特許ウォッチ

公開番号2025081155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194733
出願日2023-11-15
発明の名称水回り機器設置部のスラブ構造
出願人株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E03C 1/122 20060101AFI20250520BHJP(上水;下水)
要約【課題】段差スラブ設置や階高を上げることなく水回り機器を設置可能な水回り機器設置部のスラブ構造を提供する。
【解決手段】上面が平坦なスラブと、スラブの上方に配置される水廻り機器と、水廻り機器の排水方向下流側に設けられ、床下に配置される排水トラップと、排水トラップの排水方向下流側に設けられ、スラブの上に配置され横方向に延びる横引き管、及び横引き管の下流側端部から下方へ延びる竪管を含んで構成されるサイホン排水管と、スラブの排水トラップを含む排水系と対応する位置に形成され、排水トラップの下部が入り込む凹部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
上面が平坦なスラブと、
前記スラブの上方に配置される水廻り機器と、
前記水廻り機器の排水方向下流側に設けられ、床下に配置される排水トラップと、
前記排水トラップの排水方向下流側に設けられ、前記スラブの上に配置され横方向に延びる横引き管、及び前記横引き管の下流側端部から下方へ延びる竪管を含んで構成されるサイホン排水管と、
前記スラブの前記排水トラップを含む排水系と対応する位置に形成され、前記排水トラップの下部が入り込む凹部と、
を有する、
水回り機器設置部のスラブ構造。
続きを表示（約 310 文字）【請求項２】
平面視した際の前記凹部の面積は、平面視した際の前記水廻り機器の面積未満である、
請求項１に記載の水回り機器設置部のスラブ構造。
【請求項３】
前記排水系は、前記排水トラップと前記横引き管との間に設けられ前記水廻り機器から排出された排水を一時的に貯留する一時貯留槽を含み、
前記一時貯留槽の下部が前記凹部に入り込んでいる、
請求項１に記載の水回り機器設置部のスラブ構造。
【請求項４】
上部が開放された箱状補強部材が前記凹部の内面に一体的に設けられている、
請求項１～請求項３の何れか１項に記載の水回り機器設置部のスラブ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、水回り機器設置部のスラブ構造に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
水回り機器設置部のスラブ構造として、例えば、特許文献１に記載のコンクリート床スラブ構造が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－９２４９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ユニットバスは脱衣室との入口段差を抑えるため、「排水トラップを設置するためのトラップ設置スペースおよび排水勾配を確保するスペース」（以下排水スペース）がスラブに必要であり、居室、キッチンなどよりも１段落とし込まれたスラブ（以後、段差スラブという）の上に設置されている。
【０００５】
洗濯機においてもユニットバス同様に排水スペースが必要で、ユニットバスと同じ段差スラブ内に排水トラップが設置されるのが一般的である。
【０００６】
しかしながら、このような段差スラブは施工時のコストアップ、水回り器具設置場所の制限に繋がってしまい、改善の余地があった。
【０００７】
本開示は上記事実を考慮し、段差スラブ設置や階高を上げることなく水回り機器を設置可能な水回り機器設置部のスラブ構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
第１の態様に係る水回り機器設置部のスラブ構造は、上面が平坦なスラブと、前記スラブの上方に配置される水廻り機器と、前記水廻り機器の排水方向下流側に設けられ、床下に配置される排水トラップと、前記排水トラップの排水方向下流側に設けられ、前記スラブの上に配置され横方向に延びる横引き管、及び前記横引き管の下流側端部から下方へ延びる竪管を含んで構成されるサイホン排水管と、前記スラブの前記排水トラップを含む排水系と対応する位置に形成され、前記排水トラップの下部が入り込む凹部と、を有する。
【０００９】
第１の態様に係る水回り機器設置部のスラブ構造では、水廻り機器から排出された排水は、排水トラップを介してサイホン排水管で排出される。
【００１０】
サイホン排水管の横引き管は、スラブの上に横方向に延びるように配置され、勾配配管のように傾斜して配置されないので、勾配配管を配置する場合に比較して床下の空間の上下方向の寸法を小さくすることができ、勾配配管を配置する場合に比較して床を下げることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許