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公開番号
2025071108
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025016804,2021524449
出願日
2025-02-04,2019-11-07
発明の名称
RNAがんワクチン
出願人
モデルナティエックス インコーポレイテッド
,
ModernaTX,Inc.
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
31/7105 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】改善された治療有効性を示すmRNAがんワクチンを提供すること。
【解決手段】ヒト対象におけるがんを治療するためのmRNAがんワクチン組成物であって、前記mRNAがんワクチン組成物は、前記ヒト対象に、複数回投与で、1.0~2.0mgの各投薬量で投与され、前記mRNAがんワクチン組成物は、脂質ナノ粒子及び1つ以上のmRNAを含み、各々のmRNAが、頭部から尾部に配置された3~50個のペプチドエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有し、前記ペプチドエピトープの各々が、個別化がん抗原の部分であり、前記mRNAがんワクチン組成物は、複数回投与の抗がん免疫療法剤と共に投与され、前期抗がん免疫療法剤が、ペムブロリズマブである、mRNAがんワクチン組成物により、上記課題を解決する。
【選択図】図8C
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒト対象におけるがんを治療するためのmRNAがんワクチン組成物であって、
前記mRNAがんワクチン組成物は、前記ヒト対象に、複数回投与で、1.0~2.0mgの各投薬量で投与され、
前記mRNAがんワクチン組成物は、脂質ナノ粒子及び1つ以上のmRNAを含み、各々のmRNAが、頭部から尾部に配置された3~50個のペプチドエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有し、前記ペプチドエピトープの各々が、個別化がん抗原の部分であり、
前記mRNAがんワクチン組成物は、複数回投与の抗がん免疫療法剤と共に投与され、前期抗がん免疫療法剤が、ペムブロリズマブである、
mRNAがんワクチン組成物。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
少なくとも3回前記対象に投与される、請求項1に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項3】
20~22日間隔で複数回投与される、請求項1又は2に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項4】
20~40個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項5】
1つまたは複数の個別化がん抗原が、KRAS G12変異、KRAS G13変異、NRAS Q61変異、BRAF V600変異、PIK3CA R88変異、PIK3CA E545変異、PIK3CA H1047変異、TP53 R175変異、TP53 R282変異、EGFR L858変異、FGFR3 S249変異、ERBB2 S310変異、PTEN R130変異、BCOR N1459変異、又はこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、がんホットスポット抗原を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項6】
34個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項7】
29個のペプチドエピトープが、MHCクラスIエピトープであり、5個のエピトープが、MHCクラスIIまたはMHCクラスI及びIIエピトープである、請求項6に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項8】
前記1つ以上のmRNAが、少なくとも1つの化学修飾を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項9】
少なくとも1つの化学修飾が、N1-メチルシュードウリジンである、請求項8に記載のmRNAがんワクチン組成物。
【請求項10】
前記1つ以上のmRNAが、N1-メチルシュードウリジンで完全に修飾されている、請求項9に記載のmRNAがんワクチン組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)の下、2018年11月7日に出願された米国仮出願第62/757,057号、2019年3月5日に出願された米国仮出願第62/813,900号、及び2019年5月31日に出願されたU.S.62/855,335の優先権を主張し、これらの各々の内容は、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
がん免疫療法(例えば、チェックポイント阻害剤及びキメラ抗原受容体-T細胞療法)における最近の進歩は、様々ながん環境で多数のT細胞を活性化することによって強力な抗腫瘍応答を達成できることを実証している。いくつかのチェックポイント阻害剤生物学的薬剤(例えば、抗CTLA-4[抗細胞傷害性Tリンパ球関連抗原-4]、抗PD-1[抗プログラム細胞死タンパク質1]、及び抗PD-L1[抗プログラム死-リガンド1])は、現在、転移性黒色腫、非小細胞肺癌、及び膀胱癌を含むいくつかのがんタイプでのヒト使用のために承認されている。これらの阻害性受容体及びそれらのリガンドは、適応免疫の下方制御において相補的な役割を果たし、PD-1/PD-L1は、末梢組織におけるT細胞の疲弊に寄与し、CTLA-4は、以前のT細胞活性化事象を阻害する(Sharma and Allison 2015)。単剤チェックポイント阻害剤療法が、一部の患者に有意な利益をもたらし得ることは明らかであるが、多くの患者は、明らかに満たされていないニーズを提示する療法に対して不完全な応答を有するか、または応答を有しない。
【0003】
腫瘍が成長するにつれて、それらは突然変異を獲得し、そのうちのいくつかは、免疫チェックポイント阻害剤に対する改善された患者応答と相関するネオ抗原を生成する。いくつかの最近の研究は、チェックポイント遮断に応答する患者におけるネオ抗原のT細胞認識の関連性を示している。蓄積された証拠は、チェックポイント阻害剤の有効性が、T細胞上の阻害受容体と腫瘍及び他の免疫細胞、特に抗原提示細胞上のそれらのリガンドとの係合によって生成される負のシグナルを遮断することによって駆動されることを示唆する。チェックポイント遮断後の阻害の喪失は、患者のT細胞がネオ抗原を異物として認識することを可能にし、この認識の強化は、腫瘍細胞のT細胞媒介性破壊につながる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、所与の長さにわたって抗がん有効性が最大化され、身体の細胞機構を誘導して、大概の目的のがんタンパク質またはその断片を産生することができる1つ以上の核酸を含む核酸(例えば、リボ核酸(mRNA))がんワクチンが提供される。腫瘍変異及びそれらの抗原提示分子(すなわち、HLA)が各患者に固有であり、腫瘍特異的ネオ抗原を認識する患者のT細胞の数及び抗腫瘍活性の両方を増加させるために完全に個別化されたワクチンアプローチが必要であること、ならびに再発性ネオ抗原ペプチド配列がまだ応答患者集団を予測していないという事実を考慮すると、完全に個別化された戦略は、ネオ抗原ワクチン接種の完全な利益を享受するのに有用である。本開示の方法は、様々ながんタイプの患者の臨床的利益を改善するために、複数の患者特異的ネオ抗原によるワクチン接種を提供する。本明細書に開示される方法はまた、腫瘍特異的変異/ネオ抗原を認識する患者のT細胞の数及び抗腫瘍活性の両方を増加させるワクチンの共投与によるチェックポイント阻害剤の改善された治療有効性を提供する。
【0005】
いくつかの態様では、本発明は、固形腫瘍の治療のための多様なネオ抗原特異的T細胞集団をプライミング、活性化、及び拡張するために、それらの特異的HLA型に一致した、個々の患者の腫瘍の固有の変異プロファイルを有する個別化mRNAがんワクチンの使用を伴う。
【0006】
本開示は、いくつかの態様では、ヒト対象におけるがんを治療する方法であって、ヒト対象に、複数用量のmRNAがんワクチン組成物を、少なくとも0.04mg、少なくとも0.13mg、もしくは少なくとも0.39mg、または0.04~0.13mg、0.13~0.39mg、もしくは0.39~1.0mg、1.0~5.0mgの投薬量で投与することであって、がんワクチン組成物が、各々が3~50、20~40、30~35、または34個のペプチドエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有する1つ以上のmRNAを含み、ペプチドエピトープの各々が、脂質ナノ粒子製剤に製剤化された、個別化がん抗原の部分またはがんホットスポット抗原の部分である、投与することによって、ヒト対象におけるがんを治療することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、各々が34個のペプチドエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有する1つ以上のmRNAを含み、29個のエピトープが、MHCクラスIエピトープであり、5個のエピトープが、MHCクラスIIまたはMHCクラスI及びIIエピトープである。
【0007】
いくつかの実施形態では、少なくとも2用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも3用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも4用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも5用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも6用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも7用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも8用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。いくつかの実施形態では、少なくとも9用量のがんワクチン組成物が、対象に投与される。
【0008】
いくつかの実施形態では、複数用量のがんワクチン組成物が、20~22日間隔で投与される。いくつかの実施形態では、複数用量のがんワクチン組成物が、20日間隔で投与される。いくつかの実施形態では、複数用量のがんワクチン組成物が、21日間隔で投与される。いくつかの実施形態では、複数用量のがんワクチン組成物が、22日間隔で投与される。
【0009】
いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、3~50、20~40、30~35、または34個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、10個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、12個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、14個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、15個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、16個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、18個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、20個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する1つのmRNAを含む。いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、各々が34個のペプチドエピトープをコードする1つ以上のオープンリーディングフレームを有する1つ以上のmRNAを含み、29個のエピトープが、MHCクラスIエピトープであり、5個のエピトープが、MHCクラスIIまたはMHCクラスI及びIIエピトープである。
【0010】
いくつかの実施形態では、がんワクチン組成物は、第1及び第2のmRNAを含み、第1のmRNAは、個別化がん抗原の部分である3~20個のペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有し、第2のmRNAは、がんホットスポット抗原の部分であるペプチドエピトープをコードする1つのオープンリーディングフレームを有する。いくつかの実施形態では、がんホットスポット抗原は、KRAS G12変異もしくはKRAS G13変異、または両方の変異を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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