記透明部材は、前記再帰反射部材との屈折率差が概ねゼロか一定値以下となる材料から構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記再帰反射部材が表面に位相部材を含むとき、前記透明部材は、前記位相部材との屈折率差が概ねゼロか一定値以下となる材料から構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記透明部材は、アクリル材から構成される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記光学部材は、ハーフミラー、ビームスプリッターまたは偏光ビームスプリッターである、請求項1に記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再帰反射を利用して空中に映像を表示する機能を備えた表示装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
再帰反射を用いた空中表示(Aerial Imaging by Retro-Reflection:AIRR)が知られている。例えば、特許文献1は、ハーフミラーと、ハーフミラーの一面に向けて光を出力する画像出力装置と、画像出力装置とハーフミラーとの間に配置され、複数の開口が形成された再帰反射部材とを備える表示装置を開示している。また、特許文献2は、発光部を有する面状発光体と、面状発光体の出射面側に配置され、発光部に対応する位置に空中表示する図形を表した複数の貫通孔を有する再帰反射シートと、再帰反射シートの出射面側に配置されたハーフミラーとを備える空中表示装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-81138号公報
特開2022-140264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
AIRR方式の空中表示システムとして、光源にLEDを用い、固定表示パターンを空中に表示させるものがある。このような表示装置は、小型化、薄型化を図るため、各光学部品が互いに向かうように平行に配置されており、その一構成例を図1に示す。
【0005】
図1(A)は、従来の空中像表示装置の模式的な斜視図、図1(B)は、その概略断面図である。空中像表示装置10は、例えば、矩形状のハウジング20の表面に配置されたビームスプリッター30と、ビームスプリッター30と対向するようにハウジング20の内部に配置された再帰反射シート40と、再帰反射シート40の裏面側に配置されたLED等の光源50とを有する。
【0006】
再帰反射シート40は、入射した光と同じ方向に光を反射する光学部材または光学素子であり、再帰反射シート40には、切り欠きまたは開口Sが形成されている。切り欠きまたは開口Sは、空中像Pの原画像をなる意匠(固定表示パターン)Qを生成する。図1(A)の空中像Pは、例えば、再生の巻き戻し方向を表すアイコンを示している。
【0007】
再帰反射シート40の裏面側から光源50で照射すると、切り欠きSを通過した光が再帰反射シート40とビームスプリッター30との間で再帰反射され、意匠Qの空中像Pがビームスプリッター30の上方に表示される。
【0008】
しかしながら、従来の空中像表示装置10には、次のような課題がある。図2(A)は、再帰反射シート40の断面構造と、再帰反射シート40の表面反射や内部で発生している内面反射を例示する図である。再帰反射シート40は、光透過性の材料から形成されたパターン成形部42と、パターン成形部42の傾斜面に形成された金属層44(例えば、Alなど)と、パターン成形部42の上面に塗布された光学接着剤46と、光学接着剤46上に貼り付けられた位相板(例えば、λ/4板)48とを含んで構成される。金属層44は、反射層として機能し、光学接着剤46と位相板48とを含む厚さは、例えば1mm以下である。
【0009】
光L1:再帰反射シート40に入射した光が金属層44によって複数回反射され、反射光が入射光と同じ方向に反射される。このような光線L1は、再帰反射シート40の光学的特性に従う光線であって、望ましい光である。
光L2:再帰反射シート40に入射した光の一部が位相板48の表面で反射され、反射光が入射角と等しい反射角で正反射される。このような光線L2は、再帰反射シート40の光学的特性に従わない光線で合って、望ましくない光である。
光L3:再帰反射シート40に入射した光の一部が金属層44で反射され、その後、位相板48で内部反射され、再び金属層44で反射される。このような光線L3は、入射光と反射光との光路差が大きく、再帰反射シート40の光学的特性に従わない光線で合って、望ましくない光である。
【0010】
再帰反射シート40によって望ましくない光L2、L3が生じると、図2(B)に示すように、意匠Qの迷光(または虚像)Vが発生し、迷光(または虚像)Vに起因した疑似空中像Wが発生してしまう。その結果、図3(A)、(B)に示すように、ユーザーが空中像Pを観察する範囲内に、その周辺に複数の虚像Vや疑似空中像Wが映り込んでしまい、空中像Pの視認性やコントラストが低下してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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