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公開番号2025075343
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186425
出願日2023-10-31
発明の名称医療用チューブ
出願人朝日インテック株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/00 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】耐キンク性と柔軟性との両立に適した医療用チューブを提供する。
【解決手段】医療用チューブ100は、円筒形状を有する編組体10、及び編組体10の外周部10sを覆うコイル体20を備える。編組体10は、外周部10sに設けられた溝部11を有する。コイル体20は、溝部11に係合するように配置されている。コイル体20の内周部20sの少なくとも一部が、溝部11に接していてもよい。溝部11は、編組体10の長手方向に沿って螺旋状に形成されていてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
円筒形状を有する編組体と、
前記編組体の外周部を覆うコイル体と、を備え、
前記編組体は、前記外周部に設けられた溝部を有し、
前記コイル体は、前記溝部に係合するように配置されている、医療用チューブ。
続きを表示（約 290 文字）【請求項２】
前記コイル体の内周部の少なくとも一部が、前記溝部に接している、請求項１に記載の医療用チューブ。
【請求項３】
前記溝部は、前記編組体の長手方向に沿って螺旋状に形成されている、請求項１に記載の医療用チューブ。
【請求項４】
前記編組体は、第１金属材料を含み、
前記コイル体は、第２金属材料を含み、
前記第１金属材料は前記第２金属材料とは異なる、請求項１に記載の医療用チューブ。
【請求項５】
前記編組体の先端側に位置する前記溝部に、樹脂材料が充填されている、請求項１に記載の医療用チューブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、医療用チューブに関し、より詳細には、カテーテル等の医療器具に用いられる医療用チューブに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
血管、消化器官等の人体の管状器官における狭窄部、閉塞部等の病変部を治療又は検査するために、カテーテルが用いられている。カテーテルには、操作性を向上させるために様々な機械的特性が求められる。カテーテルに求められる主な機械的特性として、例えば、耐キンク性（耐よじれ性）、柔軟性が挙げられる。従来、機械的強度を有する金属製の素線を編組して筒状に形成された編組体と、編組体を覆うように設けたコイル体とを備えるカテーテル用チューブが知られている（例えば、特許文献１の図８参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１４６９６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
編組体とコイル体とを組み合わせた構造を有するカテーテル用チューブでは、編組体とコイル体との二重構造により全体が厚肉化する。そのため、チューブの耐キンク性は向上しても、柔軟性が低下するという問題がある。耐キンク性と柔軟性とはトレードオフの関係にあるため、これまでその両立は難しかった。
【０００５】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、耐キンク性と柔軟性との両立に適した医療用チューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するため、第一に本発明は、円筒形状を有する編組体と、前記編組体の外周部を覆うコイル体と、を備え、前記編組体は、前記外周部に設けられた溝部を有し、前記コイル体は、前記溝部に係合するように配置されている、医療用チューブを提供する（発明１）。
【０００７】
かかる発明（発明１）によれば、編組体が外周部に設けられた溝部を有することにより柔軟性を向上させることができるとともに、編組体の溝部に係合するように配置されたコイル体により耐キンク性を向上させることができる。このように、かかる発明（発明１）は、耐キンク性と柔軟性との両立に適している。
【０００８】
上記発明（発明１）では、前記コイル体の内周部の少なくとも一部が、前記溝部に接していることが好ましい（発明２）。
【０００９】
かかる発明（発明２）によれば、耐キンク性をより向上させることができる。
【００１０】
上記発明（発明１，２）では、前記溝部は、前記編組体の長手方向に沿って螺旋状に形成されていることが好ましい（発明３）。
（【００１１】以降は省略されています）

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