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公開番号
2025078043
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2024191735
出願日
2024-10-31
発明の名称
更年期障害改善剤、更年期障害予防剤、更年期障害改善用食品組成物、更年期障害予防用食品組成物、更年期障害の発症を判定するための方法、及び更年期障害の発症を予測するための方法
出願人
クラシエ株式会社
,
国立大学法人弘前大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
33/16 20160101AFI20250512BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】更年期障害改善剤、更年期障害予防剤、更年期障害改善用食品組成物、更年期障害予防用食品組成物、更年期障害の発症を判定するための方法、及び更年期障害の発症を予測するための方法を提供する。
【解決手段】セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善剤、セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防剤、セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善用食品組成物、セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防用食品組成物、被検者の検体中のセレン濃度を測定する工程を含む更年期障害の発症を判定するための方法、及び、被検者の検体中のセレン濃度を測定する工程を含む更年期障害の発症を予測するための方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善剤。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、請求項1に記載の更年期障害改善剤。
【請求項3】
セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防剤。
【請求項4】
前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、請求項3に記載の更年期障害予防剤。
【請求項5】
セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善用食品組成物。
【請求項6】
前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、請求項5に記載の更年期障害改善用食品組成物。
【請求項7】
前記更年期障害改善用食品組成物が、健康食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品、治療用ミルク又は経腸栄養剤である、請求項5又は6に記載の更年期障害改善用食品組成物。
【請求項8】
セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防用食品組成物。
【請求項9】
前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、請求項8に記載の更年期障害予防用食品組成物。
【請求項10】
前記更年期障害予防用食品組成物が、健康食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品、治療用ミルク又は経腸栄養剤である、請求項8又は9に記載の更年期障害予防用食品組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、更年期障害改善剤、更年期障害予防剤、更年期障害改善用食品組成物、更年期障害予防用食品組成物、更年期障害の発症を判定するための方法、及び更年期障害の発症を予測するための方法に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
更年期に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化に起因しない症状を更年期症状とよび、これらの症状の中で日常生活に支障をきたす病態を更年期障害と定義している。更年期障害の原因については、女性の場合、主たる原因は卵巣機能の低下であり、これに加齢に伴う身体的変化、精神心理的な要因、社会文化的な環境因子などが複合的に影響することにより発現することが報告されている。すなわち、女性の更年期障害の一義的な原因は卵巣機能の衰退に伴う女性ホルモンの減少であり、これに伴って二次的に起こる視床下部・下垂体系の機能異常が自律神経失調症状を中心とする多種多様な症状を引き起こすことが報告されている(非特許文献1)。
【0003】
体温調節中枢である視床下部は、自律神経や内分泌機能を全体調整しており、摂食や飲水(電解質バランス)、概日リズムなどの中枢であり、生体の恒常性を維持するのに重要な役割を果たしている。すなわち、視床下部はホメオスタシスを維持するのに重要な役割を果たしている。例えば、摂食中枢への影響で「過食」や「偏食」が起こり、脂質代謝、糖代謝、水分代謝に変化を及ぼし、更年期症状や体型変化が生じる。ほてり・発汗は代謝亢進、イライラ、憂うつは脂質代謝とも関係し、脂肪組織から交感神経を興奮させるレプチンが分泌される。肩こりや頭痛は水分代謝変調により神経を刺激し痛みを生じる。また、視床下部-下垂体-副腎系を構成するホルモンACTHの増加によりストレスや不眠が起こる。
症状や体質は一人ひとり大きく異なるため更年期障害の治療または症状に対しては、生活習慣の改善、非薬物療法、薬物療法が行われている。
【0004】
更年期障害は、身体症状としてのほてり等の血管運動神経症状、肩こり等の運動機能症状、イライラ、不安、憂うつ、集中力低下、物忘れ等の精神症状などがある。しかしながら、更年期障害の症状の出現の有無や程度には個人差が大きく、症状がほとんど出現しない場合も多い一方で、日常生活への支障が大きく、かつ年余にわたって症状が継続する女性も一部には存在している。そのため症状や合併症の有無等によって、薬物療法、精神療法、理学療法等が行われている(非特許文献2)。
更年期障害の薬物療法では、ホルモン補充療法、漢方薬や補完代替医療として植物エストロゲン、ガンマ・オリザノール、ビタミンEやトリプトファンなどが試されているが、個人差があり、効果の出方や程度は人それぞれであるため統一した方法がないのが現状である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Jpn J Psychosom Med. 58:688-695, 2018
昭和学士会雑誌、77(4)、379-384(2017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、更年期障害改善剤、更年期障害予防剤、更年期障害改善用食品組成物、更年期障害予防用食品組成物、更年期障害の発症を判定するための方法、及び更年期障害の発症を予測するための方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、セレン化合物が更年期に現れる多種多様な症状において優れた改善効果及び予防効果があること、及び、検体中のセレン濃度を測定することが、更年期障害の発症の判定又は予測のために使用できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善剤。
[2]前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、[1]に記載の更年期障害改善剤。
[3]セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防剤。
[4]前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、[3]に記載の更年期障害予防剤。
[5]セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害改善用食品組成物。
[6]前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、[5]に記載の更年期障害改善用食品組成物。
[7]前記更年期障害改善用食品組成物が、健康食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品、治療用ミルク又は経腸栄養剤である、[5]又は[6]に記載の更年期障害改善用食品組成物。
[8]セレン化合物を有効成分として含有する更年期障害予防用食品組成物。
[9]前記セレン化合物が、セレンを含む天然物、微生物若しくは飲食品、又は、これら天然物、微生物若しくは飲食品の抽出物として含まれる、[8]に記載の更年期障害予防用食品組成物。
[10]前記更年期障害予防用食品組成物が、健康食品、機能性表示食品、特別用途食品、病者用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品、治療用ミルク又は経腸栄養剤である、[8]又は[9]に記載の更年期障害予防用食品組成物。
[11]被検者の検体中のセレン濃度を測定する工程と、前記セレン濃度を基準値と比較する工程と、前記セレン濃度が基準値より低いことが、被検者が更年期障障害を発症している可能性が高いと評価する工程と、を含む更年期障害の発症を判定するための方法。
[12]被検者の検体中のセレン濃度を測定する工程と、前記セレン濃度を基準値と比較する工程と、前記セレン濃度が基準値より低いことが、被検者が更年期障障害を発症する可能性が高いと評価する工程と、を含む更年期障害の発症を予測するための方法。
【発明の効果】
【0009】
更年期障害改善剤、更年期障害予防剤、更年期障害改善用食品組成物、更年期障害予防用食品組成物、更年期障害の発症を判定するための方法、及び更年期障害の発症を予測するための方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
更年期症状全般を有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
ほてりを有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
発汗を有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
イライラを有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
憂うつを有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
肩こりを有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
頭痛を有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
手のこわばりを有訴する被検者と有訴しない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
閉経した被検者と閉経していない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
閉経した被検者と閉経していない被検者での、年齢毎の血清中セレン濃度を示したグラフである。
更年期症状全般をターゲットに、血清中のセレン濃度と自律神経指標および内分泌系ホルモン類の各項目を入力した機械学習モデル(Light Gradient Boosted Trees Classifier(4leaves)モデル)を用いて、更年期症状全般の発症にどの項目が強く関連するかを、インパクトの計算により評価した結果を示したグラフである。
更年期症状全般をターゲットに、血清中のセレン濃度と自律神経指標および内分泌系ホルモン類の各項目を入力した機械学習モデル(Light Gradient Boosted Trees Classifier(4leaves)モデル)を用いて、血清中のセレン濃度が単独で変化することが、更年期症状の発症に与える影響をシミュレーションした結果を示したグラフである。
更年期症状のうち頭痛をターゲットとし、血清セレンと自律神経指標および内分泌ホルモン類の各項目を入力した機械学習モデル(Random Forest Classifier(Gini)モデル)を用いて、頭痛の発症にどの項目が強く関連するかを、インパクトの計算により評価した結果を示したグラフである。
更年期症状のうち頭痛をターゲットとし、血清セレンと自律神経指標および内分泌ホルモン類の各項目を入力した機械学習モデル(Random Forest Classifier(Gini)モデル)を用いて、血清中のセレン濃度が単独で変化することが、頭痛の発症に与える影響をシミュレーションした結果を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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