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公開番号2025072405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2025007600,2023172850
出願日2025-01-20,2020-05-27
発明の名称量子化パラメータシグナリング
出願人ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H04N 19/124 20140101AFI20250430BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ビデオ信号のルマ(輝度)及び/又はクロマ(彩度)量子化パラメータ(QP)を導出し、シグナリングするための方法、装置、プログラム、及びプログラムベースのデバイスを提供する。
【解決手段】第1の方法は、ユーザ定義のクロマ量子化パラメータ(Qpc)テーブルを高水準シンタックスで直接的に送信することである。これは、将来のコーデック開発及びビデオコンテンツコーディングのためのより柔軟かつ効率的なQP制御につながる。第2の方法は、ルマQPとクロマQPとを独立に信号送信することである。この方法により、Qpcテーブルが不要になり、ルマQPに対するクロマ量子化パラメータの依存性がなくなる。
【選択図】図5A
特許請求の範囲【請求項1】
符号化データを再構成する装置であって、
前記装置は、
1つ以上の符号化画像を含む符号化ビットストリームを受信する手段であって、各画像は、ルマ成分、第1のクロマ成分及び第2のクロマ成分を含む、受信する手段と、
クロマ量子化パラメータ(QP)テーブルを決定するために前記符号化ビットストリームからシンタックスパラメータを抽出する手段であって、前記クロマQPテーブルは、入力ルマQP値を対応するクロマQP値にマップする、抽出することと、
前記クロマQPテーブルに基づいて前記1つ以上の符号化画像を復号することであって、前記シンタックスパラメータは、開始ルマQP値と1つ以上のオフセットパラメータを含み、区分線形表現を使って前記ルマQP値から前記クロマQP値へのマッピングを決定する、複合する手段と、
を含む、装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ビデオ信号を符号化するときに量子化パラメータを導出し、シグナリングすることに関し、より詳細には、ビデオ信号のルマ(luma:輝度)及び/又はクロマ(chroma:彩度)量子化パラメータを導出し、シグナリングするための方法、装置、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラムベースのデバイスに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2019年5月28日に出願された米国仮特許出願第62/853,352号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
量子化パラメータ(QP)は、品質及びビットレートを調整するためにビデオビットストリームで使用されるパラメータの1つのタイプである。一般に、符号化中に設定されるより低いQP値は、必要とされるより多くの消費ビット数を犠牲にして、符号化ビデオのより高い品質をもたらし、0のQPは、量子化を意味しない。一方、QPの値がより高いほど、符号化ビデオの品質は低くなり、消費されるビットはより少なくなる。さらに、符号化ビデオからビデオコンテンツを再構成するときに、デコーダ(decoder:符号化器)は、QP値を使用する。
【0004】
汎用ビデオ符号化(Versatile Video Coding:VVC)は、標準ダイナミックレンジ(SDR)コンテンツ及び高ダイナミックレンジ(HDR)コンテンツの両方を符号化するJVET(Joint Video Exploration Team)によって開発されている標準規格である。現在の(2019)VVC規格書では、ルマ成分とクロマ成分に対する量子化パラメータの信号伝達が異なる方法で扱われている。
【0005】
ルマ成分では、連続する量子化パラメータ値間の差を意味するデルタ量子化パラメータ(QP)が信号化され、各スライスの初期QP値に加えられる。
【0006】
クロマの場合、クロマ量子化パラメータ(Qpc)は、クロマ量子化パラメータテーブルを使用してクロマオフセット値(qPi)を持つルマQPから導出される。例として、図1は、クロマオフセットqPiを有するルマ量子化パラメータの関数としてQpcの異なる値を含むテーブル(100)を示す。テーブル(100)に示されたデータは、特定のクロマフォーマットに対応している。VVC標準規格によると、クロマフォーマットは0~3の範囲の変数chroma_format_idcに基づく。テーブル(100)は、クロマフォーマット(4:2:0)を表す1のchroma_format_idc値に対応する。
【0007】
図1のテーブル(100)は、高効率ビデオ符号化(HEVC:High Efficiency Video Coding)規格から継承され、SDRコンテンツのみのために設計される。しかしながら、HDR知覚量子化(PQ:Perceptual Quantization)コンテンツが、JCT-VCにおいて最初に検討されたとき、デフォルトSDR Qpcテーブルは、特に無彩色領域(achromatic regions)において、低いビットレートでクロマアーチファクトをもたらすので、HDRコンテンツに適していないと結論付けられた。その結果、ChromaQPOffsetと呼ばれる変数を使用する非ノーマティブエンコーダ最適化が、HDR PQコンテンツのためのHDR共通テスト条件(CTC)に導入された。一般に、ルマQP値との差異を示すと、ChromaQPOffsetがピクチャパラメータセット(PPS)において信号伝達され、これは、入力QPに基づいて一定の値が使用されることを示す。しかしながら、ピクチャ上でQPが変動し、一定のオフセットでは対応できない場合がある。
【0008】
HEVCの第1のバージョンでは、スライスレベルで2つのクロマ成分の各々に対して別個のQPオフセットがあった。しかしながら、符号化ユニット(CU)レベルでは、デルタQPがルマQPに基づくマッピングテーブルを通過するクロマを有する3つの成分全てに適用された。Range Extensions(Rext)バージョンでは、別個のクロマQP制御が、Cb及びCrについてそれぞれ指定されたクロマQPオフセットリストを介してCUレベルで導入された。
【0009】
<現在のVVC標準規格における量子化パラメータ導出>
この過程で、ルマ量子化パラメータQp'
Y
とクロマ量子化パラメータQp'
Cb
及びQp'
Cr
を導出した。スライスのルマ量子化パラメータQp
Y
の初期値は、次のように導かれる:
SliceQp
Y
=26+init_qp_minus26+slice_qp_delta
qP
Y_PREV
は、現在の符号化ユニットに対する以前のルマ量子化パラメータを表す。現在の量子化グループがスライス又はブリックの最初の量子化グループの場合、qP
Y_PREV
はSliceQpYに設定される。それ以外の場合、qP
Y_PREV
は、デコード順序で前の量子化グループの最後のルマ符号化ユニットのルマ量子化パラメータQp
Y
に等しく設定される。
【0010】
qP
Y_PRED
は、現在の符号化ユニットの予測ルマ量子化パラメータを表す。現在の量子化グループが、ブリック内のCTB行の最初の量子化グループで、トップの符号化ユニットが使用可能な場合は、qP
Y_PRED
をトップのCUのQp
Y
に設定し、それ以外の場合は、
qP
Y_PRED
=(qP
Y_A
+qP
Y_B
+1)>>1
ここで、左側の符号化ブロックが左側の量子化グループの最初の符号化ブロックでない場合、又は左側の符号化ブロックが使用できない場合、qP
Y_A
はqP
Y_PREV
に設定され、トップの符号化ブロックがトップの量子化グループの最初の符号化ブロックでない場合、又はトップの符号化ブロックが使用できない場合、qP
Y_B
はqP
Y_PREV
に設定される。
(【0011】以降は省略されています)

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