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公開番号
2025081174
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194768
出願日
2023-11-15
発明の名称
容器
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
65/40 20060101AFI20250520BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】リサイクル性に優れ、リサイクル後の再生樹脂を用いて再生容器を製造した場合に高品質な再生容器を得ることができる容器を提供する。
【解決手段】基材層55と、基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層57と、基材層と保護層との間に設けられたバリア層56と、を備えた容器において、基材層は、熱可塑性樹脂を含み、保護層は、容器外側から保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1340cmの吸収度をA1340、及び1720cmの吸収度をA1720とした場合に、関係式1:A1340/A1720<0.15を満足する共重合ポリエステルを含み、バリア層は、水溶性又はアルカリ可溶性樹脂を含み、容器が、口部51と、首部52と、胴部53と、底部54とを備えるバイアル瓶50であるか、又は、容器が、筒先と、外筒と、ガスケットと、プランジャーと、フランジとを備えるシリンジである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層と、前記基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記基材層と前記保護層との間に設けられたバリア層と、を備えた容器において、
前記基材層は、熱可塑性樹脂を含み、
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1340cm
-1
の吸収度をA
1340
、及び1720cm
-1
の吸収度をA
1720
とした場合に、下記関係式(1):
A
1340
/A
1720
<0.15 (1)
を満足する共重合ポリエステルを含み、
前記バリア層は、水溶性又はアルカリ可溶性樹脂を含み、
前記容器が、口部と、首部と、胴部と、底部とを備えるバイアル瓶である、容器。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記保護層及びバリア層は、少なくとも前記首部、前記胴部及び前記底部に設けられている、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
基材層と、前記基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記基材層と前記保護層との間に設けられたバリア層と、を備えた容器において、
前記基材層は、熱可塑性樹脂を含み、
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1340cm
-1
の吸収度をA
1340
、及び1720cm
-1
の吸収度をA
1720
とした場合に、下記関係式(1):
A
1340
/A
1720
<0.15 (1)
を満足する共重合ポリエステルを含み、
前記バリア層は、水溶性又はアルカリ可溶性樹脂を含み、
前記容器が、筒先と、外筒と、ガスケットと、プランジャーと、フランジとを備えるシリンジである、容器。
【請求項4】
前記保護層及びバリア層は、少なくとも前記外筒に設けられている、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記保護層の厚さが、0.01μm以上200.00μm以下である、請求項1又は3に記載の容器。
【請求項6】
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1225cm
-1
~1255cm
-1
の範囲にある吸収ピークが二峰性ピークを有する共重合ポリエステルを含む、請求項1又は3に記載の容器。
【請求項7】
前記バリア層は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、請求項1又は3に記載の容器。
【請求項8】
前記バリア層は、カルボキシ基含有樹脂を更に含む、請求項7に記載の容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は容器に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、二酸化炭素排出削減等の環境負荷低減を目的として、使用済みプラスチック製容器のリサイクルが行われている。リサイクルは、同種の材料にて行う必要があるため、例えば、使用済みボトルをリサイクルする場合に、回収されたボトルは、ラベル、キャップ及びボトル本体に分別する必要がある。また、ボトル本体が、多層構造を有する場合、例えば、基材層と、基材層表面に設けられたコーティング層とを備える場合には、基材層とコーティング層とに分離する必要がある。
【0003】
特許文献1には、ボトル本体の外表面にバリア層としてポリビニルアルコールコーティングを有し、該ポリビニルアルコールコーティング上に保護層としてポリビニルブチラールコーティングを有する、プラスチックボトルが開示されている。ポリビニルアルコールは水溶性を有するため、特許文献1に開示されているプラスチックボトルは、リサイクルの際に、支持体と保護層との間のバリア層を溶解でき、この結果、基材層と、バリア層と、保護層とを分離できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6037879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において提案されているような容器をリサイクルする際、容器を粉砕して水洗等を行うことで基材層と保護層とを分離することができるが、完全に分離できるわけではなく、ごく一部(数%程度)は基材層に保護層が付着したままの状態で、容器のリサイクルが行われる。その場合には、基材層の樹脂(ポリエステル)に保護層を構成する樹脂(ポリビニルブチラール)が添加された再生樹脂としてリサイクルされる。そのため、再生樹脂を用いて再び容器を製造すると、黄変といった品質劣化を生じる場合がある。
【0006】
従って、本開示の目的は、リサイクル性に優れ、リサイクル後の再生樹脂を用いて再生容器を製造した場合に高品質な再生容器を得ることができる容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、以下の実施形態により解決される。
<1>
基材層と、前記基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記基材層と前記保護層との間に設けられたバリア層と、を備えた容器において、
前記基材層は、熱可塑性樹脂を含み、
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1340cm
-1
の吸収度をA
1340
、及び1720cm
-1
の吸収度をA
1720
とした場合に、下記関係式(1):
A
1340
/A
1720
<0.15 (1)
を満足する共重合ポリエステルを含み、
前記バリア層は、水溶性又はアルカリ可溶性樹脂を含み、
前記容器が、口部と、首部と、胴部と、底部とを備えるバイアル瓶である、容器。
<2>
前記保護層及びバリア層は、少なくとも前記首部、前記胴部及び前記底部に設けられている、<1>に記載の容器。
<3>
基材層と、前記基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記基材層と前記保護層との間に設けられたバリア層と、を備えた容器において、
前記基材層は、熱可塑性樹脂を含み、
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1340cm
-1
の吸収度をA
1340
、及び1720cm
-1
の吸収度をA
1720
とした場合に、下記関係式(1):
A
1340
/A
1720
<0.15 (1)
を満足する共重合ポリエステルを含み、
前記バリア層は、水溶性又はアルカリ可溶性樹脂を含み、
前記容器が、筒先と、外筒と、ガスケットと、プランジャーと、フランジとを備えるシリンジである、容器。
<4>
前記保護層及びバリア層は、少なくとも前記外筒に設けられている、<3>に記載の容器。
<5>
前記保護層の厚さが、0.01μm以上200.00μm以下である、<1>乃至<4>のいずれか1つに記載の容器。
<6>
前記保護層は、容器外側から前記保護層表面の赤外線全反射測定法による赤外線吸収スペクトルを測定した際の、1225cm
-1
~1255cm
-1
の範囲にある吸収ピークが二峰性ピークを有する共重合ポリエステルを含む、<1>乃至<5>のいずれか1つに記載の容器。
<7>
前記バリア層は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、<1>乃至<6>のいずれか1つに記載の容器。
<8>
前記バリア層は、カルボキシ基含有樹脂を更に含む、<7>に記載の容器。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、保護層が特定の共重合ポリエステルを含むことにより、リサイクル性に優れ、リサイクル後の再生樹脂を用いて再生容器を製造した場合に高品質な再生容器を得ることができる容器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の容器の一例であるバイアル瓶の一実施態様を示す模式半断面図である。
本開示の容器の一例であるシリンジの一実施態様を模式的に示す部分半断面図である。
実施例1のシリンジの保護層表面の赤外線吸収スペクトルである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<容器>
本開示の容器は、基材層と、前記基材層の表面の少なくとも一部に設けられた保護層と、前記基材層と前記保護層との間に設けられたバリア層と、を備える。
なお、本明細書において、「容器」とは、物品を収容する成形体を意味する。容器としては、例えば、圧縮成形体、射出成形体、ブロー成形体、及び熱成形体等の成形体が挙げられる。具体的な容器としては、例えば、ボトル、バイアル瓶、カップ、プレフィルドシリンジ等のシリンジ、トレー及びパック等が挙げられる。
バイアル瓶は、口部にゴム栓を押し入れて密封する容器であり、主に医療用試薬の容器として使用される。
プレフィルドシリンジは、予めシリンジ容器内に薬液を密封状態に収容しておき、使用時に封止キャップを取り外して注射針、血管カテーテル等の器具に接続し、薬液を患者に投与できるように構成された注射器である。
(【0011】以降は省略されています)
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