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公開番号2025079931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023192816
出願日2023-11-13
発明の名称液体収納袋、輸送容器及び液体入り輸送容器
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 65/40 20060101AFI20250516BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】溶剤が液体収納袋の外部に漏出することを抑制することが可能な、液体収納袋、輸送容器及び液体入り輸送容器を提供する。
【解決手段】液体収納袋10は、外層フィルム20と、外フィルムの内側に位置する内層フィルム30と、を備える。外層フィルム20は、水蒸気バリア層21と、水蒸気バリア層21の内側に位置する第1シーラント層26とを有し、内層フィルム30は、溶剤浸透抑止層31と、溶剤浸透抑止層31の外側に位置する第2シーラント層35と、溶剤浸透抑止層31の内側に位置する第3シーラント層38とを有する。第1シーラント層26の一部と第2シーラント層35の一部とが互いに接合され、外層フィルム20と内層フィルム30との間に、未シール空間SPが形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液体収納袋であって、
外層フィルムと、
前記外層フィルムの内側に位置する内層フィルムと、を備え、
前記外層フィルムは、水蒸気バリア層と、前記水蒸気バリア層の内側に位置する第1シーラント層とを有し、
前記内層フィルムは、溶剤浸透抑止層と、前記溶剤浸透抑止層の外側に位置する第2シーラント層と、前記溶剤浸透抑止層の内側に位置する第3シーラント層とを有し、
前記第1シーラント層の一部と前記第2シーラント層の一部とが互いに接合され、
前記外層フィルムと前記内層フィルムとの間に、未シール空間が形成されている、液体収納袋。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
一対の前記外層フィルムと、一対の前記内層フィルムと、を含み、
一対の前記内層フィルムは互いに重ね合わされ、
一方の前記内層フィルムの前記第3シーラント層の一部と、他方の前記内層フィルムの前記第3シーラント層の一部とが互いに接合されている、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項3】
前記水蒸気バリア層は、外側から順に、第1基材層と、第1蒸着層と、第1バリアコート層とを含む、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項4】
前記溶剤浸透抑止層は、内側から順に、第2基材層と、第2蒸着層と、第2バリアコート層とを含む、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項5】
前記水蒸気バリア層と第1シーラント層とは、第1接着樹脂層によって互いに接着されている、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項6】
前記溶剤浸透抑止層と第2シーラント層とは、接着剤層によって互いに接着されている、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項7】
前記溶剤浸透抑止層と第3シーラント層とは、第2接着樹脂層によって互いに接着されている、請求項1に記載の液体収納袋。
【請求項8】
容器本体と、
前記容器本体内に収容された、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体収納袋と、を備えた、輸送容器。
【請求項9】
請求項8に記載の輸送容器と、
前記輸送容器の前記液体収納袋に収容された液体と、を備え、
前記液体は、溶剤を含む、液体入り輸送容器。
【請求項10】
前記溶剤は、N-メチル-2-ピロリドンである、請求項9に記載の液体入り輸送容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体収納袋、輸送容器及び液体入り輸送容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池は、正極と負極との間をリチウムイオンが移動することで、充電及び放電を行う。リチウムイオン電池の製造工程においては、バインダーを溶解した溶剤中にカーボンブラックを含む導電助剤を分散させて、スラリーとする作業が行われる。上記溶剤としては、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)という有機溶剤が使用されている。
【0003】
ところでカーボンブラックを含むスラリーは、スラリーの生産工場からリチウムイオン電池の生産工場へ運搬される。この場合、例えばIBC容器や樹脂ドラム等の大型の容器にスラリーを充填し、この状態でスラリーを運搬することが一般的である。しかしながら、スラリーはカーボンブラックを含むため、スラリーを運搬した容器がカーボンブラックによって着色してしまい、容器を再利用することが難しい。
【0004】
これに対して、容器が着色しないように、予め容器内にポリエチレン製の袋を収容しておき、この袋内にスラリーを充填することが考えられる。しかしながら、ポリエチレン製の袋を用いると、浸透性の高いNMP等の溶剤が袋と容器との間に漏出するおそれがある。溶剤が袋から漏出した場合、容器の溶剤が減少する。このため、容器内でスラリー中のカーボンブラックの濃度が変化するおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-79640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、溶剤が液体収納袋の外部に漏出することを抑制することが可能な、液体収納袋、輸送容器及び液体入り輸送容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施の形態は、以下の[1]~[10]に関する。
【0008】
[1]液体収納袋であって、外層フィルムと、前記外層フィルムの内側に位置する内層フィルムと、を備え、前記外層フィルムは、水蒸気バリア層と、前記水蒸気バリア層の内側に位置する第1シーラント層とを有し、前記内層フィルムは、溶剤浸透抑止層と、前記溶剤浸透抑止層の外側に位置する第2シーラント層と、前記溶剤浸透抑止層の内側に位置する第3シーラント層とを有し、前記第1シーラント層の一部と前記第2シーラント層の一部とが互いに接合され、前記外層フィルムと前記内層フィルムとの間に、未シール空間が形成されている、液体収納袋。
【0009】
[2]一対の前記外層フィルムと、一対の前記内層フィルムと、を含み、一対の前記内層フィルムは互いに重ね合わされ、一方の前記内層フィルムの前記第3シーラント層の一部と、他方の前記内層フィルムの前記第3シーラント層の一部とが互いに接合されている、[1]に記載の液体収納袋。
【0010】
[3]前記水蒸気バリア層は、外側から順に、第1基材層と、第1蒸着層と、第1バリアコート層とを含む、[1]又は[2]に記載の液体収納袋。
(【0011】以降は省略されています)

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