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公開番号
2025074338
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025035081,2024102883
出願日
2025-03-06,2018-06-22
発明の名称
排水部材及び雨樋の構成要素、雨樋、建物、雨樋の組み立て方法、エルボ、軒樋
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04D
13/068 20060101AFI20250502BHJP(建築物)
要約
【課題】コストを抑え、作業性に優れた簡単な構造で、優れたサイフォン性能を発揮することができる。
【解決手段】軒樋10の内側で、底面10aから上方に離間した位置に設置されるとともに、底面10aとの間に軒樋10内の雨水を落し口へ流入させる流入開口2Aを形成する蓋部材21を有し、蓋部材21は、鉛直方向から見て落し口部20の開口を塞ぐように配置され、鉛直方向に直交する面に対する蓋部材21の投影面積が落し口部20の開口の投影面積より大きく設定され、底面10aから上方に10~50mmの高さHの位置に設けられた構成の排水部材を提供する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
軒樋と、該軒樋の底面側に開口を形成する落し口部に接続された竪樋と、を備えた雨樋に設けられる排水部材であって、
前記落し口部を形成する筒部と、前記筒部の上端から径方向の外側に延びる板状の鍔部と、前記鍔部に設けられた複数の縦リブと、を有する装着筒と、
前記軒樋の内側で、前記底面から上方に離間した位置に設置されるとともに、前記底面との間に前記軒樋内の雨水を落し口へ流入させる流入開口を形成する蓋部材と、
を有し、
前記筒部と前記鍔部との接続部分はテーパー面、或いは曲面に形成され、
前記鍔部の外周側の下面には、前記軒樋の底面上に係止される段差部を備え、
前記蓋部材は、前記落し口部の上方に配置され、
前記蓋部材の下面には、誘導ガイドが形成され、
前記蓋部材の前記底面からの高さHが10mm以上50mm以下であり、
前記落し口部の開口面積は、30cm
2
以上190cm
2
以下であり、
前記蓋部材の高さHに対する前記落し口部の開口外径R1の比率であるR1/Hが1.5~5.5であり、
前記蓋部材の蓋直径R2が、前記開口外径R1より大きく、かつ前記開口外径R1の245%以下であることを特徴とする排水部材。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記蓋直径R2が、前記開口外径R1の195%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の排水部材。
【請求項3】
前記誘導ガイドは円錐状であることを特徴とする、請求項1または2に記載の排水部材。
【請求項4】
軒樋と、
前記軒樋の底面に設置された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水部材と、
前記軒樋の底部から下方に突出した前記装着筒に接続される竪樋継手と、
前記竪樋継手に接続された第1エルボと、
前記竪樋継手に前記第1エルボを介して接続される呼び樋と、
前記呼び樋に接続された第2エルボと、
前記呼び樋に前記第2エルボを介して接続される竪樋と、
を備える雨樋であって、
前記竪樋の長さは2.0m以上であることを特徴とする雨樋。
【請求項5】
前記第1エルボおよび前記第2エルボは、曲管部の両端に設けられた受け口を有し、 前記第1および第2エルボの管軸を含む断面で見たときの前記曲管部の内周側の内壁面の曲率半径は少なくとも64mmより大きく、且つ125mmよりも小さいことを特徴とする、請求項4に記載の雨樋。
【請求項6】
前記呼び樋の長さは0m以上2.0m以下であることを特徴とする、請求項4または5に記載の雨樋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水部材及び雨樋に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、屋根の軒先から流れ落ちる雨水を軒樋で受け下方に排水する雨樋システムとして、家屋の屋根の軒先に取付けられた軒樋に呼び樋や竪樋を竪樋継手によって接続し、外壁に沿って垂下させて地中に埋設された排水管に接続しているのが一般的である。
一方、この種の雨樋システムには、住宅などの外観を損なうことなく単位時間当たりの排水量を増加させて、大雨時でも好適に雨水を排水管に排出できるようにすることが求められている。そこで、軒樋で処理できる水の流量を増やすには、軒樋自体の断面寸法を大きくしたり、呼び樋や竪樋の口径の拡大、本数の増加を図る必要がある。しかし、これらは、コストの上昇、見栄えの低下といった問題がある。
【0003】
そこで、口径の拡大や本数を増やすことがなく排水処理量を増加させる雨樋装置として、例えば特許文献1に記載されているような竪樋及び呼び樋の開口面積を適正な寸法とすることで大雨のときにサイフォン作用により大量の雨水を極めて効率良く排水できるサイフォン式排水装置が知られている。特許文献1の排水装置は、軒樋の下面側でサイフォン管の上端部に渦流防止部材を取り付け、渦流による空気の吸い込みをなくすことで、サイフォン作用による排水の安定性を図る構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-308399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に示すような従来のサイフォン式排水装置では、サイフォン管の上端部に渦流防止部材(排水部材)を取り付ける構造となっているが、軒樋の底面近傍に手を差し込んで取り付けることとなり、作業性の点で課題があった。また、渦流防止部材を竪樋の管内面に沿わせた形状となるため、例えば軒樋から流入した異物が渦流防止部材で詰まったときに取り外し作業がし難く、作業にかかる手間と時間を要することから、その点で改善の余地があった。
また、竪樋の開口面積が20cm
2
以下と小さいため、サイフォン作用を利用しても最大排水流量は十分ではなかった。
しかも、竪樋の口径毎に適合する排水部材を用意する必要があることから、経済性の点で課題があり、軒樋や竪樋の大きさに対応して現場で簡単に調整することで、好適なサイフォン性能をもたせることが求められていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、コストを抑え、作業性に優れた簡単な構造で、優れたサイフォン性能を発揮することができる排水部材を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る排水部材は、軒樋と、該軒樋の底面側に開口を形成する落し口部に接続された竪樋と、を備えた雨樋に設けられる排水部材であって、前記落し口部を形成する筒部と、前記筒部の上端から径方向の外側に延びる板状の鍔部と、前記鍔部に設けられた複数の縦リブと、を有する装着筒と、前記軒樋の内側で、前記底面から上方に離間した位置に設置されるとともに、前記底面との間に前記軒樋内の雨水を落し口へ流入させる流入開口を形成する蓋部材と、を有し、前記筒部と前記鍔部との接続部分はテーパー面、或いは曲面に形成され、前記鍔部の外周側の下面には、前記軒樋の底面上に係止される段差部を備え、前記蓋部材は、前記落し口部の上方に配置され、前記蓋部材の下面には、誘導ガイドが形成され、前記蓋部材の前記底面からの高さHが10mm以上50mm以下であり、前記落し口部の開口面積は、30cm
2
以上190cm
2
以下であり、前記蓋部材の高さHに対する前記落し口部の開口外径R1の比率であるR1/Hが1.5~5.5であり、前記蓋部材の蓋直径R2が、前記開口外径R1より大きく、かつ前記開口外径R1の245%以下であることを特徴とする。
また、前記蓋直径R2が、前記開口外径R1の195%以下であることを特徴としてもよい。
また、前記誘導ガイドは円錐状であることを特徴としてもよい。
また、軒樋と、前記軒樋の底面に設置された前記排水部材と、前記軒樋の底部から下方に突出した前記装着筒に接続される竪樋継手と、前記竪樋継手に接続された第1エルボと、前記竪樋継手に前記第1エルボを介して接続される呼び樋と、前記呼び樋に接続された第2エルボと、前記呼び樋に前記第2エルボを介して接続される竪樋と、を備える雨樋であって、前記竪樋の長さは2.0m以上であることを特徴としてもよい。
また、前記第1エルボおよび前記第2エルボは、曲管部の両端に設けられた受け口を有し、前記第1および第2エルボの管軸を含む断面で見たときの前記曲管部の内周側の内壁面の曲率半径は少なくとも64mmより大きく、且つ125mよりも小さいことを特徴としてもよい。
また、前記呼び樋の長さは0m以上2.0m以下であることを特徴としてよい。
また、本発明に係る排水部材は、軒樋と、該軒樋の底面側に開口を形成する落し口部に接続された竪樋と、を備えた雨樋に設けられる排水部材であって、前記軒樋の内側で、前記底面から上方に離間した位置に設置されるとともに、前記底面との間に前記軒樋内の雨水を落し口へ流入させる流入開口を形成する蓋部材を有し、前記蓋部材は、鉛直方向の上方から見て前記落し口部の開口を塞ぐように配置され、鉛直方向に直交する面に対する前記蓋部材の投影面積が前記落し口部の開口の投影面積より大きく設定され、前記底面から上方に10~50mmの高さの位置に設けられ、前記流入開口の面積は前記落し口部の開口面積よりも大きいことを特徴としている。
【0008】
本発明では、鉛直方向の上方から見て落し口部の開口を塞ぐとともに、軒樋の底面から上方に10~50mmの高さとなるように蓋部材の位置を設定することで、大雨時に多量の雨水が流入開口から流入したときにも空気を吸い込むことなく竪樋が満水状態となって水封される。したがって、竪樋にサイフォン現象を発生させることができ、且つ落ち葉などの異物の詰まりを防ぐことができるため、優れたサイフォン性能が得られる。
つまり、蓋部材の軒樋の底面からの高さが10mmより小さい場合には落ち葉などの異物が流入開口部分で詰まり易くなるうえ、流入開口面積が小さくなることから、所望の排水流量を確保することができない。また、蓋部材の軒樋の底面からの高さが50mmを超える場合には、サイフォンの発生に必要な雨水の水位が上がりすぎてしまい、空気を吸い込みやすくなるためサイフォンが発生し難くなり、排水性能が低下する。そのため、上述したような蓋部材の高さを10~50mmの範囲とすることが好適である。
【0009】
また、本発明では、蓋部材の投影面積が落し口部の開口の投影面積より大きい蓋部材を軒樋の底面からの所定の高さの位置に設定するという構成となる。そのため、蓋部材を軒樋の上側から取り付ける作業となり、軒樋の下面側における作業を低減することができ、蓋部材の取り付け、取り外しにかかる手間や時間を低減することができる。しかも、軒樋の形状(底面幅)や落し口部の開口面積に応じて蓋部材の底面からの高さを変えることで、サイフォン性能を調整できるため、蓋部材のバリエーションを少なく抑えることができ、コストの低減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る排水部材は、前記蓋部材の蓋直径または最小幅寸法は、前記落し口部の開口外径より大きく、かつ該開口外径の245%以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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