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公開番号
2025077700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023190089
出願日
2023-11-07
発明の名称
有機フッ素化合物非含有の耐アルコール型たん白泡消火薬剤
出願人
第一化成産業株式会社
代理人
個人
主分類
A62D
1/02 20060101AFI20250512BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】環境汚染において問題となっているPFASを含有することなく、所望とする耐アルコール性を有するPFAS非含有のたん白泡消火薬剤を提供する。
【解決手段】加水分解たん白質溶液を主成分とし、かつ鉄イオンと、アミノ酸を構造式に含む化合物を必須成分として含むとともに、有機フッ素化合物(PFAS)を含有しない、たん白泡消火薬剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
「泡消火薬剤に係る技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日 自治省令第26号。以下「規格」という。)」分類におけるたん白泡消火薬剤であって、加水分解たん白質溶液を主成分とし、かつ鉄イオンと、アミノ酸を構造式に含む化合物を必須成分として含むとともに、有機フッ素化合物(PFAS)を含有しないことを特徴とするたん白泡消火薬剤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
上記加水分解たん白質溶液は、分子量が300~8,000を分子量分布のピークとし、たんぱく鎖に結合している硫黄が0.1~8%である蹄角アルカリ加水分解たん白質溶液であることを特徴とする請求項1に記載のたん白泡消火薬剤。
【請求項3】
上記鉄イオンを0.1から3.0重量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載のたん白泡消火薬剤。
【請求項4】
上記アミノ酸を構造式に含む化合物が、0若しくは1~5個のペプチド結合を有し、かつ末端若しくはアミノ酸側鎖に含まれるカルボキシル基の合計が1~6である下記いずれかの構造式に示される化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載のたん白泡消火薬剤。
TIFF
2025077700000003.tif
20
170
R1は炭素数20以下のアルキル基もしくはその混合体、Rはアミノ酸側鎖、Mは水素原子もしくはアルカリ金属あるいは炭素数6以下の1~3級のアルキルアミン(アミノ酸側鎖に含まれる場合のカルボキシル基も同様)、nは1~5
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存製品に含まれていた有機フッ素化合物(PFAS)を含まない、有機フッ素化合物非含有の耐アルコール型たん白泡消火薬剤に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
有機フッ素化合物(以下、PFASとも表記する。)は化学的に炭素とフッ素が非常に強く結びついているため、自然界で分解されず、海や土壌に堆積し、環境と健康に悪影響を及ぼす懸念がある。そのため、PFASの使用や廃棄物処理には規制があり、環境への影響を最小限に抑えるための取り組みが行われている。
【0003】
一方、従来の泡消火薬剤の多くには、例えば下記特許文献1に示されるように、泡の液体可燃物表面上における流動展開性を改善させて、特にアルコール性液体の火災に対する効果的な消火能力を持たせるため、PFASの一種であるフッ素系界面活性剤が含まれている。そのためPFASを含まない高性能な泡消火薬剤の開発が求められている。また、引用文献2は、耐アルコール性能については考慮されていないが、PFAS含有のたん白泡消火薬剤を記載している。なお、アルコール性液体の火災に対する効果的な消火能力を有することを「耐アルコール性能」あるいは「耐アルコール型」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-126327
特開2000-24134
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、耐アルコール性能を有する既存の泡消火薬剤は、従来から概ね以下のように分類されている。
1) 金属石鹸型たん白泡消火薬剤
2) フッ素系界面活性剤を添加したたん白泡消火薬剤
3) フッ素系界面活性剤を添加した合成界面活性剤泡消火薬剤
4) フッ素系界面活性剤を添加した水成膜泡消火薬剤(例えば前記特許文献1参照)
【0006】
これらのうち2)~4)は既存の消火薬剤として広く使用されており、PFASの効果や増粘剤等を使用して上記効果を発現させている。これらは価格や性能によって異なる用途で利用されている。しかしながらこれらの製品は現在の規制により廃棄が難しく訓練ができず、緊急時のリスクが高まっている。また、火災時には大量のPFASが環境に放出され、近隣地域での高濃度のPFAS汚染が問題となっている。
【0007】
これに対して、1)金属石鹸型たん白泡消火薬剤は、主には石鹸と乳酸アルミニウム等をたん白泡消火薬剤に混合したもので、規定の濃度の水溶液に希釈すると乳酸アルミニウムのキレート結合が弱まり、アルミニウムと石鹸が結合して非水溶性の金属石鹸が形成され、耐アルコール性能を発揮する。
【0008】
しかしながら、1)は希釈するとすぐに非水溶性の金属石鹸が生成するため、発泡装置の細孔部分で目詰まりを引き起こす可能性がある。さらに希釈後すぐに発泡させないと効果が低下する。また、現在の国内販売必須要件である、泡消火薬剤に係る技術上の規格を定める省令(昭和50年12月9日 自治省令第26号。以下「規格」という。)」の希釈試験等、物理性状試験も満たすことができないため、四半世紀以上市販されていない。
【0009】
そこで、本発明者らは、1)の薬剤における希釈してから不溶物が生成されるまでの時間(以下トランジットタイム)に着目し、加水分解たん白質溶液を主成分として鉄イオンを含むたん白泡消火薬剤において、アミノ酸を構造式に含む所定の化合物を含有させることにより、PFASを添加させることなく所望の耐アルコール性能を備えたたん白泡消火薬剤が得られるとの知見を得るに至った。
【0010】
本発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、環境汚染において問題となっているPFASを含有することなく、所望とする耐アルコール性能を有するPFAS非含有のたん白泡消火薬剤を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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