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公開番号2025075206
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186203
出願日2023-10-31
発明の名称骨補填材導入システム
出願人株式会社ホムズ技研
代理人個人
主分類A61F 2/28 20060101AFI20250508BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨補填材の素材や構造に拘わらず、骨補填材の導入による骨固定具の係合強度の向上を図ることを可能とする骨補填材の導入器具を提供する。
【解決手段】骨補填材導入システムは、骨補填材1と、該骨補填材を収容可能かつ軸線に沿って移動させることの可能な主通路部を含む通路12aを有する導入経路構成体12と、骨補填材を通路から押し出すための押圧部13a、及び、導入経路構成体の外部に設けられた操作部13bを備え、操作部を操作することによって押圧部が骨補填材を押圧して押出口から押出可能となる押出部材13とを具備し、導入経路構成体には、主通路部12bの押出口の側において開口範囲が主通路部よりも限定された部分を有する開口限定部12cを備えるノズル部12nが設けられ、骨補填材は、骨補填材が押圧部によって押出口から押出されるときに、押圧力により少なくとも一部が破砕されることを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
骨補填材と、
該骨補填材を収容可能かつ軸線に沿って移動させることの可能な主通路部を含む通路であって、前記骨補填材の挿入口若しくは受入口及び押出口を備えた前記通路を有する導入経路構成体と、
前記骨補填材を前記通路から押し出すための押圧部を備えるとともに、前記導入経路構成体の外部に設けられた操作部を備え、前記操作部を操作することによって前記押圧部が前記骨補填材を押圧して前記押出口から押し出し可能となるように構成された押出部材と、
を具備し、
前記導入経路構成体には、前記主通路部の前記押出口の側において、開口範囲が前記主通路部よりも限定された部分を有する開口限定部を備えるノズル部が設けられ、
前記骨補填材は、前記ノズル部において、前記骨補填材が前記押圧部によって前記押出口から押し出されるときに、前記押圧部と前記開口限定部との間に与えられる押圧力により少なくとも一部が破砕されることを特徴とする、
骨補填材導入システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記開口限定部は、内部寸法が前記主通路部に対して前記押出口の側へ向けて漸次減少する先細通路部である、
請求項1に記載の骨補填材導入システム。
【請求項3】
前記ノズル部は、前記先細通路部に対して前記押出口の側に、前記内部寸法が前記押出口に向けて不変とされた筒状通路部を備える、
請求項2に記載の骨補填材導入システム。
【請求項4】
前記開口限定部の開口形状は、前記骨補填材の押出方向と直交する断面形状に対して、実質的に同形状でない異形状である、
請求項1に記載の骨補填材導入システム。
【請求項5】
骨補填材の押出方向と直交する断面積に対する当該断面積から前記押出口の開口面積を減算した値の割合は、-20%~40%の範囲内である、
請求項1に記載の骨補填材導入システム。
【請求項6】
前記ノズル部は、前記主通路部の側から前記押出口の側に向けて外部寸法が減少する、
請求項1-5のいずれか一項に記載の骨補填材導入システム。
【請求項7】
奥側の穴部分の内部寸法が手前側の穴部分の内部寸法よりも小さい段付穴を穿孔する穿孔器具をさらに具備し、前記ノズル部は、前記押出口の側の外部寸法が前記奥側の穴部分に収容可能に設定され、前記主通路部の側の外部寸法が前記手前側の穴部分に収容可能に設定される、
請求項6に記載の骨補填材導入システム。
【請求項8】
前記導入経路構成体の前記ノズル部が前記段付穴の前記ステップ形状に整合するように、前記導入経路構成体の深さ位置を前記穿孔器具の深さ位置に整合させることを可能にする深さ位置設定手段をさらに具備する、
請求項7に記載の骨補填材導入システム。
【請求項9】
前記ノズル部の前記開口限定部は、前記骨補填材の前記軸線方向の通過断面とは異なる内部開口形状を備え、前記骨補填材は、前記開口限定部を通過することにより、外周部分の少なくとも一部が破砕されて、前記内部開口形状に対応する外部形状に変形される、
請求項1-3のいずれか一項に記載の骨補填材導入システム。
【請求項10】
前記内部開口形状は、前記通路の軸線周りに凹凸状に構成された開口縁によって構成される、
請求項9に記載の骨補填材導入システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は骨補填材導入システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、骨補填材を骨内に導入することにより、骨粗鬆症などの骨の脆弱化に対処する方法が知られている。例えば、特許文献1では、骨粗鬆症による推体圧迫骨折の修復方法として、錐体の内部に骨補填材を充填するための充填具が記載されている。
【0003】
また、ねじ、釘、ピンなどの骨と係合する骨係合部分を備えた骨固定具が用いられる場合があるが、この骨固定具を骨に係合させようとする場合、骨粗鬆症などにより患者の骨が脆弱なときには、この骨固定具を骨に強固に固定することができないため、骨補填材を用いる場合がある。この場合の例として、特許文献2では、骨に形成した下穴に対して、人工骨からなる骨補填材を挿入し、その後、この骨補填材に骨ねじなどの骨固定具を導入することによって、下穴内で骨補填材が破砕され、骨固定具の周囲に破砕された人工骨の破片が介在することにより、骨固定具の接合強度を増強させることができる点が記載されている。
【0004】
上記のような骨補填材の挿入には、特許文献1に記載のインサーター5や、特許文献3に記載されている充填器具セットなどが使用される。これらの充填器具には、骨補填材を収容する筒体と、この筒体内に配置された骨補填材を押し出すための押出棒とが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-16289号公報
特許第3689146号公報
特開2007-152025号公報
特開2007-111329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記骨補填材やその充填器具においては、硬度の比較的高い骨補填材を用いる場合には、上記充填器具に装填する作業は比較的容易であるものの、骨内に導入された後に骨補填材が破砕されにくいために骨補填材がそのまま組織を突き破ってしまったり、骨固定具の周囲に骨補填材の破砕物が均等に分散されにくいために骨固定具をしっかりと骨に係合させることができないといった問題がある。一方、硬度が比較的低い骨補填材を用いる場合には、骨補填材の外径が小さくなると、素材との関係で製造が困難であり、上記充填器具に骨補填材を装填する際に割れてしまうなど、装填作業が困難であり、骨補填材の外径を大きくすると、穿孔器具で形成する下穴の内径を大きくしなければならないため、海綿骨を広範囲に除去しなければならず、本来の海綿骨による骨固定具の係合強度への寄与が得られないため、骨補填材を用いたことによる係合強度の向上効果が期待されるほど得られないという問題があった。
【0007】
さらに、特許文献4に示すように、骨補填材を特殊な構造にすることにより骨固定具によって破砕されやすくする場合もあるが、この場合には、骨補填材の構造が特殊なものとなることによって製造コストが増大するという問題が生ずる。また、このような骨補填材では、押出時に骨補填材が絡み合い、詰まってしまうことも多い。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題を解決するものであり、その課題は、骨補填材の素材や構造に拘わらず、骨補填材の導入による骨固定具の係合強度の向上を図ることを可能とする骨補填材の導入器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る骨補填材導入システムは、骨補填材と、該骨補填材を収容可能かつ軸線に沿って移動させることの可能な主通路部を含む通路であって、前記骨補填材の挿入口若しくは受入口及び押出口を備えた前記通路を有する導入経路構成体と、前記骨補填材を前記通路から押し出すための押圧部を備えるとともに、前記導入経路構成体の外部に設けられた操作部を備え、前記操作部を操作することによって前記押圧部が前記骨補填材を押圧して前記押出口から押し出し可能となるように構成された押出部材と、を具備し、前記導入経路構成体には、前記主通路部の前記押出口の側において、開口範囲が前記主通路部よりも限定された部分を有する開口限定部を備えるノズル部が設けられ、前記骨補填材は、前記ノズル部において、前記骨補填材が前記押圧部によって前記押出口から押し出されるときに、前記押圧部と前記開口限定部との間に与えられる押圧力により少なくとも一部が破砕されることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、導入経路構成体において主通路部の押出口側にノズル部を設け、このノズル部は、開口範囲が主通路部よりも限定された部分を有する開口限定部を備えることにより、導入経路構成体の主通路部に骨補填材を装填する際には、主通路部の内部寸法や骨補填材の外部寸法を大きく設定できるため、骨補填材の装填を容易化することができるとともに、骨補填材を導入する際には、開口限定部における主通路部よりも限定された部分において、押圧部と開口限定部との間に与えられる押圧力により骨補填材の少なくとも一部が破砕されるため、骨補填材の剛性を低下させることができる。したがって、骨補填材の素材や構造に拘わらず、骨固定具の導入時において骨補填材がより好ましい状態に破砕されやすくなることにより、導入された骨補填材による骨固定具の係合強度の向上を図ることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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