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公開番号2025072438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2025014541,2021556511
出願日2025-01-31,2020-03-18
発明の名称線維芽細胞を用いたオピオイド付加の処置及びその製品
出願人スパイナルサイト, エルエルシー
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A61K 35/33 20150101AFI20250430BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】任意の種類の嗜癖又は物質乱用の治療又は予防に関連する方法及び組成物を提供する。
【解決手段】いくつかの実施形態では、方法が中毒関連脳損傷の抑制に十分な濃度で線維芽細胞集団を投与することによって、オピオイド中毒患者を治療することを含む。いくつかの実施形態では、線維芽細胞がCD31及び/又はCD73マーカーを発現する。いくつかの実施形態において、線維芽細胞は中毒に関連する脳の変化を克服するために、ニューロン再生を与えるために使用される。いくつかの実施形態は、中毒誘発損傷に続く海馬再生の刺激に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
対象における嗜癖又は物質乱用を治療する方法であって、線維芽細胞、その複数及び/
又はその由来の産物を含む組成物を対象に投与することを含み、前記細胞がCD31及び
/又はCD73マーカーを発現する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年3月19日に出
願された米国仮特許出願第62/820721号の優先権を主張する。
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
(技術分野)
本開示は一般に、細胞生物学及び医学の実施形態に関する。特定の実施形態では、本開
示が嗜癖の治療のための再生医療に関する。より詳細には、本開示がオピオイド依存症の
治療のための、線維芽細胞又はそれに由来する産物を含む組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
例えば、ヘロイン又は処方薬の形でのオピオイドへの依存は、重大な健康上の懸念であ
る。米国では、1999-2015期に568,699人が薬物過剰投与により死亡した
ことが知られている。米国における薬物過量投与による死亡は2014年から2015年
にかけて11.4%増加し、2015年には52,404人の死亡をもたらし、そのうち
オピオイドが関与した33,091人(63.1%)が含まれる。2014年から201
5年までの最大の増加率は、メサドン以外の合成オピオイドが関与する死亡例(72.2
%)であった。様々な薬物が関与する過量投与死には人口統計学的及び地理的なばらつき
があるため、米国疾病管理センター(CDC)は全オピオイド、オピオイドサブカテゴリ
ー(すなわち、処方オピオイド、ヘロイン、合成オピオイド)、コカイン、乱用の可能性
のある精神刺激薬(精神刺激薬)を含む過量投与の年齢調整死亡率を、人口統計、都市化
レベル、31州及びコロンビア特別区(DC)で検討した。2016年には63,632
例の薬物過剰投与による死亡が認められ、42,249例(66.4%)がオピオイドを
含んでいた。2015年から2016年にかけて、死亡は検討したすべての薬物カテゴリ
ーで増加した。全体の最大の増加率はコカイン(52.4%)及び合成オピオイド(10
0%)を含む死亡者の間で起こり、違法に製造されたフェンタニル(IMF)によっても
たらされた可能性が高い。増加は、人口統計学、都市化レベル、ならびに州及びDCにわ
たって観察された[1]。著者らは、米国におけるオピオイド過剰摂取の流行が悪化し続
けていると結論づけたことは一般に受け入れられている[2-4]。
【0004】
オピオイド依存症に対するメタドン維持療法は罹患率、死亡率、感染症の蔓延を減少さ
せるが、米国の認可専門クリニックに限定され、頻回のクリニック受診を必要とし、過量
投与の危険性が大きい[5]。
【0005】
これらの問題から、オピオイド嗜癖の治療としてブプレノルフィンの使用が増加してお
り、舌下処理されたブプレノルフィンの有効性を支持する研究が数多くある。米国では、
ブプレノルフィンは診療所ベースの医師診療で処方することができる。しかしながら、舌
下ブプレノルフィンの流用及び非内科的使用についてはいくつかの懸念がある。また、ブ
プレノルフィン舌下投与では、治療アドヒアランスが不良で、渇望や離脱症状を来し、再
発の可能性が高くなることも懸念される[6,7]。
【0006】
一般的に言えば、嗜癖とは、薬物及び/又はアルコールの服用を義務づけ、摂取を抑制
することを制御せず、離脱期間中に否定的な情動感情を有する慢性疾患と定義される。中
毒は中毒者の生活に影響を及ぼすだけでなく、社会や経済にも大きな負担を与える。嗜癖
性薬物は脳中枢に大きな解剖学的及び生理学的影響を及ぼし、心理的、行動的、及び感覚
‐運動的変化をもたらすことが明らかになった。嗜癖性物質は、特に側坐核、扁桃体、腹
側淡蒼球、海馬において、辺縁系を介して腹側被蓋野と前頭前野をつなぐドパミン作動性
経路に影響を及ぼすことが実証された[8]。
【0007】
現在、オピオイド依存症を適切に治療及び/又は管理するのに役立つ安全な治療組成物
ならびに方法及びレジメンが必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
本開示の実施形態は、任意の種類の嗜癖又は物質乱用の治療又は予防に関連する方法及
び組成物を包含する。特定の実施形態では、本開示がオピオイド中毒などの中毒を阻害及
び/又は治療するために使用される線維芽細胞及び/又はその由来の産物の投与に関する
。現在の実施形態は、とりわけ、嗜癖及び物質乱用の治療に関する組成物及び方法を含む
。いくつかの実施形態では、組成物及び方法が線維芽細胞及び/又はその由来の産物の投
与による嗜癖又は物質乱用の治療又は阻害に関する。いくつかの実施形態において、線維
芽細胞は、他のマーカーを有するか又は有さないCD31及び/又はCD73を発現する
。いくつかの実施形態では、物質中毒患者に、中毒及び/又は関連する脳損傷を抑制する
のに十分な濃度で線維芽細胞集団を投与する。いくつかの実施形態において、線維芽細胞
は中毒に関連する脳の変化を克服するために、ニューロン再生を与えるために使用される
。いくつかの実施形態では、方法が中毒誘発損傷後の海馬再生を刺激することに関する。
開示はまた、嗜癖状態の回復のための細胞療法としての線維芽細胞の使用を提供する。
【0009】
ここで、実施形態は、オピオイド嗜癖を処置するため、オピオイド使用障害を処置する
ため、オピオイド離脱症状を処置するため、中毒状態を回復するため、オピオイド嗜癖を
阻害するため、オピオイド嗜癖を阻害するため、オピオイド嗜癖を処置又は改善するため
、オピオイド離脱症状を予防又は処置又は改善するため、オピオイド嗜癖の重篤度又は持
続期間を減少させるため、オピオイド嗜癖の再発を予防するため、オピオイド耐性の可能
性を減少させるため、身体依存を減少させるため、オピオイド乱用を予防するため、又は
中毒に関連する海馬損傷を克服するため、線維芽細胞を投与して海馬機能の付加関連変化
を矯正するため、オピオイド嗜癖を処置するための増強された効力のために線維芽細胞を
選択するため、任意の嗜癖を処置するため、ニューロン再生を与えるため、海馬再生を刺
激するため、ニューロン前駆細胞の再生を阻害するため、ニューロン前駆細胞の再生を増
強するため、興奮毒性を阻害するため、脳細胞のアポトーシスを予防するため、又はそれ
らの任意の組み合わせのための、線維芽細胞を含む組成物及び処方物を含む。
【0010】
開示の特定の局面は、オピオイド嗜癖の治療、オピオイド離脱症状の治療、嗜癖状態の
治療、オピオイド嗜癖の予防又は改善のための線維芽細胞の使用、オピオイド離脱症状の
抑制、オピオイド嗜癖の重症度又は持続期間の低減、オピオイド耐性の低下、オピオイド
乱用の防止、嗜癖に伴う海馬の損傷の克服又は海馬機能の付加に伴う変化の修正のための
線維芽細胞の選択、任意の嗜癖の治療のための線維芽細胞の使用、海馬再生の刺激、神経
前駆細胞の更新の増強、興奮毒性の抑制、脳細胞のアポトーシスの防止、又はこれらの組
みわせに関する。
(【0011】以降は省略されています)

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