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公開番号
2025082108
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023195362
出願日
2023-11-16
発明の名称
筒状部材、緩衝装置
出願人
Astemo株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/32 20060101AFI20250521BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】損傷を発生し難くすることができる筒状部材等を提供することを目的とする。
【解決手段】外筒12は、筒状の開口端部12aが中心側に折り曲げられることで、内部に挿入されたシール部材80の開口側端面82に接触してシール部材80の位置を定める筒状部材であって、折り曲げられる前に、シール部材80が位置する部位から開口端部12a側に中心線方向に延びる内周面130と、シール部材80における、開口側端面82と、開口側端面82と交差する方向に延びる外側面84との境界部86が位置する部位に設けられ、内周面130の径よりも大きな径の大径部140と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状の開口端部が中心側に折り曲げられることで、内部に挿入された被挿入物の第1面に接触して前記被挿入物の位置を定める筒状部材であって、
折り曲げられる前に、前記被挿入物が位置する部位から前記開口端部側に中心線方向に延びる内面と、
前記被挿入物における、前記第1面と、前記第1面と交差する方向に延びる第2面との境界部が位置する部位に設けられ、前記内面の径よりも大きな径の大径部と、
を有する筒状部材。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記内面は、前記被挿入物の前記第2面に対向する第1内面と、前記開口端部側に設けられた第2内面と、を有し、
前記大径部は、前記第1内面と前記第2内面との間に設けられている、
請求項1に記載の筒状部材。
【請求項3】
前記大径部にて内側に折り曲げられる、
請求項1に記載の筒状部材。
【請求項4】
前記大径部は、前記中心線方向に平行な面にて切断した断面形状が円弧状となる円弧状部を有する、
請求項1に記載の筒状部材。
【請求項5】
前記大径部の肉厚は、前記内面が設けられた部位の肉厚よりも小さい、
請求項4に記載の筒状部材。
【請求項6】
前記大径部の肉厚は、前記円弧状部から前記開口端部側の方へ行くに従って徐々に大きい、
請求項5に記載の筒状部材。
【請求項7】
前記大径部は、前記中心線方向に延びる筒状部と、前記筒状部における前記中心線方向の少なくとも一方側に設けられて、前記中心線方向に平行な面にて切断した断面形状が円弧状となる円弧状部と、を有する、
請求項1に記載の筒状部材。
【請求項8】
液体が充填される筒状部材と、
前記筒状部材の開口端部側に配置されて、前記筒状部材内を密封する密封部材と、
を備え、
前記筒状部材は、
筒状の開口端部が中心側に折り曲げられることで、前記密封部材の第1面に接触して前記密封部材の位置を定め、
折り曲げられる前に、前記密封部材が位置する部位から前記開口端部側に中心線方向に延びる内面と、
前記密封部材における、前記第1面と、前記第1面と交差する方向に延びる第2面との境界部が位置する部位に設けられ、前記内面の径よりも大きな径の大径部と、
を有する、緩衝装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状部材及び緩衝装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、内装部品を納めた有底チューブの開口端部を内側にカール加工して、前記内装部品を構成する封口部材を前記チューブの開口端部内にかしめ固定されたシリンダ装置において、予め前記カール加工されるチューブの開口端部の外径を縮径させて、該開口端部を薄肉化したことを特徴とするシリンダ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-275149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
筒状部材(特許文献1においては有底チューブ)の中に例えば筒状部材内を密封する部材(例えばオイルシール)等を挿入した後に、筒状部材の開口端部を内側に折り曲げて、折り曲げ部にて被挿入物(例えばオイルシール)の上面を加圧し、被挿入物の位置を定めることが考えられる。かかる場合、被挿入物における加圧される面と筒状部材の内面に対向する面との境界部が直角等の鋭角な形状である場合には、筒状部材はこの境界部に沿って折り曲げられるため、割れ等の損傷が発生するおそれがある。
本発明は、損傷を発生し難くすることができる筒状部材等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的のもと完成させた本発明は、筒状の開口端部が中心側に折り曲げられることで、内部に挿入された被挿入物の第1面に接触して前記被挿入物の位置を定める筒状部材であって、折り曲げられる前に、前記被挿入物が位置する部位から前記開口端部側に中心線方向に延びる内面と、前記被挿入物における、前記第1面と、前記第1面と交差する方向に延びる第2面との境界部が位置する部位に設けられ、前記内面の径よりも大きな径の大径部と、を有する筒状部材である。
ここで、前記内面は、前記被挿入物の前記第2面に対向する第1内面と、前記開口端部側に設けられた第2内面と、を有し、前記大径部は、前記第1内面と前記第2内面との間に設けられていても良い。
また、前記大径部にて内側に折り曲げられても良い。
また、前記大径部は、前記中心線方向に平行な面にて切断した断面形状が円弧状となる円弧状部を有しても良い。
また、前記大径部の肉厚は、前記内面が設けられた部位の肉厚よりも小さくても良い。
また、前記大径部の肉厚は、前記円弧状部から前記開口端部側の方へ行くに従って徐々に大きくても良い。
また、前記大径部は、前記中心線方向に延びる筒状部と、前記筒状部における前記中心線方向の少なくとも一方側に設けられて、前記中心線方向に平行な面にて切断した断面形状が円弧状となる円弧状部と、を有しても良い。
他の観点から捉えると、本発明は、液体が充填される筒状部材と、前記筒状部材の開口端部側に配置されて、前記筒状部材内を密封する密封部材と、を備え、前記筒状部材は、筒状の開口端部が中心側に折り曲げられることで、前記密封部材の第1面に接触して前記密封部材の位置を定め、折り曲げられる前に、前記密封部材が位置する部位から前記開口端部側に中心線方向に延びる内面と、前記密封部材における、前記第1面と、前記第1面と交差する方向に延びる第2面との境界部が位置する部位に設けられ、前記内面の径よりも大きな径の大径部と、を有する、緩衝装置である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、損傷を発生し難くすることができる筒状部材等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係る懸架装置の概略構成の一例を示す図である。
図1のII部の拡大図である。
外筒が成形される前のチューブの部分断面図の一例である。
図3のIV部の拡大図である。
チューブの面取り及び第2内周面を成形する様子を示す図の一例である。
チューブの大径部を成形する様子を示す図の一例である。
チューブの中にシール部材等を挿入した状態の一例を示す図である。
第2実施形態に係る緩衝装置の部分断面の一例を示す図である。
外筒が成形される前のチューブの部分断面図の一例である。
図9のX部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る懸架装置1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、図1のII部の拡大図である。
懸架装置1は、乗用自動車等の四輪車に用いられるサスペンションであり、図1に示すように、油圧式の緩衝装置2と、緩衝装置2の外側に配置されたコイルスプリング3とを備える。また、懸架装置1は、コイルスプリング3における、後述するロッド20の軸方向の第1側(図1では下側)の端部を支持する下スプリングシート4と、コイルスプリング3における、ロッド20の軸方向の第2側(図1では上側)の端部を支持する上スプリングシート5とを備える。
【0009】
また、懸架装置1は、ロッド20の軸方向の第2側の端部に取り付けられて、この懸架装置1を車両に取り付けるための車体側ブラケット6と、後述するシリンダ部10におけるロッド20の軸方向の第1側の端部に固定されて、懸架装置1を車輪に取り付けるための車輪側ブラケット7とを備える。また、懸架装置1は、シリンダ部10及びロッド20の少なくとも一部を覆うダストカバー8を備える。
【0010】
以下では、ロッド20の軸方向を、単に「軸方向」と称する場合がある。軸方向は、後述する円筒状の内筒11及び外筒12の中心線方向でもある。また、軸方向の第1側(図1では下側)、軸方向の第2側(図1では上側)を、それぞれ、単に「第1側」、「第2側」と称する場合がある。また、軸方向に交差する方向(例えば、直交方向)を、「半径方向」と称する。半径方向において、内筒11の中心線側を単に「内側」と称し、中心線から離れる側を単に「外側」と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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