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公開番号
2025075450
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186625
出願日
2023-10-31
発明の名称
原料茶の茎部除去方法、原料茶の製造方法並びに原料茶の製造ライン
出願人
株式会社 伊藤園
,
株式会社寺田製作所
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
A23F
3/06 20060101AFI20250508BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】各種茶製品の原料として用いることができる原料茶に関し、効率的に茎部を除去でき、原料茶の歩留まりの低下を抑えることができる方法を提供する。
【解決手段】摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得、殺青茶葉を冷却して冷却茶葉を得、冷却茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得、風力選別により打圧茶葉から茎部を除去する、原料茶の茎部除去方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得、殺青茶葉を冷却して冷却茶葉を得、冷却茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得、風力選別により打圧茶葉から茎部を除去する、原料茶の茎部除去方法。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得、殺青茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得、打圧茶葉を冷却して冷却茶葉を得、風力選別により冷却茶葉から茎部を除去する、原料茶の茎部除去方法。
【請求項3】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得、殺青茶葉を冷却して冷却茶葉を得、冷却茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得、打圧茶葉を風力選別して、茎部を主とする重量部と原料茶となる軽量部とを得る、原料茶の製造方法。
【請求項4】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得、殺青茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得、打圧茶葉を冷却して冷却茶葉を得、冷却茶葉を風力選別して、茎部を主とする重量部と原料茶となる軽量部とを得る、原料茶の製造方法。
【請求項5】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得る設備と、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得る設備と、殺青茶葉を冷却して冷却茶葉を得る設備と、冷却茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得る設備と、打圧茶葉を風力選別して、茎部を主とする重量部と原料茶となる軽量部とを得る設備とを備えた、原料茶の製造ライン。
【請求項6】
摘採した茶の生葉を切断して切断茶葉を得る設備と、切断茶葉の酸化酵素を失活させて殺青茶葉を得る設備と、殺青茶葉に打圧を加えて打圧茶葉を得る設備と、打圧茶葉を冷却して冷却茶葉を得る設備と、冷却茶葉を風力選別して、茎部を主とする重量部と原料茶となる軽量部とを得る設備とを備えた、原料茶の製造ライン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶飲料、茶エキス、茶粉末など各種茶製品の原料として用いることができる原料茶の製造方法並びに製造ライン、中でも、原料茶から茎部を除去する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
日本における緑茶の大半は、摘採された生葉を蒸気で蒸して生葉に含まれる酸化酵素を不活性化(殺青)させた後、粗揉、揉捻、中揉及び精揉などの各工程において揉込み、さらに乾燥させるという一連の工程を経て製造されている(非特許文献1)。
【0003】
緑茶を飲用する場合、市販の乾燥した緑茶葉を購入して必要量を急須に入れ、熱水と共に所定時間で抽出することにより緑茶葉の抽出液を得て、これを湯飲み等に注いで飲用するのが、典型的な飲み方であった。
しかし、時代の変化に伴い、緑茶に対する消費者ニーズも様々に多様化してきている。例えば、上述のように、急須を用いて緑茶葉の抽出液を得てこれを飲用する方法は、抽出後の緑茶葉、すなわち茶殻を始末しなければならないが、この手間を忌避したいというニーズがあった。このニーズに応えるべく、紙製やナイロン製の包材に持ち手を備えたものに乾燥緑茶葉を封入したもの(いわゆるティーバッグ)を用いて、急須や湯のみ等に熱水を注いだものに浸漬することにより緑茶葉の抽出液を得る方法があり、この方法も広く普及している。
【0004】
さらに簡便性を求めるニーズに対して、緑茶葉の抽出液(茶エキス)を各種調整して容器詰めして、開栓すれば直ちに飲用できるようにした容器詰め飲料(いわゆるRTD)や、熱水や水を注げば直ちに飲用できるように、緑茶葉の抽出液(茶エキス)を粉末状に乾燥したもの(いわゆるインスタント茶)も普及してきている。
【0005】
これら茶エキスや茶飲料、さらにはインスタント茶の原料として好適に用いることができる飲料用原料茶若しくは飲料用原料エキスの製造方法に関しては、例えば特許文献1において、茶飲料の長期保存による劣化臭を抑制できる飲料用原料茶の製造方法を提供することを目的として、茶葉のクチクラ層を低減処理する工程を含むことを特徴とし、クチクラ層の低減処理は、例えば、茶葉の表面、裏面のいずれか一面又は両面に温水を、その面に対して略水平方向から、流速20m/分~120m/分で流れる60℃~100℃の温水に投入し、その温水に10秒~120秒間接触させて行うことを特徴とする、飲料用原料茶の製造方法が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、茶エキスを効率的に製造できる方法として、茶の生の枝葉を蒸し、蒸された枝葉を細断し、細断された枝葉を風力により枝と葉とに分別し、分別された葉を圧搾することを特徴とする茶エキスの製造方法が開示されている。
【0007】
特許文献3には、茶液と茶殻を分離することなく飲用できる茶葉加工物の製造方法として、殺青茶葉を茶葉エキス部と非茶葉エキス部とに分離し、得られた非茶葉エキス部を茶葉固形部と非茶葉固形部とに選別し、該茶葉エキス部と該茶葉固形部とを混合する茶葉加工物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
静岡県茶業会議所編、1988、「新茶業全書」、静岡県茶業会議所、p275-276
【特許文献】
【0009】
特開2011-167091号公報
特開2020-115805号公報
特開2021-65109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
前述のように、緑茶葉を用いた茶製品は、容器詰め茶飲料、茶エキス、茶粉末など、それぞれのニーズに応じて様々な形態のものが開発され上市されている。
いずれの茶製品についても、原料とする茶葉中に、枝や茎(本発明では、これらを包括して「茎部」と称する)が多く存在すると、揉んだり、加熱したり、乾燥したり、長期保管したりした場合、茎部の成分が葉部に移行して茶葉の品質が劣化したり、いわゆる“秋落ち”の状態になったりする原因となる。また、茎部は硬くて乾燥し難いため、揉み不足になったり、全体を乾燥させるためのエネルギー及び費用が増大したりすることにもなる。
そのため、各種茶製品の原料として用いる原料茶に関しては、茎部が除去されていることが好ましい。但し、茎部を除去したとしても、原料茶の歩留まりの低下を抑える必要がある。
(【0011】以降は省略されています)
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