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公開番号2025073360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184071
出願日2023-10-26
発明の名称シートの切断装置およびシートの切断方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B26D 1/04 20060101AFI20250502BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】ロール状に巻かれたシートに掛かるテンションの変動等の影響を抑制し、安定的かつ正確にシートが切断できるシート切断装置の提供。
【解決手段】シート切断装置1は、供給部10と切断部30とクランプ部40とを備える。切断部30は、溝が形成されたガイドレール330と、リニアシャフト310と、移動可能に固定されたカッターアームとを備える。カッターアームは、第1クランプ調整部材53を備え、カッター刃55が溝に挿入された状態で第1方向に移動可能である。クランプ部40は、シートをクランプ可能なクランプ片430と、第2クランプ調整部材60と、これらを昇降可能に固定する昇降部440とを備える。カッターアームが所定範囲にある場合、シートがクランプされ、所定範囲の外側にある場合、第1クランプ調整部材53が第2クランプ調整部材60を押し上げ、シートのクランプが開放される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シートが巻かれたロールから当該シートを繰り出せるように当該ロールを回転可能に支持する供給部と、
前記シートを切断する切断部と、
前記シートをクランプするクランプ部と、を備え、
前記切断部は、
第1方向に沿って溝が形成されたガイドレールと、
前記ガイドレールと所定間隔だけ離間し、前記第1方向に沿って延設されたリニアシャフトと、
前記第1方向に沿って移動可能に前記リニアシャフトに固定され、先端にカッター刃を有するカッターアームと、を備え、
前記カッターアームは、第1クランプ調整部材を備え、前記カッター刃が前記溝に挿入された状態で前記第1方向に沿って移動可能であり、
前記クランプ部は、
前記ガイドレールに載置された前記シートをクランプ可能なクランプ片と、
第2クランプ調整部材と、
前記クランプ片および前記第2クランプ調整部材を昇降可能に固定する昇降部と、を備え、
前記カッターアームの前記第1方向に沿った位置が所定範囲にある場合には、前記第1クランプ調整部材が前記第2クランプ調整部材を押し上げず、前記シートがクランプされ、
前記カッターアームの前記第1方向に沿った位置が前記所定範囲の外側にある場合には、前記第1クランプ調整部材が前記第2クランプ調整部材を押し上げ、前記昇降部による前記クランプ片および前記第2クランプ調整部材の上昇により、前記シートのクランプが開放される、シート切断装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記所定範囲は、前記シートが存在する幅方向の範囲を少なくとも含む、請求項1に記載のシート切断装置。
【請求項3】
前記カッターアームは、前記カッター刃が前記溝に挿入された状態で前記第1方向に沿った一方および他方のいずれの方向に沿っても前記シートが切断できるよう、前記第1方向に沿った一方および他方の両側に刃を有する、請求項1に記載のシート切断装置。
【請求項4】
前記第2クランプ調整部材は、前記第1方向に沿った前記シートの一端側および他端側のそれぞれに対応した位置に、互いに左右対称の形状で配置されている、請求項1に記載のシート切断装置。
【請求項5】
前記第2クランプ調整部材は、下端の縁部が所定の傾斜角を有する傾斜部と、略水平となる底面部とを備え、
前記第1方向に沿って外側に向かうにつれ、前記下端の縁部の位置が、前記傾斜部により順次下降し、前記底面部にて前記位置がもっとも下降する形状である、請求項1に記載のシート切断装置。
【請求項6】
前記底面部の前記下端の縁部が、前記第1方向に沿って外側に向かうにつれ、水平に対して5°以上、10°以下となる上向きの傾斜を有する形状である、請求項5に記載のシート切断装置。
【請求項7】
前記第2クランプ調整部材は、前記下端の縁部の前記傾斜部および前記底面部の境界において、下方側に局所的に飛び出る突起を有する形状である、請求項5または請求項6に記載のシート切断装置。
【請求項8】
シートが巻かれたロールから当該シートを繰り出せるように当該ロールを回転可能に支持する工程と、
前記ロールから所定長さだけ前記シートを繰り出す工程と、
カッターアームの第1方向に沿った位置を所定範囲の外側にして、前記シートのクランプが開放された状態で、前記シートの切断位置を特定する工程と、
前記カッターアームの第1方向に沿った位置を前記所定範囲の外側から前記所定範囲内に順次移動することによって、前記シートがクランプされつつ、前記シートを前記第1方向に沿って切断する工程と、
切断が終了して前記カッターアームの第1方向に沿った位置が前記所定範囲の外側となるまで前記カッターアームを移動させ、前記シートのクランプが開放された状態とする工程と、を備える、シートの切断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール状に巻かれたシートを所定の長さ分、繰り出して、幅方向に切断する装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
製品の梱包用として、所定の縦寸法および横寸法のエアキャップのような包装用のシートを使用する場合がある。このような包装用シートは、通常ロール状に巻かれた態様で購入し、これを適宜必要な分だけ引き出して所定の長さとなるように物差し等を当ててカッターナイフ等で幅方向に切断する。しかし、このやり方では毎回長さを測定し物差しを当ててカッターナイフで切るという煩雑な作業を繰り返し行う必要があり、作業時間やシートの寸法精度等が作業者のスキルに依存してしまう。また別の方法として、所定の縦横寸法の板材に包装用シートを何重にも巻き付けた後で、板材の2側面に沿ってカッターナイフを移動させることで、まとめて複数枚のシートを作成する方法がある。しかし、シートがエアキャップのように一定の厚さを有する場合には、内巻きのシート寸法よりも外巻きのシート寸法が大きくなる傾向があり、シート寸法の正確性が得られない問題がある。
【0003】
一方、特許文献1には、ロール状のシートを回転自在に支持する供給部と、シートを幅方向に沿って切断する切断部とを備えるシートの切断装置が記載されている。ここで、切断部はカッター刃および当該カッター刃を保持するカッター刃保持部を含むカッターユニットとシャフトとガイドレールとを備えている。シャフトは、カッターユニットを軸方向に摺動可能かつ軸回りに回転可能に支持するものであり、ガイドレールは、シャフトに対して所定間隔だけ離隔して設けられ、その軸方向に沿って溝が設けられ、かつシャフトの軸回りに回転可能に支持されているものである。このシートの切断装置では、カッターユニットをシャフトの軸方向に沿って摺動させたとき、カッター刃がガイドレールの溝に挿入された状態で平行移動することによって、ガイドレール上に配置されたシートを幅方向に切断可能である。また、カッターユニットを使用しないときには、カッターユニットがシャフトおよびガイドレールに挟まれた状態のまま、カッターユニットおよびガイドレールをシャフトの軸回りに回転させて退避できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-64239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、カッターユニットをシャフトの軸方向に沿って摺動でき、カッター刃がガイドレールの溝に挿入された状態で平行移動するため、比較的正確にシートを所定寸法にカットできると考えられる。しかし、シートはロールから引き出された状態であり、仮にシートに掛かるテンションの変動等があった場合でも、安定的かつ正確にシートが切断できることが好ましい。
【0006】
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ロール状に巻かれたシートに掛かるテンションの変動等の影響を抑制し、安定的かつ正確にシートが切断できるシート切断装置およびシートの切断方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施の形態によるシート切断装置の第1の構成は、シートが巻かれたロールから当該シートを繰り出せるように当該ロールを回転可能に支持する供給部と、前記シートを切断する切断部と、前記シートをクランプするクランプ部と、を備え、前記切断部は、第1方向に沿って溝が形成されたガイドレールと、前記ガイドレールと所定間隔だけ離間し、前記第1方向に沿って延設されたリニアシャフトと、前記第1方向に沿って移動可能に前記リニアシャフトに固定され、先端にカッター刃を有するカッターアームと、を備え、前記カッターアームは、第1クランプ調整部材を備え、前記カッター刃が前記溝に挿入された状態で前記第1方向に沿って移動可能であり、前記クランプ部は、前記ガイドレールに載置された前記シートをクランプ可能なクランプ片と、第2クランプ調整部材と、前記クランプ片および前記第2クランプ調整部材を昇降可能に固定する昇降部と、を備え、前記カッターアームの前記第1方向に沿った位置が所定範囲にある場合には、前記第1クランプ調整部材が前記第2クランプ調整部材を押し上げず、前記シートがクランプされ、前記カッターアームの前記第1方向に沿った位置が前記所定範囲の外側にある場合には、前記第1クランプ調整部材が前記第2クランプ調整部材を押し上げ、前記昇降部による前記クランプ片および前記第2クランプ調整部材の上昇により、前記シートのクランプが開放される。
【0008】
また、本実施の別の形態によるシート切断装置の第2の構成は、上記の第1の構成において、前記所定範囲は、前記シートが存在する幅方向の範囲を少なくとも含むものでもよい。
【0009】
また、本実施の別の形態によるシート切断装置の第3の構成は、上記の第1の構成または第2の構成において、前記カッターアームは、前記カッター刃が前記溝に挿入された状態で前記第1方向に沿った一方および他方のいずれの方向に沿っても前記シートが切断できるよう、前記第1方向に沿った一方および他方の両側に刃を有してもよい。
【0010】
また、本実施の別の形態によるシート切断装置の第4の構成は、上記の第1の構成から第3の構成のいずれかにおいて、前記第2クランプ調整部材は、前記第1方向に沿った前記シートの一端側および他端側のそれぞれに対応した位置に、互いに左右対称の形状で配置されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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