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公開番号2025079431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192087
出願日2023-11-10
発明の名称弁機構、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250515BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】リークの発生を抑制できる弁機構、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法を提供する。
【解決手段】流体が流動する流路26の途中に設けられる弁機構29であって、流路26の一部が構成される第1基体39と、流路26を閉鎖可能な弁部47と、可撓性を有する受圧部48と、受圧部48との間に第1空間50を形成する第1蓋部材41と、第1空間50内に設けられるレバー部42と、を備え、レバー部42は、第1空間50内の減圧による受圧部48の変位に基づいて、流路26を閉鎖する方向に弁部47を押す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体が流動する流路の途中に設けられる弁機構であって、
前記流路の一部が構成される基体と、
前記流路を閉鎖可能な弁部と、
可撓性を有する受圧部と、
前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、
前記第1空間内に設けられるレバー部と、
を備え、
前記レバー部は、前記第1空間内の減圧による前記受圧部の変位に基づいて、前記流路を閉鎖する方向に前記弁部を押すことを特徴とする弁機構。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の弁機構と、
液体を吐出する液体吐出部と、
前記液体吐出部に前記液体を供給する前記流路と、
減圧源と、
を備え、
前記第1蓋部材は、前記減圧源と前記第1空間とを連通するための第1連通孔を有し、
前記減圧源は、前記第1連通孔を介して前記第1空間内を減圧可能であることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
前記流路において前記弁機構と前記液体吐出部との間に設けられ、可撓性を有する可撓部材により少なくとも一部が構成される液室と、
前記液室の容積が小さくなる方向に前記可撓部材を付勢する付勢部材と、
前記可撓部材との間に第2空間を形成するとともに、前記減圧源と前記第2空間とを連通するための第2連通孔が設けられる第2蓋部材と、
前記第2空間内を大気に連通可能な大気連通部と、
を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
複数種の流体がそれぞれ流動する複数の流路の途中に設けられる弁機構であって、
複数の前記流路のそれぞれ一部が構成される基体と、
複数の前記流路をそれぞれ閉鎖可能な複数の弁部と、
可撓性を有する受圧部と、
前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、
前記第1空間内に設けられるレバー部と、
を備え、
前記レバー部は、前記第1空間内の減圧による前記受圧部の変位に基づいて、複数の前記流路を閉鎖する方向に複数の前記弁部を押すことを特徴とする弁機構。
【請求項5】
請求項4に記載の弁機構と、
複数種の液体を吐出する液体吐出部と、
前記液体吐出部に複数種の前記液体を供給する複数の前記流路と、
減圧源と、
を備え、
前記第1蓋部材は、前記減圧源と前記第1空間とを連通するための第1連通孔を有し、
前記減圧源は、前記第1連通孔を介して前記第1空間内を減圧可能であることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項6】
複数の前記流路において前記弁機構と前記液体吐出部との間に設けられ、可撓性を有する可撓部材により少なくとも一部が構成される複数の液室と、
複数の前記液室の容積が小さくなる方向に前記可撓部材を付勢する複数の付勢部材と、
複数の前記液室と対応する位置において前記可撓部材との間に複数の第2空間を形成するとともに、前記減圧源と複数の前記第2空間とを連通するための複数の第2連通孔が設けられる第2蓋部材と、
複数の前記第2空間内を大気に連通可能な大気連通部と、
を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
液体を吐出する液体吐出部と、
前記液体吐出部に前記液体を供給する流路と、
減圧源と、
前記流路の一部が構成される基体と、
前記流路を閉鎖可能な弁部と、
可撓性を有する受圧部と、
前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、
前記第1空間内に設けられるレバー部と、
前記流路において前記弁部と前記液体吐出部との間に設けられ、可撓性を有する可撓部材により少なくとも一部が構成される液室と、
前記液室の容積が小さくなる方向に前記可撓部材を付勢する付勢部材と、
前記可撓部材との間に第2空間を形成する第2蓋部材と、
前記第2空間内を大気に連通可能な大気連通部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記減圧源により前記第2空間内を減圧することで、前記液室の容積が大きくなる方向に前記可撓部材を変位させて前記液室内に前記液体を引き込むことと、
前記減圧源により前記第1空間内を減圧することで、前記受圧部を変位させることと、
前記受圧部の変位に基づいて、前記レバー部に前記弁部を押させて前記流路の一部を閉鎖することと、
前記大気連通部により前記第2空間内を大気に連通させることで、前記付勢部材の付勢力で前記可撓部材を押して前記液室内の前記液体を前記液体吐出部に向かって押し出すことと、
を含むことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
【請求項8】
複数種の液体を吐出する液体吐出部と、
前記液体吐出部に複数種の前記液体を供給する複数の流路と、
減圧源と、
複数の前記流路のそれぞれ一部が構成される基体と、
複数の前記流路を閉鎖可能な複数の弁部と、
可撓性を有する受圧部と、
前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、
前記第1空間内に設けられるレバー部と、
複数の前記流路において前記弁部と前記液体吐出部との間に設けられ、可撓性を有する可撓部材により少なくとも一部が構成される複数の液室と、
複数の前記液室の容積が小さくなる方向に前記可撓部材を付勢する複数の付勢部材と、
複数の前記液室と対応する位置において前記可撓部材との間に複数の第2空間を形成する第2蓋部材と、
複数の前記第2空間内を大気に連通可能な大気連通部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記減圧源により複数の前記第2空間内を減圧することで、複数の前記液室の容積が大きくなる方向に前記可撓部材を変位させて複数の前記液室内に前記液体を引き込むことと、
前記減圧源により前記第1空間内を減圧することで、前記受圧部を変位させることと、
前記受圧部の変位に基づいて、前記レバー部に複数の前記弁部を押させて複数の前記流路のそれぞれ一部を閉鎖することと、
前記大気連通部により複数の前記第2空間内を大気に連通させることで、複数の前記付勢部材の付勢力で前記可撓部材を押して複数の前記液室内の前記液体を前記液体吐出部に向かって押し出すことと、
を含むことを特徴とする液体吐出装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、弁機構、液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、液体吐出部の一例である液体吐出ヘッドから液体の一例であるインクを吐出して印刷する液体吐出装置の一例である記録装置がある。記録装置は、インクを供給する流路と、弁機構の一例である流路開閉手段と、を備える。
【0003】
流路開閉手段は、第3凹部と、第4凹部と、第2可撓部材と、を備える。第2可撓部材は、第3凹部と第4凹部との間に設けられる。第3凹部と第2可撓部材は、インクを貯留するインク室を構成する。第4凹部と第2可撓部材は、エア室を構成する。流路開閉手段は、エア室に供給されたエアによって第2可撓性部材が変位することで、流路を閉塞する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-189201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の流路開閉手段は、エア室を加圧することで流路を閉塞する。エア室が加圧されると、エア室を構成する第3凹部と第2可撓部材との密着が不足してリークが発生する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する弁機構は、流体が流動する流路の途中に設けられる弁機構であって、前記流路の一部が構成される基体と、前記流路を閉鎖可能な弁部と、可撓性を有する受圧部と、前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、前記第1空間内に設けられるレバー部と、を備え、前記レバー部は、前記第1空間内の減圧による前記受圧部の変位に基づいて、前記流路を閉鎖する方向に前記弁部を押す。
【0007】
上記課題を解決する液体吐出装置は、上記構成の弁機構と、液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部に前記液体を供給する前記流路と、減圧源と、を備え、前記第1蓋部材は、前記減圧源と前記第1空間とを連通するための第1連通孔を有し、前記減圧源は、前記第1連通孔を介して前記第1空間内を減圧可能である。
【0008】
上記課題を解決する弁機構は、複数種の流体がそれぞれ流動する複数の流路の途中に設けられる弁機構であって、複数の前記流路のそれぞれ一部が構成される基体と、複数の前記流路をそれぞれ閉鎖可能な複数の弁部と、可撓性を有する受圧部と、前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、前記第1空間内に設けられるレバー部と、を備え、前記レバー部は、前記第1空間内の減圧による前記受圧部の変位に基づいて、複数の前記流路を閉鎖する方向に複数の前記弁部を押す。
【0009】
上記課題を解決する液体吐出装置は、上記構成の弁機構と、複数種の液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部に複数種の前記液体を供給する複数の前記流路と、減圧源と、を備え、前記第1蓋部材は、前記減圧源と前記第1空間とを連通するための第1連通孔を有し、前記減圧源は、前記第1連通孔を介して前記第1空間内を減圧可能である。
【0010】
上記課題を解決する液体吐出装置の制御方法は、液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部に前記液体を供給する流路と、減圧源と、前記流路の一部が構成される基体と、前記流路を閉鎖可能な弁部と、可撓性を有する受圧部と、前記受圧部との間に第1空間を形成する第1蓋部材と、前記第1空間内に設けられるレバー部と、前記流路において前記弁部と前記液体吐出部との間に設けられ、可撓性を有する可撓部材により少なくとも一部が構成される液室と、前記液室の容積が小さくなる方向に前記可撓部材を付勢する付勢部材と、前記可撓部材との間に第2空間を形成する第2蓋部材と、前記第2空間内を大気に連通可能な大気連通部と、を備える液体吐出装置の制御方法であって、前記減圧源により前記第2空間内を減圧することで、前記液室の容積が大きくなる方向に前記可撓部材を変位させて前記液室内に前記液体を引き込むことと、前記減圧源により前記第1空間内を減圧することで、前記受圧部を変位させることと、前記受圧部の変位に基づいて、前記レバー部に前記弁部を押させて前記流路の一部を閉鎖することと、前記大気連通部により前記第2空間内を大気に連通させることで、前記付勢部材の付勢力で前記可撓部材を押して前記液室内の前記液体を前記液体吐出部に向かって押し出すことと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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