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公開番号2025075840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187286
出願日2023-10-31
発明の名称生分解性粘着テープ
出願人広島化成株式会社,MKVアドバンス株式会社
代理人個人
主分類C09J 7/25 20180101AFI20250508BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】テープ基材に対する粘着力や巻き戻し性を良好にしてロールからの巻き戻しを円滑にしつつ、被着体に対して十分な粘着性を発揮できる生分解性粘着テープを提供する。
【解決手段】生分解性を有するテープ基材の片面に生分解性を有する粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる生分解性粘着テープにおいて、テープ基材は、主成分としての生分解性樹脂を80重量%以上含有し、添加剤成分として、ブリードアウト成分を0.8重量%以下、かつ少なくとも1種の無機充填材を0.01~1.5重量%含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性を有するテープ基材の片面に生分解性を有する粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる生分解性粘着テープにおいて、
前記テープ基材は、
主成分としての生分解性樹脂を80重量%以上含有し、
添加剤成分として、ブリードアウト成分を0.8重量%以下、かつ少なくとも1種の無機充填材を0.01~1.5重量%含有する、
ことを特徴とする生分解性粘着テープ。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記テープ基材は、生分解性樹脂が、主たる繰り返し単位がジオール単位及びジカルボン酸単位である脂肪族ポリエステル系樹脂と、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂とを含む請求項1に記載の生分解性粘着テープ。
【請求項3】
前記テープ基材は、無機充填材がタルクである請求項1又は請求項2に記載の生分解性粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着剤は、主成分としての生分解性樹脂がウレタン系樹脂を含む請求項1又は請求項2に記載の生分解性粘着テープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性粘着テープの技術に関し、より詳細には、生分解性を有するテープ基材の片面に生分解性を有する粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる生分解性粘着テープに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建設工事等の現場においてコンクリート養生用シート、杭頭処理用シート、飛散防止用シート等のシート材として生分解性を有するシート(生分解性シート)を使用した工法が採用されるなど、環境問題への配慮(環境負荷低減・産業廃棄物の削減・周辺環境への影響低減等)や作業の効率化・省力化を目的として、土木・建築・農業等の各分野において生分解性を有するシート材やフィルム材が採用されるようになっている。この種の生分解性シートを使用する場合、現場でシート材を固定し又は連結するために粘着テープが使用される場合があり、粘着テープが非生分解性のものであれば、生分解性シートから剥離除去し、産業廃棄物として別途処分する作業が必要になることから、生分解性シートと同様に粘着テープも生分解性を有するテープ(生分解性粘着テープ)が使用されることが好ましい。
【0003】
従来の生分解性粘着テープとしては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されるように、生分解性を有するテープ基材の片面に生分解性を有する粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる生分解性粘着テープが公知となっている。これらの公知の生分解性粘着テープでは、テープ基材や粘着剤を主成分としての生分解性樹脂や添加剤成分の種類や配合を組み合わせることで、テープ特性として、生分解性とともに被着体に対する実用的な各種の粘着性を発揮できるようにしたものである。
【0004】
しかしながら、この種の生分解性粘着テープは、テープ基材の片面に粘着剤層が積層されたテープをロール状に巻いて保管されるものがあり、ロール状にした場合には、粘着剤層がテープ背面に重ね合わされて被覆保護された状態から使用時に粘着テープが巻き戻されることになる。そのため、上述した従来の生分解性粘着テープでは、テープ特性としての巻き戻し性や再剥離性が不十分で粘着性が劣る場合があった。すなわち、テープ基材に対する粘着剤層の粘着力が高過ぎると、巻き戻しの際にテープ切れ・カール・捩れ・糊残り等のテープの変形や毀損等が生じてしまうという問題があり、一方で、テープ基材に対する粘着剤層の密着性が不十分であると、被着体に対する粘着力が低減して、被着体に糊残りが生じたりしてしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-203822号公報
特開2007-161971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明では、生分解性粘着テープに関し、前記従来の課題を解決するもので、テープ基材に対する粘着力(巻き戻し性)を良好にしてロールからの巻き戻しを円滑にしつつ、被着体に対して十分な粘着性を発揮できる生分解性粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、テープ基材の表面に粘着剤層が積層されてなる生分解性を有する粘着テープにおいて、テープ基材のブリードアウト成分及び無機充填材を好適に配合することで、テープ基材に対する粘着力(巻き戻し性)を良好にし、かつ被着体に対して十分な粘着性を発揮できる従来にない生分解性粘着テープが得られることを見出し、本発明の完成に至ったのである。
【0008】
すなわち、請求項1においては、生分解性を有するテープ基材の片面に生分解性を有する粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる生分解性粘着テープにおいて、前記テープ基材は、主成分としての生分解性樹脂を80重量%以上含有し、添加剤成分として、ブリードアウト成分を0.8重量%以下、かつ少なくとも1種の無機充填材を0.01~1.5重量%含有するものである。
【0009】
請求項2においては、前記テープ基材は、生分解性樹脂が、主たる繰り返し単位がジオール単位及びジカルボン酸単位である脂肪族ポリエステル系樹脂と、脂肪族芳香族ポリエステル系樹脂とを含むものである。
【0010】
請求項3においては、前記テープ基材は、無機充填材がタルクである。
(【0011】以降は省略されています)

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