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公開番号2025073489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184340
出願日2023-10-27
発明の名称再封機能を有する蓋付き紙カップ
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人東京UIT国際特許
主分類B65D 77/20 20060101AFI20250502BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紙剥けを発生させることなく,蓋材を紙カップから剥がしたときに粘着層(再封層)が確実に露出するようにする。
【解決手段】蓋付き紙カップは,胴部11および胴部11の下端を閉じる底部を備え,胴部11の上端部にフランジ部が形成された紙カップ本体と,フランジ部の上面に接着され,胴部11の上端部開口を閉じる蓋材20とを備える。胴部11は,その内側面から外側面に向けて,低密度ポリエチレン層11d,直鎖状低密度ポリエチレン層11c,紙層11aおよび低密度ポリエチレン層11bから構成されている。蓋材20は,フランジ部の上面との初期接着に用いられるシール層20eと,シール層20eの内層側に積層され,蓋材20がフランジ部の上面から剥がされたときに外に露出する粘着層20cを備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
筒状の胴部および胴部の下端を閉じる底部を備え,上記胴部の上端部に,上記胴部の上端部が外向きに折られたフランジ部が形成された紙カップ本体と,上記フランジ部の上面に接着され,上記胴部の上端部開口を閉じる蓋材とを備え,
上記胴部が,その内側面から外側面に向けて,低密度ポリエチレン層,直鎖状低密度ポリエチレン層および紙層から構成されており,
上記蓋材が,上記フランジ部の上面との初期接着に用いられるシール層と,上記シール層の内層側に積層され,上記蓋材が上記フランジ部の上面から剥がされたときに外に露出する粘着層を備えている,
再封機能を有する蓋付き紙カップ。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
上記直鎖状低密度ポリエチレン層の層厚が10~30μmである,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項3】
上記蓋材のシール層と粘着層との間に剥離層が積層されている,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。
【請求項4】
上記胴部の紙層の外側面に低密度ポリエチレン層が積層されている,
請求項1に記載の再封機能を有する蓋付き紙カップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は,再封機能を有する蓋付き紙カップに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1はヨーグルト充填用の紙カップを開示する。紙(カップ原紙)に低密度ポリエチレンを塗布したポリエチレン加工紙によって紙カップは作られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-192083号公報
【0004】
ポリエチレン加工紙で作られた紙カップの上部に蓋材を熱溶着することで,紙カップの開口は閉じられる。紙に低密度ポリエチレンを塗布したポリエチレン加工紙を紙カップに用いると,蓋材を剥がしたときに,紙カップ側の紙が剥がれて蓋材の裏にくっついてしまうことがある(紙剥け)。
【0005】
紙カップの開口を閉じる蓋材に再封機能を持たせる要望がある。この場合,蓋材は,蓋材を剥がすことによって一度開封した紙カップの開口を再び蓋材によって閉じるために,シール層と粘着層とを備えるものとされる。初期状態(工場出荷時)ではシール層によって紙カップと蓋材が接着されてカップ開口が閉じられる。蓋材を剥がしたときにシール層の内層の粘着層が外に露出するようにすることで,シール層に代えて露出した粘着層を用いてカップ開口を蓋材によって再び閉じることができる。
【0006】
ところが,上述した紙カップの紙剥けが発生すると,紙剥けした紙カップの紙が蓋材の方にくっついてしまうので粘着層が露出しなくなる。すなわち,紙剥けが発生した箇所は蓋材を紙カップに再度接着して再封することができない。
【0007】
図5および図6を参照して,上述した「紙剥け」を分かりやすく説明しておく。図5は従来技術における蓋材50と紙カップ60の開封前の様子を示す断面図である。図6は蓋材50を剥がしたときに紙剥けが発生した様子を示す断面図である。図5および図6では,蓋材50および紙カップ60を構成する複数の層の厚さがかなり強調して描かれている。
【0008】
図5を参照して,紙カップ60は,紙層61の両面に低密度ポリエチレン層62,63が積層されることで構成されている。蓋材50は,基材層51に接着層(図示略)を介して,表面樹脂層52,粘着層(再封層)53,剥離層54およびシール層55から構成されるフィルムが積層されることによって構成されている。紙カップ60の開口縁部に蓋材50がシールされることによって,紙カップ60の開口が蓋材50によって閉じられる。初期状態(開封前)では,蓋材50に接する紙カップ60の低密度ポリエチレン層62と,蓋材50のシール層55とがヒートシールされる。
【0009】
紙剥けは,蓋材50を紙カップ60から剥がすときに,蓋材50の粘着層53と剥離層54との間において分離が生じずに,紙カップ60の紙層61において分離(破け)が発生することで生じる。図6を参照して,紙剥けが発生すると,その箇所では蓋材50の粘着層53が露出せず,したがって紙剥けが発生した箇所では粘着層53を利用したカップ開口の再封ができなくなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この発明は,紙剥けを発生させることなく,蓋材を紙カップから剥がしたときに粘着層(再封層)が確実に露出するようにすることを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)

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