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公開番号2025074737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185747
出願日2023-10-30
発明の名称シーラントフィルム、積層体及びパウチ
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 81/34 20060101AFI20250507BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】パウチが電子レンジなどによって加熱されるとき、他の層に比べて過度に伸びず、蒸気抜き機構のシール部の剥離の進行を阻害しないシーラントフィルム、積層体及びパウチを提供する。
【解決手段】電子レンジ用パウチを構成する積層体に用いるシーラントフィルムは、ブロックポリプロピレンからなるマトリックス樹脂成分と、少なくともポリエチレンを含む分散成分と、を含む。シーラントフィルムの流れ方向において、TMAの引張モードによる20℃から125℃までの寸法変化率が、5.0%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子レンジ用パウチを構成する積層体に用いるシーラントフィルムであって、
ブロックポリプロピレンからなるマトリックス樹脂成分と、少なくともポリエチレンを含む分散成分と、を含み、
前記シーラントフィルムの流れ方向において、TMAの引張モードによる20℃から125℃までの寸法変化率が、5.0%以下である、シーラントフィルム。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
800MPa以下の複合弾性率を有する、請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項3】
40μm以上60μ以下の厚みを有する、請求項1又は2に記載のシーラントフィルム。
【請求項4】
40μm以上50μ以下の厚みを有する、請求項3に記載のシーラントフィルム。
【請求項5】
単一の層からなる、請求項1又は2に記載のシーラントフィルム。
【請求項6】
電子レンジ用パウチを構成するための積層体であって、
請求項1又は2に記載のシーラントフィルムを含むシーラント層と、
前記積層体の厚み方向において前記シーラント層の外側に位置し、二軸延伸プラスチックフィルムを含む第1基材と、を備える、積層体。
【請求項7】
前記厚み方向において前記第1基材と前記シーラント層との間に位置し、二軸延伸プラスチックフィルムを含む第2基材を備える、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記第1基材は、ポリエステルを含み、
前記第2基材は、ポリエステル又はポリアミドを含む、請求項7に記載の積層体。
【請求項9】
電子レンジ用パウチであって、
請求項6に記載の積層体を備える表面フィルム及び裏面フィルムと、
前記表面フィルムの前記シーラント層と前記裏面フィルムの前記シーラント層とを接合するシール部と、
蒸気抜き機構と、を備える、パウチ。
【請求項10】
前記シール部は、前記パウチの外縁に位置する外縁シール部を含み、
前記蒸気抜き機構は、前記外縁シール部から収容部側へ張り出した隔離シール部と、前記隔離シール部によって前記収容部から隔離された未シール部と、を含む、請求項9に記載のパウチ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラントフィルム、積層体及びパウチに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、調理済あるいは半調理済の液体、粘体あるいは液体と固体とが混在する内容物を、プラスチック製の積層体から構成されたパウチに充填密封したものが多く市場に出回っている。パウチにおいては、積層体同士が接合されていない未シール部が、内容物が収容される収容部を構成している。また、積層体同士が接合されているシール部が、収容部を密封している。内容物は、例えば、カレー、シチュー、スープ等の調理済食品である。内容物は、パウチに収容された状態で、電子レンジなどによって加熱される。
【0003】
密封された状態のパウチに収容された内容物を、電子レンジを利用して加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が蒸発して収容部の圧力が高まっていく。パウチの収容部の圧力が高まると、パウチが破裂して内容物が飛散し電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。このような課題を考慮し、例えば特許文献1は、収容部の圧力が高まると収容部と外部とを自動的に連通させて収容部内の蒸気を外部に逃がす蒸気抜き機構をパウチに設けることを提案している。特許文献1において、蒸気抜き機構は、パウチの上側の側部シール部と下側の側部シール部との間に位置するシール部と、シール部によって収容部から隔離されるとともに、パウチの側縁に達するように広がる未シール部と、を有する。収容部の圧力が高まると、蒸気抜き機構のシール部が剥離し、収容部と未シール部とが連通する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-101154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
積層体の内面に位置するシーラント層は、シーラントフィルムによって構成される。積層体は、シーラント層の他に、延伸プラスチックフィルムによって構成された基材を備える。シーラント層は、基材に比べて伸びやすい。
【0006】
パウチが電子レンジなどによって加熱されるとき、蒸気抜き機構のシール部に位置する積層体のうちシーラント層が他の層に比べて大きく伸びることがある。この場合、蒸気抜き機構のシール部の剥離の進行が阻害される。
【0007】
本発明は、このような課題を解決できるシーラントフィルム、積層体及びパウチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態は、以下の[1]~[12]に関する。
[1] 電子レンジ用パウチを構成する積層体に用いるシーラントフィルムであって、
ブロックポリプロピレンからなるマトリックス樹脂成分と、少なくともポリエチレンを含む分散成分と、を含み、
前記シーラントフィルムの流れ方向において、TMAの引張モードによる25℃から125℃までの寸法変化率が、5.0%以下である、シーラントフィルム。
【0009】
[2] [1]に記載のシーラントフィルムは、800MPa以下の複合弾性率を有していてもよい。
【0010】
[3] [1]又は[2]に記載のシーラントフィルムは、40μm以上60μ以下の厚みを有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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