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公開番号2025081172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194766
出願日2023-11-15
発明の名称容器
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 65/40 20060101AFI20250520BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】リサイクル性及びガスバリア性に優れる容器の提供。
【解決手段】本開示は、基材層と、バリア層とを備える容器であって、基材層が、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、環状オレフィンコポリマー、ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種を含み、バリア層が、カルボキシ基含有樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含み、バリア層の厚さが、0.1μm以上200.0μm以下である、容器である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
基材層と、バリア層とを備える容器であって、
前記基材層が、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、環状オレフィンコポリマー、ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも１種を含み、
前記バリア層が、カルボキシ基含有樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含み、
前記バリア層の厚さが、０．１μｍ以上２００．０μｍ以下である、容器。
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
前記カルボキシ基含有樹脂が、ポリアクリル酸である、請求項１に記載の容器。
【請求項３】
前記カルボキシ基含有樹脂の含有量が、前記バリア層に含まれる全成分に対して、１質量％以上８０質量％以下である、請求項１又は２に記載の容器。
【請求項４】
前記ポリビニルアルコール系樹脂に対する前記カルボキシ基含有樹脂の質量比が、１／２０以上１０／１以下である、請求項１又は２に記載の容器。
【請求項５】
前記バリア層が、乾燥塗工膜である、請求項１又は２に記載の容器。
【請求項６】
酸素透過度が、４．５４５４ｃｃ／ｄａｙ・ｍ
２
・０．２１ａｔｍ以下である、請求項１又は２に記載の容器。
【請求項７】
口部と、首部と、胴部と、底部とを備えるバイアル瓶である、請求項１又は２に記載の容器。
【請求項８】
筒先と、外筒と、ガスケットと、プランジャーと、フランジとを備えるシリンジである、請求項１又は２に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は容器に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ポリエステル等の熱可塑性樹脂は、機械的特性、化学的安定性、耐熱性、ガスバリア性及び透明性等に優れ、かつ安価であることから、容器等の製造に広く使用されている。特に、内容物の持続的な品質維持のため、より高いガスバリア性を有する容器の開発が求められている。
【０００３】
従来から、酸素等の透過を防止する様々なガスバリア性材料が知られており、これらを含む層を備えた容器が提案されている。ガスバリア性材料としては、例えば、ナイロン樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン－酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル系樹脂等のガスバリア性材料が知られている。
【０００４】
更に、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜、あるいはアルミニウム等の無機物の蒸着膜を設けて、ガスバリア性を向上させた容器も提案されている。例えば、特許文献１及び２には、ガスバリア性を向上するために、無機酸化物の蒸着膜を備えるプラスチックボトルが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００１－３０１７３１号公報
特開２００７－２２３０９８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
近年では、環境負荷の低減を目的として、使用済み容器をリサイクルする試みがなされている。しかしながら、上記のようなガスバリア性材料を含む層を備えた容器から、該層を分離することは困難であるため、該層を備える容器はリサイクル適性に優れておらず、改善が求められている。
【０００７】
従って、本開示の目的は、リサイクル性及びガスバリア性に優れる容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示は、以下の実施形態により解決される。
＜１＞
基材層と、バリア層とを備える容器であって、
前記基材層が、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、環状オレフィンコポリマー、ポリカーボネート及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも１種を含み、
前記バリア層が、カルボキシ基含有樹脂と、ポリビニルアルコール系樹脂とを含み、
前記バリア層の厚さが、０．１μｍ以上２００．０μｍ以下である、容器。
＜２＞
前記カルボキシ基含有樹脂が、ポリアクリル酸である、＜１＞に記載の容器。
＜３＞
前記カルボキシ基含有樹脂の含有量が、前記バリア層に含まれる全成分に対して、１質量％以上８０質量％以下である、＜１＞又は＜２＞に記載の容器。
＜４＞
前記ポリビニルアルコール系樹脂に対する前記カルボキシ基含有樹脂の質量比が、１／２０以上１０／１以下である、＜１＞乃至＜３＞のいずれか１つに記載の容器。
＜５＞
前記バリア層が、乾燥塗工膜である、＜１＞乃至＜４＞のいずれか１つに記載の容器。
＜６＞
酸素透過度が、４．５４５４ｃｃ／ｄａｙ・ｍ
２
・０．２１ａｔｍ以下である、＜１＞乃至＜５＞のいずれか１つに記載の容器。
＜７＞
口部と、首部と、胴部と、底部とを備えるバイアル瓶である、＜１＞乃至＜６＞のいずれか１つに記載の容器。
＜８＞
筒先と、外筒と、ガスケットと、プランジャーと、フランジとを備えるシリンジである、＜１＞乃至＜６＞のいずれか１つに記載の容器。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、リサイクル性及びガスバリア性に優れる容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示の容器の一例であるバイアル瓶の一実施態様を示す模式半断面図である。
本開示の容器の一例であるシリンジの一実施態様を模式的に示す部分半断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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