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公開番号
2025070767
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023181298
出願日
2023-10-20
発明の名称
骨補填材、及びキット
出願人
国立研究開発法人物質・材料研究機構
代理人
主分類
A61L
27/22 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】優れた水中安定性を有し、同時に、優れたインジェクタビリティを示す骨補填材を提供する。
【解決手段】骨補填材であって、溶媒と、下記式(1)で表される構造を含むゼラチン誘導体を含む第1剤と、リン酸カルシウムを含む第2剤と、を備え、第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、10w/v%より高い。式(1)において、Gltnはゼラチン残基を表し、Lは単結合、又は2価の連結基を表し、nは1~5である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
骨補填材であって、
溶媒と、下記式(1)で表される構造を含むゼラチン誘導体とを含む第1剤と、
リン酸カルシウムを含む第2剤と、を備え、
第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が10w/v%より高い、骨補填材。
JPEG
2025070767000005.jpg
41
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式(1)において、Gltnはゼラチン残基を表し、Lは単結合、又は2価の連結基を表し、nは1~5である。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、50w/v%以下である、請求項1に記載の骨補填材。
【請求項3】
第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、15w/v%~40w/v%である、請求項1に記載の骨補填材。
【請求項4】
第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、20w/v%~30w/v%である、請求項1に記載の骨補填材。
【請求項5】
第2剤の質量(M2)の、第1剤の質量(M1)に対する割合(M2/M1)が、1/1~4/1である、請求項1~4のいずれか1項に記載の骨補填材。
【請求項6】
式(1)において、2価の連結基が、-C(O)-、炭素数1~10のアルキレン基、及び繰り返し数1~10のポリエチレンオキサイドからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1~5のいずれか1項に記載の骨補填材。
【請求項7】
式(1)において、nが1~3である、請求項1~6のいずれか1項に記載の骨補填材。
【請求項8】
式(1)において、ベンゼン環における水酸基が、Lの結合位置に対して、メタ位及び/又はパラ位にある、請求項7に記載の骨補填材。
【請求項9】
式(1)で表される前記構造が、下記式(3)で表される構造である、請求項1~5のいずれか1項に記載の骨補填材。
JPEG
2025070767000006.jpg
57
127
式(3)において、Gltnはゼラチン残基を表す。
【請求項10】
前記ゼラチン誘導体が、冷水魚由来ゼラチンの誘導体である、請求項1~9のいずれか1項に記載の骨補填材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨補填材、及びキットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
骨補填材は骨欠損部の再建や再生を目的として用いられる材料であり、炭酸アパタイト、リン酸八カルシウム等の化学合成された人工骨、これらと生体高分子との複合体、自家/他家骨などが用いられている。
【0003】
一方、本願発明者は、非特許文献1において、生体親和性が高く、低温流動性を示すスケトウダラ由来ゼラチンにカテコール基を導入したカテコール基導入ゼラチンを合成し、これを用いた接着剤が高い組織接着性を有することを明らかにしている。非特許文献1で報告した技術は、ムール貝が水中において無機材料等の様々な基盤と相互作用することにより高い接着強度を示し、そのキー分子がカテコール基であることに着想を得ている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Colloids Surf B, 2022, 220, 112946.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の骨補填材は、臨床において顆粒状や多孔体として用いられる場合が多かった。このため、血液等の体液が多く存在する環境(水環境)において、患部に固定し、骨欠損部の形状に成形することが難しかった。また、骨補填材の水中での硬化が不十分であると、例えば、硬化物が血中に拡散して血流に乗って移動し、血管を閉塞する虞もある。そのため、血液等の水環境において拡散せずに硬化する骨ペーストが求められていた。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、生体内の水環境においても利用可能な優れた水中安定性を有し、同時に、優れたインジェクタビリティを示す骨補填材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
【0008】
[1] 骨補填材であって、
溶媒と、後述する式(1)で表される構造を含むゼラチン誘導体とを含む第1剤と、
リン酸カルシウムを含む第2剤と、を備え、
第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、10w/v%より高い、骨補填材。
[2] 第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、50w/v%以下である、[1]に記載の骨補填材。
[3] 第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、15w/v%~40w/v%である、[1]に記載の骨補填材。
[4] 第1剤における前記ゼラチン誘導体の濃度が、20w/v%~30w/v%である、[1]に記載の骨補填材。
[5] 第2剤の質量(M2)の、第1剤の質量(M1)に対する割合(M2/M1)が、1/1~4/1である、[1]~[4]のいずれかに記載の骨補填材。
[6] 式(1)において、2価の連結基が、-C(O)-、炭素数1~10のアルキレン基、及び繰り返し数1~10のポリエチレンオキサイドからなる群から選択される少なくとも1つである、[1]~[5]のいずれかに記載の骨補填材。
[7] 式(1)において、nが1~3である、[1]~[6]のいずれかに記載の骨補填材。
[8] 式(1)において、ベンゼン環における水酸基が、Lの結合位置に対して、メタ位及び/又はパラ位にある、[7]に記載の骨補填材。
[9] 式(1)で表される前記構造が、後述する式(3)で表される構造である、[1]~[5]のいずれかに記載の骨補填材。
[10] 前記ゼラチン誘導体が、冷水魚由来ゼラチンの誘導体である、[1]~[9]のいずれかに記載の骨補填材。
[11] 前記リン酸カルシウムが、α型リン酸三カルシウム(α-TCP)である、[1]~[10]のいずれかに記載の骨補填材。
[12] [1]~[11]のいずれかに記載の骨補填材と、前記骨補填材を患部に付与するためのシリンジと、を備えるキット。
【発明の効果】
【0009】
本発明の骨補填材は、優れた水中安定性を有し、同時に、優れたインジェクタビリティを示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例におけるゼラチン誘導体(Cat-ApGltn)の合成方法を説明する図である。
実施例で作製した各骨補填材の試験結果を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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