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公開番号2025072736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183010
出願日2023-10-25
発明の名称直動案内ユニット
出願人日本トムソン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 29/06 20060101AFI20250501BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】長期にわたって円滑にスライダを摺動させることができる直動案内ユニットを提供する。
【解決手段】直動案内ユニットは、レールと、スライダと、複数の転動体としてのボールと、を備える。レールおよびスライダによって、複数の転動体が循環する環状路が形成されている。環状路は、第1軌道溝と第2軌道溝とから構成される軌道路と、スライダ内に形成され、軌道路と並行する第1循環路と、スライダ内に形成され、軌道路と第1循環路とを接続する一対の第2循環路と、を含む。スライダは、第1循環路内において、長手方向に延びるように配置される金属製のコイルバネを含む。コイルバネは、長手方向の一部に設けられる第1領域と、第1領域と長手方向に連なって設けられる第2領域と、を含む。第1領域は、圧縮コイルバネで構成されている。第2領域は、引っ張りコイルバネから構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に互いに平行に延びる一対の第1軌道溝を有するレールと、
前記レールに相対移動可能に取り付けられ、前記一対の第1軌道溝のそれぞれに対向する一対の第2軌道溝を有するスライダと、
複数の転動体としてのボールと、を備え、
前記レールおよび前記スライダによって、前記複数の転動体が循環する環状路が形成されており、
前記環状路は、
前記第1軌道溝と前記第2軌道溝とから構成される軌道路と、
前記スライダ内に形成され、前記軌道路と並行する第1循環路と、
前記スライダ内に形成され、前記軌道路と前記第1循環路とを接続する一対の第2循環路と、を含み、
前記スライダは、前記第1循環路内において、前記長手方向に延びるように配置される金属製のコイルバネを含み、
前記コイルバネは、
前記長手方向の一部に設けられる第1領域と、
前記第1領域と前記長手方向に連なって設けられる第2領域と、を含み、
前記第1領域は、圧縮コイルバネで構成されており、
前記第2領域は、引っ張りコイルバネから構成されている、直動案内ユニット。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記第1領域は、前記第1循環路に嵌め込まれており、
前記第2領域の直径は、前記第1領域の直径よりも小さい、請求項1に記載の直動案内ユニット。
【請求項3】
前記第1領域は、前記長手方向の一方の端部側に設けられる、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項4】
前記コイルバネは、前記長手方向の他方の端部側に設けられ、前記第1循環路に嵌め込まれる第3領域をさらに含み、
前記第2領域の直径は、前記第3領域の直径よりも小さい、請求項3に記載の直動案内ユニット。
【請求項5】
前記第1領域は、前記長手方向において前記第2領域と連なる部分から前記一方の端部に向かって徐々に拡径している、請求項3に記載の直動案内ユニット。
【請求項6】
前記第1領域の内径面は、テーパ状に拡径している、請求項5に記載の直動案内ユニット。
【請求項7】
前記コイルバネは、一体型である、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項8】
前記レールは、前記長手方向に沿ってそれぞれ平行に延びる第1レール側面および第2レール側面を含み、
前記スライダは、前記レールに跨架されており、
一方の前記第1軌道溝は、前記第1レール側面に設けられており、
他方の前記第1軌道溝は、前記第2レール側面に設けられている、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項9】
前記レールは、中実円筒状または中空円筒状のスプライン軸であり、
前記スライダは、中空円筒状であって、前記レールの外周側に配置されており、
前記レールの外径面には、前記長手方向に互いに平行に延びる前記一対の第1軌道溝が設けられる、請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、直動案内ユニットに関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
転動体を含み、レールの長手方向に摺動可能なスライダを含む直動転がり案内ユニットが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示の直動転がり案内ユニットは、転動体を再度軌道溝へ返すためのリターン路と、転動体の方向を転換する方向転換路と、を含む。特許文献1に開示の直動転がり案内ユニットにおいては、転動体が通るリターン孔内に、中空円筒状のスリーブが嵌め込まれている。そして、スリーブには長手方向に延びるスリットが設けられており、弾性変形可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-72335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
直動案内ユニットについては、長期にわたって円滑にスライダを摺動させることが求められる。そこで、長期にわたって円滑にスライダを摺動させることができる直動案内ユニットを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従った直動案内ユニットは、長手方向に互いに平行に延びる一対の第1軌道溝を有するレールと、レールに相対移動可能に取り付けられ、一対の第1軌道溝のそれぞれに対向する一対の第2軌道溝を有するスライダと、複数の転動体としてのボールと、を備える。レールおよびスライダによって、複数の転動体が循環する環状路が形成されている。環状路は、第1軌道溝と第2軌道溝とから構成される軌道路と、スライダ内に形成され、軌道路と並行する第1循環路と、スライダ内に形成され、軌道路と第1循環路とを接続する一対の第2循環路と、を含む。スライダは、第1循環路内において、長手方向に延びるように配置される金属製のコイルバネを含む。コイルバネは、長手方向の一部に設けられる第1領域と、第1領域と長手方向に連なって設けられる第2領域と、を含む。第1領域は、圧縮コイルバネで構成されている。第2領域は、引っ張りコイルバネから構成されている。
【発明の効果】
【0006】
上記直動案内ユニットによれば、長期にわたって円滑にスライダを摺動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の実施の形態1における直動案内ユニットを示す概略斜視図である。
図2は、図1に示す直動案内ユニットを示す概略側面図である。
図3は、図1に示す直動案内ユニットの一部を示す概略側面図である。
図4は、図1に示す直動案内ユニットの一部を示す概略平面図である。
図5は、図1に示す直動案内ユニットにおいて、後述する一方のエンドキャップである第1のエンドキャップを取り除いた場合の概略側面図である。
図6は、後述するスライダの一部を示す概略断面図である。
図7は、図6中のVIIで示す領域の拡大図である。
図8は、コイルバネを示す概略側面図である。
図9は、本開示の実施の形態2における直動案内ユニットを示す概略斜視図である。
図10は、図9に示す直動案内ユニットを示す概略側面図である。
図11は、図9に示す直動案内ユニットの一部を示す概略側面図である。
図12は、図9に示す直動案内ユニットにおいて、一方のエンドキャップである第1のエンドキャップを取り除いた場合の概略側面図である。
図13は、スライダの一部を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の概要]
本開示の直動案内ユニットは、長手方向に互いに平行に延びる一対の第1軌道溝を有するレールと、レールに相対移動可能に取り付けられ、一対の第1軌道溝のそれぞれに対向する一対の第2軌道溝を有するスライダと、複数の転動体としてのボールと、を備える。レールおよびスライダによって、複数の転動体が循環する環状路が形成されている。環状路は、第1軌道溝と第2軌道溝とから構成される軌道路と、スライダ内に形成され、軌道路と並行する第1循環路と、スライダ内に形成され、軌道路と第1循環路とを接続する一対の第2循環路と、を含む。スライダは、第1循環路内において、長手方向に延びるように配置される金属製のコイルバネを含む。コイルバネは、長手方向の一部に設けられる第1領域と、第1領域と長手方向に連なって設けられる第2領域と、を含む。第1領域は、圧縮コイルバネで構成されている。第2領域は、引っ張りコイルバネから構成されている。
【0009】
本開示の直動案内ユニットによると、コイルバネは、長手方向の一部に設けられ、圧縮コイルバネから構成される第1領域と、第1領域と長手方向に連なって設けられ、引っ張りコイルばねから構成される第2領域と、を含む。このような構成によれば、予めコイルバネの全長を第1循環路の長手方向の長さよりも長くしておき、第1循環路内にコイルバネを配置させる際に、第1領域における弾性変形を利用して長手方向に押し縮め、第1循環路内にコイルバネを収容することができる。そうすると、圧縮コイルバネの復元力により元の形状に戻ろうとし、結果的に第1循環路の長手方向の全域にわたってコイルバネを配置することができる。したがって、第1循環路と第2循環路の接続部分と第1循環路内におけるコイルバネの端部との間に隙間が生じるおそれを低減することができる。その結果、第2循環路から第1循環路内に転動体が進入する際に、コイルバネの端部と転動体とが接触するおそれを低減し、コイルバネの端部の摩耗を抑制することができる。また、第1循環路内に転動体が進入する際の抵抗を低減することができる。さらにこのようなコイルバネを含むことにより、コイルバネの長手方向の全域にわたってコイルバネの隙間から転動体への潤滑油の供給が可能となる。したがって、転動体への潤滑油の供給について、スムースに行うことができる。以上より、このような直動案内ユニットによると、長期にわたって円滑にスライダを摺動させることができる。
【0010】
上記直動案内ユニットにおいて、第1領域は、第1循環路に嵌め込まれていてもよい。第2領域の直径は、第1領域の直径よりも小さくてもよい。第1領域は、第1循環路に嵌め込まれているため、第2循環路から第1循環路へ転動体が移動する際に、段差を小さくして円滑に第2循環路から第1循環路へ転動体を進入させることができる。また、方向転換路である第2循環路から予圧が負荷されている予圧域である軌道路に転動体が入り込む際に、第1循環路内において第1循環路の内壁面と第2領域との間に設けられた径方向の隙間を利用してコイルバネを弾性変形させて、予圧域に転動体が入り込む際に生ずる摩擦抵抗を吸収することができる。すなわち、例えばスライダが鉛直方向下方側へ移動する場合、転動体が千鳥位置となって押される方向が定まらない時に、隙間が設けられた第2領域におけるコイルバネの径方向の弾性変形により、摩擦抵抗を小さくすることができる。したがって、大きな摩擦抵抗に打ち勝つ力は必要なくなるため、転動体の引っ掛かりによる詰まった状態の発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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