TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025075864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187311
出願日
2023-10-31
発明の名称
空気酸化型染毛剤
出願人
ホーユー株式会社
代理人
弁理士法人雄渾
主分類
A61K
8/49 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の課題は、複数剤型エアゾール式の空気酸化型染毛剤において、第1剤と第2剤の安定した吐出性能と優れた均一混合性を可能とすること、及び、二重構造のエアゾール式の空気酸化型染毛剤において、外容器及び袋状内容器の容量を大きくしたときにも吐出性能の安定性を確保することである。
【解決手段】上記の課題を解決するために、(A)メラニン前駆体成分を含有する第1剤を充填する第1内容器と、(B)アルカリ剤成分を含有する第2剤を充填する第2内容器とを同一の外容器に収容した複数剤型エアゾール式の空気酸化型染毛剤において、第1剤及び第2剤のB型粘度計で測定した粘度(r30)と粘度(r12)の比〔r30/r12〕が、ともに0.1を超え、1.0未満であることを特徴とする空気酸化型染毛剤、又は、外容器の空間率が、30%以上、70%以下であることを特徴とする空気酸化型染毛剤を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)成分を含有する第1剤と下記(B)成分を含有する第2剤を備えた複数剤型の空気酸化型染毛剤において、
前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とを同一の外容器に収容し、前記外容器と前記各内容器との間の空間を噴射剤を充填する噴射剤充填空間とし、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造のエアゾール容器に充填されており、
前記第1剤及び前記第2剤の粘度は下記測定方法により測定されたr30とr12の比〔r30/r12〕が、ともに0.1を超え、1.0未満であることを特徴とする、エアゾール式で吐出して毛髪に同時塗りする空気酸化型染毛剤。
(A)メラニン前駆体
(B)アルカリ剤
(粘度測定方法:B型粘度計を用いて、25℃に調温し、4号ローターを用いて回転速度12rpmで1分間の条件(r12)、また30rpmで1分間の条件(r30)で測定する。r30は回転速度30rpmで測定した粘度値を、またr12は回転速度12rpmで測定した粘度値を示す。)
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記第1剤の吐出後の粘度v-1及び前記第2剤の吐出後の粘度v-2の比率〔v-1/v-2〕が、0.8を超え、1.2未満であることを特徴とする、請求項1に記載の空気酸化型染毛剤。
【請求項3】
前記第1剤及び第2剤が1種以上の下記成分(C)を含有し、各剤に含有される成分(C)についての下記高級アルコール指数の合計値がいずれも140以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気酸化型染毛剤。
(C)高級アルコール
(高級アルコール指数:高級アルコールの炭素数(a)と当該高級アルコールの第1剤又は第2剤中での質量%単位の含有量値(b)との積算値(a×b)。)
【請求項4】
前記第1剤が下記成分(D)を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の空気酸化型染毛剤。
(D)前記(C)成分を除く油性成分
【請求項5】
前記成分(D)の融点が75℃以下であり又は針入度が5以上であることを特徴とする、請求項4に記載の空気酸化型染毛剤。
【請求項6】
下記(A)成分を含有する第1剤と下記(B)成分を含有する第2剤を備えた複数剤型の空気酸化型染毛剤において、
前記第1剤を充填する第1内容器と前記第2剤を充填する第2内容器とを同一の外容器に収容し、前記外容器と前記各内容器との間の空間を噴射剤を充填する噴射剤充填空間とし、前記第1剤及び前記第2剤を同時に吐出する機構を備えた二重構造のエアゾール容器に充填されており、
下記空間率が、30%以上、70%以下であることを特徴とする、エアゾール式で吐出して毛髪に同時塗りする空気酸化型染毛剤。
(A)メラニン前駆体
(B)アルカリ剤
(空間率(%):(外容器の内容量-(第1内容器の外容量+第2内容器の外容量))/外容器の内容量)×100))
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪等を染毛するための染毛剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、毛髪色素であるメラニンの前駆体を酸化染料として用い、空気酸化によりこれを重合・発色させる空気酸化型染毛剤に関する。より具体的には、複数剤式でエアゾール充填し、各剤を毛髪に同時塗りする空気酸化型染毛剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドリン等はメラニン前駆体と呼ばれ、空気酸化により重合・発色してメラニンとなる。この点を利用して、酸化剤を配合しない空気酸化型染毛剤が提供されている。
【0003】
特許文献1には、インドリン誘導体又はその塩及びアミン又はその塩を必須成分とする一剤式の空気酸化型染毛剤組成物が開示されており、エアゾールとして充填するのが安定性の点から好ましいとしている。しかしながら1剤式であると、メラニン前駆体がアルカリ性の剤に含有されているため、アスコルビン酸等の還元剤を併せ配合しても、使用前にメラニン前駆体の酸化重合がある程度進行する惧れがある。重合により高分子化したメラニンは毛髪中へ浸透し難いため、染毛処理後の水洗い等により毛髪から脱落し易くなり、2剤式と比較して染毛力が劣る結果となり易い。
【0004】
一方特許文献2には、5,6-ジヒドロキシインドール又はその塩類、及びアスコルビン酸又はその塩類を含有するpH3~8のa剤と、アルカリ剤等を含有しpH8~11のb剤とを備えた空気酸化型の2剤式染毛剤が開示されている。この2剤式染毛剤は使用時において、まずa剤を毛髪に適用してしばらく放置した後、これを拭き取ってb剤を毛髪に適用する所謂「2度塗り」方式である。「2度塗り」方式は、使用者にとって、その手間及び所要時間の点で負担が大きく不便である。
【0005】
特許文献3には、二重構造容器タイプでは構成部品数が少なく低コストで生産可能であり、また外容器が単一であるため、使用者にとってはその形状を掴み易い等のメリットもあるとされており、外容器内に複数剤をそれぞれ充填する内袋容器を格納した二重構造のエアゾール容器と、このエアゾール容器にエアゾール式毛髪化粧料組成物の第1剤及び第2剤を充填した毛髪化粧料用品が開示されている。内容器にパウチ容器を用いた際の第1剤と第2剤の良好な吐出性を、パウチ容器のシート材に着目して改善する試みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-322037号公報
特開2018-52833号公報
特開2021-42135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
2剤式のエアゾール容器から吐出され、酸素に触れた空気酸化型染毛剤は、メラニン前駆体とアルカリ剤の混和を制御する必要がある。これは、メラニン前駆体はアルカリ条件下で酸素と接触すると、極めて速やかに重合反応が起こり、一度重合したメラニン重合物は毛髪内へ浸透しないためである。具体的には、吐出直後~毛髪適用までの間は重合反応が穏やかであり、毛髪適用後は効率的に重合反応が進むことが求められる。またメラニン前駆体が凝集して吐出を不安定にする惧れもある。このため、2剤の等量吐出性を含む吐出安定性と2剤を均一に混合することが重要である。
【0008】
また、エアゾール式染毛剤製品は廃棄しにくいという問題がある。この解決手段として1製品あたりの薬剤内容量を増やして大容量化を図ることが考えられるが、二重構造のエアゾール容器において、単に外容器と袋状内容器を大きくするだけでは等量吐出性能や全量使用後の残量に影響する吐出性能が安定しないことが明らかとなった。これは、使用中の吐出による袋状内容器の変形や圧縮ガスの膨張化による圧力低下等の影響によるものである。
【0009】
本発明は、複数剤型エアゾール式の空気酸化型染毛剤において、第1剤と第2剤の安定した吐出性能と優れた均一混合性を可能とする空気酸化型染毛剤を提供することを第1の課題とする。
【0010】
また、本発明は、二重構造のエアゾール式の空気酸化型染毛剤において、薬剤内容量を増やす際に、外容器及び袋状内容器の容量を大きくしたときの吐出性能の安定性の確保を第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ホーユー株式会社
空気酸化型染毛剤
4日前
個人
健康器具
3か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
鼾防止用具
2か月前
個人
歯茎みが品
3か月前
個人
身体牽引装置
6か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
塗り薬塗り具
5か月前
個人
洗井間専家。
1か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
乗馬テラピー
6か月前
個人
導電香
3か月前
個人
脈波測定方法
2か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
発熱器具
6か月前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
染毛方法
6か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
健康器具
5か月前
個人
動体視力強化装置
7か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
個人
磁器治療器
6か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
個人
シャンプー
25日前
個人
服薬支援装置
2か月前
株式会社 MTG
浴用剤
3か月前
株式会社コーセー
化粧料
4か月前
個人
除菌システム
4か月前
株式会社結心
手袋
2か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
東レ株式会社
下肢着用具
6か月前
株式会社ナカニシ
生検針
6か月前
続きを見る
他の特許を見る