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公開番号2025082465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195805
出願日2023-11-17
発明の名称シート搬送装置
出願人東芝テック株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B65H 1/14 20060101AFI20250522BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】適切なタイミングでシートを搬送することができる、シート搬送装置を提供することである。
【解決手段】実施形態のシート後処理装置は、載置板と、ピックアップローラと、シート検出部と、計測部と、変更部とを持つ。載置板は、シートを載置する。ピックアップローラは、載置板上のシートに対して、載置板との位置関係に応じた加圧力を作用させて、シートをピックアップする。付勢部は、ピックアップローラをシートに加圧させる。シート検出部は、ピックアップローラよりもシート搬送方向の下流側に設けられ、ピックアップローラから搬送されたシートの通過を検出する。計測部は、ピックアップローラによるピックアップの開始から、シート検出部によってシートの通過が検出されるまでの通過時間を計測する。変更部は、通過時間が閾値以上を示す遅延事象が生じた場合に、載置板を昇降させることによって加圧力を変更する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
シートを載置する載置板と、
前記載置板上のシートに対して、前記載置板との位置関係に応じた加圧力を作用させて、シートをピックアップするピックアップローラと、
前記ピックアップローラよりもシート搬送方向の下流側に設けられ、前記ピックアップローラから搬送されたシートの通過を検出するシート検出部と、
前記ピックアップローラによる前記ピックアップの開始から、前記シート検出部によってシートの通過が検出されるまでの通過時間を計測する計測部と、
前記通過時間が閾値以上を示す遅延事象が生じた場合に、前記載置板を昇降させることによって前記加圧力を変更する変更部と、
を備えるシート搬送装置。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
前記載置板を昇降させる回転自在なカム部と、
前記カム部の回転量と前記加圧力との関係を示す回転量加圧データを記憶する記憶部と、
を備え、
前記変更部は、前記回転量加圧データに基づいて、搬送するシートのシート種別ごとに、目標の前記加圧力となるように前記回転量を変更する、
請求項１に記載のシート搬送装置。
【請求項３】
前記変更部による前記加圧力の変更後におけるシートの搬送において、前記遅延事象が解消した場合、前記遅延事象における遅延時間と、前記遅延事象が解消した後の前記加圧力とを含む遅延解消用データを蓄積する蓄積部を備え、
前記変更部は、その後に前記遅延事象が生じた場合、前記蓄積部によって蓄積された前記遅延解消用データに基づく前記加圧力に変更する、
請求項１または２に記載のシート搬送装置。
【請求項４】
連続して搬送されるシートに対して連続印刷を行う印刷部を備え、
前記計測部は、連続印刷中の各シートについてそれぞれ前記通過時間を計測し、
前記変更部は、前記連続印刷中にいずれかのシートについて前記遅延事象が生じた場合、前記連続印刷中に前記加圧力を変更する、
請求項１または２に記載のシート搬送装置。
【請求項５】
前記変更部は、前記加圧力の変更後におけるシートの搬送において、前記通過時間が閾値未満とならない場合、さらに前記加圧力を変更する、
請求項１または２に記載のシート搬送装置。
【請求項６】
前記変更部によって前記加圧力の変更が所定回数行われた後に、前記通過時間が前記閾値未満とならない場合、前記遅延事象に係るエラーを報知する報知部を備える、
請求項５に記載のシート搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、シート搬送装置に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
画像形成装置には、シートを搬送するシート搬送装置が具備される。シート搬送装置は、手差しトレイや給紙カセットなどの給紙部を備える。給紙部は、トレイ上に載置されたシートを下方からピックアップローラの位置まで押し上げる昇降板を備える。ピックアップローラは、シートをピックアップして、ピックアップしたシートを後段へ送り出す。
【０００３】
しかしながら、従来技術では、使用状況等によりピックアップローラがシートを適切にピックアップできなくなると、適切なタイミングでシートを搬送することができないことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００９－２５６０５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明が解決しようとする課題は、適切なタイミングでシートを搬送することができる、シート搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態のシート後処理装置は、載置板と、ピックアップローラと、シート検出部と、計測部と、変更部とを持つ。載置板は、シートを載置する。ピックアップローラは、前記載置板上のシートに対して、前記載置板との位置関係に応じた加圧力を作用させて、シートをピックアップする。付勢部は、ピックアップローラをシートに加圧させる。シート検出部は、前記ピックアップローラよりもシート搬送方向の下流側に設けられ、前記ピックアップローラから搬送されたシートの通過を検出する。計測部は、前記ピックアップローラによる前記ピックアップの開始から、前記シート検出部によってシートの通過が検出されるまでの通過時間を計測する。変更部は、前記通過時間が閾値以上を示す遅延事象が生じた場合に、前記載置板を昇降させることによって前記加圧力を変更する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係る画像形成装置の全体構成例を示す図。
実施形態における画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。
本実施形態に係る手差しトレイの一例を示す斜視図。
本実施形態に係る手差しトレイの一例を示す図。
実施形態の画像形成装置における昇降機構の一例を示す斜視図。
実施形態の画像形成装置における昇降板の下降位置の手差しトレイを示す断面の模式図。
実施形態の画像形成装置における昇降板の上昇位置の手差しトレイを示す断面の模式図。
画像形成装置の機能的構成の一例を示す図。
回転量加圧データの一例を示す図。
通過時間と遅延解消回転量との関係の一例を示す図。
画像形成装置が行うカム回転量制御処理の一例を示すフローチャート。
画像形成装置が行うピックアップエラーの報知処理の一例を示すフローチャート。
画像形成装置が行う遅延解消用データの蓄積処理の一例を示すフローチャート。
変形例２に係る画像形成システムの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、実施形態のシート搬送装置を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。また、重複した構成の説明は省略する場合がある。
【０００９】
（画像形成装置の全体構成例）
図１は、実施形態に係る画像形成装置の全体構成例を示す図である。図示において、Ｘ１方向、Ｘ２方向、Ｙ１方向、Ｙ２方向、Ｚ１方向、およびＺ２方向は、画像形成装置１００における相対位置を示す。各方向について、具体的に説明すると、Ｘ１方向は、画像形成装置１００の正面（図１の紙面前側）から見た際の左から右に向かう方向である。Ｘ２方向は、Ｘ１方向と逆方向である。Ｙ１方向は、画像形成装置１００の背面から正面に向かう方向である。Ｙ２方向は、Ｙ１方向と逆方向である。Ｚ１方向は、鉛直上向き方向である。Ｚ２方向は、鉛直下向き方向である。以下では、Ｘ１方向およびＸ２方向の向きを問わない場合または両方向を含む場合には、単に、Ｘ方向と称する。同様に、Ｙ方向（およびＺ方向）についても、それぞれ、Ｙ１方向（Ｚ１方向）およびＹ２方向（Ｚ２方向）の向きを問わない場合または両方向を含む場合には、単に、Ｙ方向（Ｚ方向）と称する。また、以下では、Ｘ方向に法線を備える平面をＹＺ平面、Ｙ方向に法線を備える平面をＺＸ平面、Ｚ方向に法線を備える平面をＸＹ平面と称する。ＺＸ平面は、画像形成装置１００において、後述するシートＳの搬送方向に平行な平面である。ＸＹ平面は、水平面である。
【００１０】
画像形成装置１００は、印刷媒体へ画像の形成を行う装置である。例えば、画像形成装置１００は、複合機、コピー機、プリンタ等である。画像形成装置１００は、例えば、オフィスなどのワークプレイスに配置される。図１に示すように、本実施形態の画像形成装置１００は、コントロールパネル１と、スキャナ部２と、プリンタ部３と、シート供給部４と、搬送部５と、制御部６と、手差しユニット１０とを備える。画像形成装置１００は、シート搬送装置を含む。シート搬送装置は、搬送部５と、制御部６と、手差しユニット１０とを含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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